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~話題の映画「鬼滅の刃」無限城編第一章を観て~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 劇場版鬼滅の刃を観て
劇場版「鬼滅の刃」を新宿の映画館で観てきました

 

 

7月18日(金)。新宿歌舞伎町にあるTOHOシネマズ新宿で『劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章 猗窩座再来』を観賞してきました。公開前から非常に話題になっていた本作。公開初日の夕方に観ました。子ども達を誘ったのですが行かないという返答。5年前の「無限列車編」は一緒に行ったのに。更には『名探偵コナン』も『ドラえもん』も『クレヨンしんちゃん』も『すずめの戸締まり』も『ワンピース』も映画館に連れて行ったのに。今回は行かないというのです。何だか腑に落ちない気持ちを抱え中年男性一人で歌舞伎町まで足を運びました。

 

劇場版鬼滅の刃には思い入れがあります。元々原作を読んだことのなかった『鬼滅の刃』。少年ジャンプ誌で連載されていた大ヒット作品という事はさすがに知っていました。そしてアニメ放送から人気に火が付いて途中から急激に売れ出したという。長女が本作に登場する栗花落カナヲというキャラクターが大好きになり、延々とその話をしてきます。よく分からない話をずっと聞いているのが苦痛で原作のマンガを買ってきて私が読み、子どもも読ませようとしました。当時長女が仕入れる情報はYouTubeのものばかりで原作を読まず。原本というか一次資料を知らず、n次資料ばかりでした。そして私が原作を読んでみると『ジョジョの奇妙な冒険』第一部だとすぐに思いました。1980年代後半に少年ジャンプで連載が始まった『ジョジョの奇妙な冒険』。太陽にあたると消滅してしまうが不老不死となり人間の生き血を吸うことで超人的な能力を備えた吸血鬼となったディオ。幼少期を同じ家で過ごしたディオを主人公ジョジョが倒すという話。強力な吸血鬼に対抗するために波紋法という特殊能力を習得するジョジョ。波紋は独特な呼吸によって生み出されます。またディオはどんどん人間を吸血鬼にして配下を増やしていきます。『鬼滅の刃』も○○の呼吸という特殊な呼吸法によって超人的な力を出します。そして鬼舞辻無惨という鬼の親玉がいて人を鬼に変えて手下にしています。『ジョジョの奇妙な冒険』第一部はジョジョがディオを倒す話。『鬼滅の刃』は主人公の竈門炭治郎が鬼舞辻無惨を倒す話。どちらも似ています。他にもこれまで少年ジャンプでヒットした作品をいくつも作品内の要素に入れ込んでいるため、私にとっては馴染めるものでした。

そこから長女が栗花落カナヲのグッズを集めたりコスプレをしたりするようになり。何度もジャンプショップに連れて行きました。作中で日輪刀という鬼を倒すことができる特殊な日本刀が登場するのですが、それを長女は工作で作成。そこまで好きなのならばと両国の刀剣博物館に連れて行って本物の日本刀を見せました。原作の最終巻が出たときは発売日当日に複数の本屋を巡り、新宿のブックファーストで並んで購入しました。ある時期から私も作品のファンになっていったのでした。

 

コンテンツとして『鬼滅の刃』を好きになったのとは別に映画『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』は強い想いがあります。公開が新型コロナ流行により延期され、2020年10月にやっと公開されました。2020年(令和2年)は3月に緊急事態宣言が発令されてほとんどの社会活動が休止。外出することができなくなりステイホームという自宅待機を余儀なくされました。世界中の経済が止まり、東京オリンピックも史上初の1年延期になります。私の本業も大きな打撃を受けました。最初の予測では夏になれば湿気に弱いから感染が収まるという話だったのがその後も何年も影響し、コロナ禍という新用語が生まれます。クラスター、オーバーシュート、三密、不要不急。このときに幾つも新しい言葉が生まれました。そのような不安な時期に「無限列車編」は大きな期待となります。ハリウッド映画も含めて映画製作、公開が止まってしまった映画業界。全国の映画館がここぞとばかりに「無限列車編」を上映。かのTOHOシネマズ新宿は1日で48回上映したといいます。文字通り朝から晩までどのスクリーンも「鬼滅の刃」。当時国内映画興行記録を持っていた『千と千尋の神隠し』をあっさりと抜き興行収入400億円という異次元の結果を出します。間違いなくこの頃、世界で一番映画館で観られていた作品だったはず。経済が疲弊していた日本に希望でした。自営業を営む私には本当にそう感じました。映画の大ヒットも含めて関連商品が爆発的に売れ、経済効果が凄まじいものでした。何の関係もないのですが似ているというだけで人が殺到するスポットが全国にありました。SLに無限と先頭につけるだけで大勢の人が集まったものでした。大袈裟でなく国中が期待を寄せていたと感じました。これは東日本大震災直後の女子サッカーワールドカップでなでしこジャパンが優勝した時に似た感覚でした。大災害があって将来が不安になったときに勇気付けてくれたコンテンツ・イベント。

 

そして2025年(令和7年)7月。新型コロナの影響が表向きは消え。大阪では万博が開催されて、インバウンドはコロナ前以上に来ています。反面、能登半島地震が2年前に発生し円安、物価高が深刻化。コロナ禍で与えられた給付金が終了し、負債返済がのしかかり各業種の倒産はむしろ増えています。GDPの順位が下がっている中。この「無限城編第一章」上映は新たな期待になるような気がしていて。

