開院時間
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今年の父の日。6月15日(日)は自宅からほど近いJICA地球ひろばで行われたミャンマーチャリティイベントに参加しました。
【6/15(日)・市ヶ谷】ミャンマーチャリティ映画上映&ライブ2025~日本との歴史、絆、支えあい、そして未来へ~
生まれも育ちも東京都新宿区。新宿区は地域の特性として多くの外国人が住んでいます。近年、外国人の移民問題がちらほら報道されていますがこと新宿区に関してはずっと前からあり、ある意味乗り越えてきました。新大久保は韓国人、神楽坂はフランス人、高田馬場はミャンマー人とエリアごとに住む国の人がある程度固定されていました。距離、人口ともに中国人は多数います。最近では大久保エリアにイスラム教圏の人々も多数住むようになっています。大久保は韓国だけでなく異国のような雰囲気になっています。既に新宿区での成人式は参加者の半分が外国人あるいは海外にルーツを持つ人だそう。私が記憶がある昭和50年代から外国人が身近に住んでいました。その中で軋轢、トラブルも経験してきました。新宿区に住んでいれば生活圏に外国の方がいるのは当たり前のこと。互いに共存するようになっています。
新宿区は特にミャンマー人が多いのです。在住外国人はアメリカ人よりも多い。新宿区の中でミャンマー人コミュニティができています。新宿区で商売をする立場として毛嫌いするようなことは得策でありません。今年から地域町内会の係に就き、子どもが通う学校のPTA本部役員もしています。地域交流の観点からも外国人コミュニティを知り交流することは大切です。
さてこのイベント。主催団体がSOSIA。Seeds Of Self-development In Asiaの頭文字でミャンマーの孤児院を支援することを中心にミャンマーの支援と日本との架け橋になっています。代表は妻。妻が2002年に仲間と設立しました。20周年を超えるボランティア団体なのです。私のあじさい鍼灸マッサージ治療院が今年開院11周年ですからはるかに長く活動しています。妻との縁もあり、あじさい鍼灸マッサージ治療院を始めてからはSOSIA及びミャンマーに寄付をしてきました。毎年5月は開院記念月として、特定の条件で1000円引きにする記念キャンペーンを行っています。そして5月の売上から寄付をしています。ミャンマーは新型コロナウィルスの影響がある中、軍事クーデターが起きました。民衆が反対運動を行い、市民が自国の軍に攻撃されるという異常事態が起きました。市民への医療活動を行う団体に寄付した年がありました。それ以外はSOSIAの方に寄付をしてきました。特に今年は大地震が起きて大きな災害を受けています。軍のクーデターは人災と言えますが、地震は天災。地震大国日本に住む者として気になります。既に寄付金を妻に渡しています(その報告は次回書きます)。
父の日のミャンマーチャリティ映画上映&ライブ。主催者は妻。当日は荷物搬入、片付けを手伝いました。このようなイベントに私は慣れていてよくあることです。今回は途中から上の子を連れて会場での手伝いもしました。
今回のイベントは私が参加した中で最も大きな規模でした。国際会議場というホールで行われた映画上映&ライブは4つ。ブースを出展した団体はSOSIAを含めて8団体(当日都合で1団体欠席)。会場の大きさも参加団体も参加人数も私が参加したもので一番。これは人が足りないと素直に思いました。私と子どもはSOSIAブースに立ち、ミャンマーのミルクティー、グリーンティーを売りました。
朝番の方と入れ替わりで入った私と子ども。ドリンクの入れ方を習い店頭へ。妻の両親も来場しました。料理を作るようになっている子どもがドリンク作成で私は会計係に。普段自営業で会計業務をしています。役割分担が自然とできました。子どもがドリンクを入れている間、会計をして話をして間を持たせます。妻と結婚して10年以上。自然とミャンマーの情勢にそこそこ詳しくなっています。また団体のことについても。イベント参加者は妻の知り合いが多く、顔見知りもたくさんいました。それ以外にも知り合いに誘われて、SNSに情報が流れてきて興味を持って、といった初見の方もいました。子どもはドリンクの説明やミャンマー料理の解説をしていました。SOSIAのパンフレットにミャンマーで食べられる納豆カレーのレシピが記載されています。納豆カレーのインパクトは女性に強く興味を示します。子どもは納豆カレーの味や作り方を話します。料理をすることが得意ではない私ではできない会話です。またクーデター前、新型コロナが蔓延する直前に子どもは妻とミャンマーを訪れています。このイベントにはミャンマー人やミャンマーに住んでいたあるいはミャンマーに行ったことがある日本人がたくさんいました。実際にミャンマーへ行った経験があるので子どもの方が話が弾むこともありました。
