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~あましセミナー指圧編開催~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 アジサイ塾あましセミナー指圧編 スライド表紙
アジサイ塾あましセミナー指圧編 スライド表紙

 

 

昨日は当院に学生が集まり『あましセミナー 指圧編』を行いました。あん摩マッサージ指圧師という厚生労働省管轄の医療国家資格。あん摩マッサージ指圧の頭文字を取って「あまし」と略します。全4回の予定で行います。今回は前回の総論編に続いて指圧編。按摩(あん摩)、massage(マッサージ)、指圧という3つの技術をまとめているこの資格。どれも徒手で行うのですが、本来は別々の技術。それを国家資格として一まとめにしてしまったわけです。1回目は総論編として各技術の発祥、歴史、特徴などを説明しました。そのまま『あん摩マッサージ指圧理論』の教科書に記載している内容です。そこから20年培ってきた私の観点から、技術を数学的な次元で考えてみること、体重と重心は意味が異なり体重移動と重心移動も区別した方がいいということを伝えました。次元については理科系大学を出た経歴から、体重・重心については物理学の見地から、体重移動・重心移動は社交ダンスの経験から発展したものです。教養として按摩師は数百年前から視覚障害者の生業としてわが国で根付いてきたことを伝え、技術的にも晴眼者と違いがあるのではないかということを述べました。また技術的にmassageは欧米から導入されたもの、指圧の一部も海外の技術があるということから、欧米人と日本人における骨格、文化、動きなどの違いを挙げてそれがどう反映されているかを考察しました。

 

今回は指圧編ということで指圧がメインです。

 

まず前回の復習として指圧の概要を説明しました。日本発祥の技術とされていますが、その設立経緯は複雑で様々な技術が混在しているのが現状です。教科書としては基本技術として押圧操作運動操作が挙げられます。特徴的な手技として衝圧法、持続圧法、運動操作の一環として関節へアプローチする技術があります。専門学校ごとに違いあります。

指圧の押圧操作、すなわち押すことが手技の多くを占めます。押圧操作には触れる、押す、離すの3段階があるのですが、それぞれ技術的な区別があります。細かく意識することで患者さんへの影響を考慮します。更に押圧法の三原則というものがあります。前回説明しましたが、それがどういうことを意味しているのかをより詳しく解説しました。私見がかなり入っていますが的外れではないと思います。

 

座学は短めにして実技練習です。

 

まずは押圧法の三原則である垂直圧、持続圧の練習です。皮膚に対して垂直に圧を入れること。入れた圧を同じ力で保つこと。これができるようになるために床での練習をします。臨床ではベッドで行うことが多いのですが基礎練習をするのは床の方がいいです。下半身を安定させて、相手の体格を理解し体表面に垂直に腕を構えること。そこから重心移動で圧を入れます。腕や手、指で押すと持続圧にならずプルプル震えてしまいます。

続いて母指の先で硬結を触知する練習です。圧が届いていないというのが初学者に多いパターン。ここが固いぞ、という感触を指先で感じ取れないといけません。皮膚の遊びという表面にある組織を押し込んでその先を触れるか。

それができたら押圧操作をしながら移動できるか。1点だけ押し続けるわけではなく遠心性に押す部位を変えていくのが指圧です。スムーズに移動するためには下半身がしっかりとしていないといけません。

床の練習が一通りしたら今度はベッドでの練習です。足首を使えるので押しやすくなるのですが、床よりも位置が高くなるのでその状態で押圧操作をする難しさがあります。親指いがいの四本の指も指圧は使います。強い圧を入れるというより触知するという点で考えてもらいました。そして様々な状況で垂直圧を入れて状態を触知する練習へ。丸い頭部。垂直圧をするのが難しいふくらはぎの前にある前脛骨筋のところ。

最後に時間の余裕があったので骨を触る練習もしました。筋肉や腱、靭帯といった骨以外の体の組織を軟部組織といい、固い骨組織と区別します。触って軟部組織なのか骨なのかを判別する練習です。

 

実技練習中心。指圧の、それも押圧操作がメインの講義でした。ただ押す。そこに多くの技術や工夫、考えがあります。しっかりと真っすぐ押す。狙ったところまで届く。それを触知する。こういった細かいところを修得する練習を行いました。次回は按摩編です。

 

甲野 功

 

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