～地域散策　がじゅま～る～

牛込中央通りをご存知でしょうか。東京メトロ東西線神楽坂駅の矢来口。こちらの出口はいわゆる世間の人がイメージする神楽坂とは離れた方。出口の階段を登ると新潮社、旺文社がある大手出版社が並びます。その通りが神楽坂中央通りで大久保通りと直行して外堀通りまで続きます。この牛込中央通りは神楽坂ほどではありませんが飲食店が並びグルメエリアになっています。ここでお店を開き、軌道に乗ると神楽坂に進出すると言われていました。そうでなくても神楽坂には出店していない『俺のフレンチ』や日本初のイタリア人オーナーシェフのイタリアンレストラン『Ristorante Carmine（リストランテ・カルミネ）』もあります。都営大江戸線牛込神楽坂駅が最寄りなので神楽坂に対して牛込神楽坂エリアと言われています。広義で言えば神楽坂なのですが、花街だった神楽坂とは距離があり雰囲気が違います。より地域密着というか、非日常感がないというか。この牛込中央通りも生き残りが大変で飲食店が定着しない場合もしばしあります。特に新型コロナが始まってからはお店がちょこちょこ変わるところもあります。

牛込中央通りの一角によくお店が変わるなと思っていたところがあります。東京オリンピックの延期が決まった、コロナ禍真っ最中という２０２０年８月に、そこに新しいお店ができました。看板には「OGANIC DELI GAJYUMAARU」とあります。お弁当や総菜を売るお店でした。ここは長く続くのだろうか。そのような気持ちで観察して、利用していました。開店から５年。OGANIC DELI GAJYUMAARU（以下、「がじゅま～る」と表記）は牛込中央通りにあります。

愛菜食堂 がじゅま〜る

こちらは店舗でお弁当らを販売するだけで店内での飲食はできません。路面店でありますが広さはありません。コロナ禍で外食ができなくなり、内食、すなわち自宅で買ってきた（あるいはデリバリーした）料理を食べることが増えました。時期的に合ったのではないでしょうか。有機・無農薬の野菜を中心にした弁当を販売。総菜やスイーツも。あの頃、神楽坂では普段ならお弁当など店頭販売しないレストランがたくさんお弁当や総菜を店先で売っていました。デリバリーのために店構えを変えたレストランもありました。

経営するのは夫婦。ナチュラルフードコーディネーターの夫と和漢薬膳師の妻という。お客様への３つの約束として以下のテーマを掲げています。

・Love　あなたを想う

・Passion　探究心

・Natural Materials　大切な人に食べさせたい

牛込中央通りの店舗販売以外にも企業やイベントのお弁当用意、キッチンカー、パーティーでの料理提供、ケータリングなども手掛けている。個人にも企業にも顧客を持つことで販路が広いと感じます。コロナ禍ではパーティーやケータリングはまずなかったことでしょう。弁当、キッチンカーが多かったでしょう。今なら企業や団体のイベントにまとまった数の弁当やケータリングを用意していくことでまとまった売上に繋がるのでしょう。

来院したお客さんに出すものをいつも探しています。できることなら当院の近くでないと食べられないもの。そして意味のあるもの。土地にまつわる、素材にこだわる、人の縁がある、など。ストーリーがあった方がいいです。そういったことを考えるとがじゅま～るで購入したスイーツや料理は助かります。神楽坂の老舗和菓子店や有名スイーツもいいのですが、同じ品を何度も渡すのもこちらが飽きてしまいます。地元民だから知っているところのもの、という気持ちがあります。地域の定番になりつつあるがじゅま～る。この先も続いて素敵な商品を生み出してもらいたいです。

甲野　功

電話　　　：070-6529-3668

メール　　：kouno.teate@gmail.com

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