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~元学生の鍼灸師さんが来訪~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 カルボナーラ専門店HASEGAWAにて
鍼灸師さんと対話 カルボナーラ専門店HASEGAWAにて

 

 

先日、元鍼灸マッサージ専門学生だった鍼灸師さんが当院を訪れました。

鍼灸師になるには専門学校や大学に通って国家試験に合格しないといけないので元学生であるのは誰でもそうなのです。正確には学生時代によく当院に勉強に来ていていた元学生さんが鍼灸師になり、再び訪れたという事です

この方は専門学校入学前から当院に話を聞ききに来ていました。業界のことを質問していて。ですから元学生どころか一般人の頃からの付き合いです。いち社会人だった方が鍼灸マッサージ専門学校に入学し、3年間の勉強を経て、国家試験に合格し、地方で就職した。新卒・ルーキーの年が終わり後輩もできたという段階です。社会人時代から知っているのでなかなか感慨深いものがあります。ざっと5年間。それはすなわち当院も5年間続いている証拠でありますし。

 

思い返すと割と早い段階から鍼灸マッサージ業界に興味があり学校進学を考えている通称プレ学生さんのサポート活動をしてきました。最初は現在横浜元町で鍼灸マッサージ院を開業している鈴木真季先生でした。彼女が社会人で業界に興味があり、どの資格を取ったら良いのかという質問を、Facebookを通じて受けたことがきっかけです。私はあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師を取得し鍼灸マッサージ専門学校教員免許も持っています。また民間のリラクゼーション出身ですから業界のことをよく知っています。その経緯をしった鈴木真季さんから進路相談を受けたわけです。どの資格を目指すのか、学校はどこにするのか。その段階から話をして私と同じ旧東京医療専門学校(現東京呉竹医療専門学校)鍼灸マッサージ科に入学します。同校を卒業している私にとって直の後輩となりました。入学後もサポートをしようと業界情報や練習など勉強会を不定期に開催していきました。それが現在当院で行っている「アジサイ塾」となっていきます。

 

鈴木真季さんら同級生が参加するクローズな勉強会や練習会だったアジサイ塾。それとはまた別の流れが生まれます。ある外部セミナーに参加した際にまだ専門学校入学間もない1年生が講師に堂々と質問していました。時期は5月。4月に入学してひと月余りの段階で高名な講師に自分の意見をぶつけて質問する姿に驚きました。セミナー終了後に思わず声を掛けて素性を聞きました。その縁でSNSが繋がりました。鍼灸の技術セミナーは多いのにあん摩マッサージ指圧のセミナーが無いという投稿をみて、私がやりましょうと声を挙げます。そこで「あましセミナー」初開催となります。その後もその学生さんとの交流は続き、要望により「学生ペア割」という当院のシステムが生まれるのです。今も継続する「学生ペア割」はコロナ禍が始まる直前の2020年2月に誕生したのでした。なおこの学生さんは非常に優秀な人物でブロガーとしても有名でした。勉強のことや業界のことなど有益な情報を発信し多くのファンがいました。そのブログに当院のことを書いてもらったことがあり、ブログから当院に来た鍼灸学生さんが何名かいました。またこのブログのファンだった社会人が今回お会いした鍼灸師さんです。

 

専門学校進学が決まった後に来院した鍼灸師さん。プレ学生の段階で色々な説明をしていきました。他のプレ学生さんと引き合わせてイベントを行いました。ブロガーの学生さんとも引き合わせて専門学校の勉強方法や授業内容情報を知るという場を設けたこともありました。既にコロナ禍に突入していたため、2019年以前と専門学校の授業内容が大きく変わっていました。私の経験があまり役に立たない(状況が変わり過ぎていて)ところもあり助かりました。

専門学校進学後も勉強会、練習会を在学中に何度も行いました。国家試験対策が本格化する3年生の秋前まで不定期で続きました。私の学生支援活動で考えると第3世代になります。業界状況、マーケティング、学術、技術、実技練習と教えたことは多岐に渡りました。その経験が今のセミナー活動の叩き台となっていて、私の中で基礎固めになりました。昨年、地方で就職してから一度当院に来て話をしました。SNSで活動内容をチェックしていますし、たまにメッセージのやり取りをしていました。

 

今回はまとまった時間が取れて当院で話をした後に神楽坂でランチをして、お茶もすることができました。暑い中、神楽坂まで歩き、過去に鈴木真季先生と入ったカルボナーラ専門店HASEGAWAに入りました。その後はドトールコーヒーに入ってドリンク。プロとなり臨床に立つ鍼灸師になった元学生と対話をしました。

素人だった一般社会人の頃から話をしてきました。制度のことがよく分かっていないなという懸念があり私の方から指摘したことが始まりでした。入学後は授業内容が進むにつれてできることや知っていることが増えていきました。いちいち初めて聞く用語だろうからと説明をしてから話をしていました。それが学年が上がるにつれてもう習いました、知っています、外部の勉強会でやりました、ということが増えていきました。ルーキーのときは誰もが通過するとまどいや実習ではない本当の臨床現場で患者さんと鍼灸師として向き合う戸惑いを聞きました。そして今回はかなり視野が広くなっていて経営、マネジメント、実験研究、業界の未来などの話になりました。過去に同じテーマを話したことがありましたが、他人事という感じが見受けられました。学生では身銭を切って開業するということが実感できないでしょう。就職してチームで働くという感覚も。現場に出てきて、慣れてきて、置かれている状況(職場だけでなく社会環境、経済状況も含めて)から意見が出てきます。それが不満、不平でもあります。きっと数年前はどうして私がごちゃごちゃ問題を指摘して法律や判例を持ち出しているのか理解しがたいところがあったことでしょう。経営戦略とかマーケティングとか鍼灸マッサージと関係のない話を聞かされてピンとこなかったこともあったはずです。それが今回話をしていてとても話題が合う。同じことを話しても前よりも理解が深く納得してくれます。わざわざ神楽坂まで行くのは道中で町の変化やトレンド、トピックスを紹介する意図があります。それを自分事として聞いていて、職場で考えたらどうしようかという想定をしているようでした。そういう姿に成長を感じます。ただ勉強して技術を習得すればいいという学生の時と思考が変わっている。また何かを習得すると別の景色が見えてきて考えが変わると語っていて。同じことを学生時代に伝えていたので本当にそう思うようになったのかと、自分の言ったことがそのまま起きていることに嬉しくなりました。研究にも着手していて研究の話題でも意見交換ができました。

 

学生の時は国家試験合格が一つの目標であるゴールです。プロになってからは自分で目標を設定して動かないといけません。特にこの仕事は開業権があるのでどこかに独立開業という選択肢がちらつきます。この先どのような人生を進むのかを考える。私は、その準備を学生のうちにできるように話をしてきたつもりです。対話を通じてこんなことをしてみよう、やりたいという話題が出てきて良かったです。私はおそらく5年後も10年後もあじさい鍼灸マッサージ治療院を運営しているでしょう。その中で何をするかですが、院を閉めて別のことをしていることは無いと思われます。つまり大きな環境変化はない(やらない)だろう。だからこれからの人生を明るく模索する次世代の姿が勇気づけられます。一歩踏み出す気持ちと姿。

 

面倒をみた元学生さんがプロになって来訪してくれる。ありがたいことです。そして自らやってきた活動の遍歴を感じます。

 

甲野 功

 

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