特に観に行ったTOHOシネマズ新宿は公開初日40回の上映を敢行。5年前と違って多数の上映作がある中で相当な振り切り方です。当然他の作品が上映しないわけですから。そのおかげで時間帯も選んで席を取ることができたのですが。これはもうお祭りであり、歴史的イベントだと思います。私が小学生だった昭和時代の末期。みんなプロ野球巨人戦、ドリフターズ、生放送の歌番組を観ていました。同じコンテンツを老若男女問わずテレビで視聴。翌日の学校や職場の会話になっていました。令和の今は媒体が増えて誰もが観るようなコンテンツはほとんど無くなりました。オリンピックやワールドカップ、WBCといった国際スポーツイベントくらいでしょうか。それだって種目に興味が無ければリアルタイムで観賞することは少ないです。『劇場版鬼滅の刃』は今やほとんどないメジャーコンテンツだと思います。それは4月に観た映画『名探偵コナン隻眼の残像』以上だと思います。

 

当日歌舞伎町を進み、ゴジラのモニュメントがある東宝ビルを目指します。大勢の外国人観光客が写真撮影をしています。歌舞伎町はアジア随一の歓楽街から世界的な観光地になったことが分かります。そして日本発信のキャラクターが強いという。歌舞伎町はゲーム『龍が如く』の舞台。リアルな再現でゲーム内と同じ光景が現実にあると外国人ゲームユーザーが喜びます。ゴジラは世界的キャラクターで本国アメリカアカデミー賞で最優秀賞を取りより知名度が上がっています。日本のアニメは世界中にファンを持ちます。その日、目を疑ったのが、下腿(ふくらはぎ)に鬼滅の刃、『NARUTO』のキャラクターをタトゥーで入れた外国人がいたのです。他にも上腕、前腕にもアニメキャラのタトゥーが入っていたのですが私には何の作品なのか分かりませんでした。シールだと信じたいですが本物のような気もします。私の感覚だと常軌を逸しているという。少なからず鬼滅の刃最新作を映画館で観に来ている外国人がいるのでしょう。動画配信ではなく映画館上映では映画館に来ないと観られません。アニメから日本語を覚え、日本の文化を学ぶというのですから国が守る財産かもしれません。

 

映画館のエントランスには大きな装飾。鬼滅の刃専用映画館と思わせるような。床にも無限城が描かれています。会場に入ると座席シートが特別仕様になっており各キャラクターがランダムにカバーされています。12種類あり私の席は冨岡義勇でした。冨岡義勇は本編でメインとなるキャラクターです。入場者特典もありました。17時半からの回でしたが見渡した感じ満席。なお同時刻にあと4スクリーンで上映しているはずです。このTOHOシネマズ新宿だけでどれだけ売上を記録するのかと思いました。

 

作品そのものは純粋に凄かったという感想です。詳細は省きますが。作画レベルが向上しています。幼少期から数多くのアニメ作品を観てきましたがレベルが違う印象です。5年前の「無限列車編」よりも格段に向上していました。何となくの感想ですがアニメ版「鬼滅の刃」がテレビ放送されてからアニメ全体の質が急激に向上したと思っています。ジブリ作品、庵野秀明作品、新海誠作品と数多くの製作が向上させてきましたが本作でもう一段階質を大きく引き上げた気がします。声優の演技も作画も演出も。何よりストーリーを事前に知っているのでこのように表現したのかという感嘆。原作は大ヒットマンガでありながら比較的巻数が少なく、テンポよく終わりました。かつて少年ジャンプ誌で横行した(と思われる)引き延ばしが無く。間延びせず。その分、描かれなかった設定も多くありました(関連本で作者が述べています)。原作を補完するようにそういうことだったのかと納得させる映画オリジナル部分が各所にありました。そして驚くほど原作のストーリーを忠実に描いています。映画という上映時間の制約があると原作を省略するのが常。場合によってはストーリーを改編してしまうこともままあります。それが、あますところなく、という言い方がしっくりくるもの。無限城編で3部作という時間の掛け方だからでしょう。原作を知っているので“無限城編”としているのであれば無限城のあとの最終決戦はまた別に製作するのだろうと予測がつきます。“猗窩座”再来というサブタイトルは次の“童磨”、“黒死牟”となることが容易に想像できるわけです。5年前の「無限列車編」のラスボスである猗窩座が今作も同様にラスボスであり主人公とも言えます。エピソードを含めてきちんと描いていました。映画館で両隣の席に座ったのはどちらも若い女性でしたが、二人とも嗚咽レベルで泣いていました。

そして長かった。本作2時間30分。本作が始まる前の注意や広告の上映を含めると3時間座っていました。東海道新幹線だと東京から新大阪に着くくらいです。京都に行くより長いです。このご時世でスマートフォンを見ることやトイレに行くこともできない状態に3時間置かせるというのは相当な理由がないとできません。それをさせるコンテンツ力でした。

 

既に興行収入は伸びているようです。5年前の400億円に近づけるのか。歴史の証人になりたいという気持ちもあり公開初日に行ってきました。また予測としてやっぱり子ども達が観に行きたいと言い出すような気がするので事前調査にもなるのでは。もう一度映画館で観るような予感がします。

 

甲野 功

 

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