11:30くらいからイベント終了の18:00過ぎまで二人で店頭に立ちました。二人でバイトをしている感覚です。私は一人自営業で接客業に近い立場。実務に近い。子どもと人の流れを観察しながら売り方を模索しました。他ブースの人達や参加者。映画上映の合間。ランチ時。嬉しい誤算ですが子どもは非常に工夫して率先して働いていました。前を通りかかると挨拶をして声をかける。メニューの説明をする。違いは何か。どんな味か。それが押し付ける感じがなく好印象。また団体パンフレットに興味を示す人が多いことが分かると妻にパンフレットをたくさん持ってきてもらい、表面と裏面の2つを並べて置きます。裏面には納豆カレーのレシピがイラストされています。手書きで「ご自由にお取りください」と紙に書いて手に取るようにします。例えドリンクを買ってもらえなくてもパンフレットを持って帰ってもらえばいい。そういう考えがありました。疲れてくると営業スマイルができないと漏らしていて、責任感が表れていました。いつの間にこんなにできるようになったのか。ちょっと前まで声が小さくて知らない人と会話するのに苦労している印象だったのに。子どもと半日同じ現場で働けたことは貴重な経験でした。
私はというと、団体に寄付をしているので全く無関係というわけではありませんが、門外漢という感じです。ミャンマーに行ったことがありませんし、元々海外に興味がありません。人生唯一の海外渡航は新婚旅行のみ。国内で行きたいところが山のようにあり、国内志向そのものという。それでも自営業ですから仕事のチャンスになるかもと考えて参加しています。そうすると想像以上に名刺交換をすることに。このイベントは寄付を集める、団体をアピールするという目的以外に交流するというチャンスがあります。ジャンルは違いますが鍼灸マッサージ業界ではこのような場によく参加するので立ち振る舞いは分かります。ふとしたことから仕事に繋がることを経験上知っています。最初に書いたようにミャンマーコミュニティは新宿区で仕事をするには交流しておいた方がいいわけです。本当に偶然ですが学生競技ダンス連盟(学連)選手が多数会場にいて驚きました。学連選手は当院の顧客ターゲットそのものでちょっと話せただけでもこちらとしては大きな収穫です。会場でホールドを張っている若い子がいたので妻が声を掛けたらそうだったと判明して連れてきてくれました。チャリティイベント会場でダンスの構え(ホールド)をしてしまうのが学連選手らしいですし(私も現役ならきっとやっていた)、その様子でピンときて話しかける妻も流石です。
そして感じたのは主催者としての妻の力。名刺交換したり話しかけたりする人はほぼ全員が、甲野綾子さんのご主人ですか、と驚きます。子ども共々一目置かれているように感じます。仕事をしながらよく空いた時間でこれだけのイベントを開催できますね、という声をたくさん聞きました。中には、奥様の大ファンです、という声も。あの場では主催者の家族というブランドがありました。普段のあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師として開業している先生という私はなく。会場を練り歩き来場者と会話をし、イベントの判断を下している姿を子どもと遠目にみていました。扉の奥の大ホールで何をしているのかは見えませんでしたが司会進行もしていたのではないでしょうか。その様子を子どもに説明し、立ち振る舞いを観察しておくように話しました。お母さんであるとともに主催者としての姿を。子が親の活躍する姿を見る機会はあまり多くありません。
私は朝の準備に片付けまで。子どもは店頭で働き。子どもと一緒に妻のイベントに参加したことは良い経験でした。子どもにとって貴重な社会勉強の場でもあります。よく頑張った、と子どもは自画自賛。達成感が顔に現われていました。またイベントを主催することがある私にとって、あれだけの規模を行える妻の行動力は時間の積み重ねが後押ししているのだと分かりました。人脈を作り手伝ってくれる人、参加してくれる人を増やしていった。見習うものがあります。面白い父の日となりました。
甲野 功
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