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~学連OBOGミドルな会の練習会に初参加~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ダンスカレッジ古都にて
学連OBOGミドルな会の練習会 ダンスカレッジ古都にて

 

 

昨日は「学連OBOGミドルな会」の練習会に初参加しました。

 

学連OBOGミドルな会とは。

まず学連とは「学生競技ダンス連盟」の略称。全国で加盟する学生競技ダンス部の組織です。ブロックごとに北海道、全東北、東部日本、中部日本、関西、中四国、全九州に分かれており、総じて全日本学生競技ダンス連盟を構成しています。私は東京理科大学に入学して学連の世界に入りました。東部日本ブロックでした。学連に入ったことがその後の人生に大きな影響を与えて今に至ります。学連時代の経験がなければこの仕事とにも就かなかったことでしょう。学連選手のサポートがしたいがためにあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の免許を取ったのです。あじさい鍼灸マッサージ治療院は開業当初からずっと競技ダンス選手、社交ダンス愛好家のためのコースがありメインターゲットとしていますが、その中で最も重要視しているのは学連選手です。

学連を経て社会人になった人達が学連OBOG。社交ダンス、競技ダンスを本業としてプロになった人もいれば、社交ダンスと関係のない会社員になる者、社交ダンス業界に就職する、別ジャンルのダンスに進む、人前に立つ仕事に就く、など様々なジャンルに学連OBOGはいます。学連の歴史は戦後間もない昭和23年(1948年)から始まるので約80年の年月を経ています。OBOGの数は膨大です。会社員以外にもアナウンサー、芸人、パフォーマーなど世間的に知られた人も含まれます。プロにならずともアマチュア部門の社会人選手として活躍する人も少なくありません。ただ年齢的なものもあり、いつまでも第一線の競技に立てるとは限りません。学連は最初から最後まで競技として社交ダンスを行う稀有な世界。ほんの最初だけ社交ダンスとしてパーティーステップを習いますが、すぐに競技会に向けた訓練に入ります。現在の東部日本ブロックではミニ東部という大会が6月付近にあり、そこで1年生は競技会デビューをします。4月半ばに始めてすぐに実戦という。私は「ドラゴンボール」の戦闘民族サイヤ人に例えますが、生まれて(入部して)すぐに戦闘を覚える(競技会に出ていく)集団。趣味で格闘技をやってみて実力を試したいという一般人の経路ではなく、最初から戦うための訓練をやっていくような。

 

そんな学連を体験した者も年齢を重ねて昔のような動きができなくなっていき。かつてのギラギラした勝負一辺倒の考えから変化。そんな世代のためなのか、数年前から「学連OBOG練習会」が発足しました。世代が近い武蔵野美術大学OBの本池淳先生と東京外国語大学OBの金光進陪先生が講師を務めます。双方、プロ選手となり優秀な実績を残して現役選手を引退。後進の育成や業界の発展を考えるフェーズに入っています。そこで学連にいたけれど今は踊っていない人に向けて練習会を開催するようになりました。そこに私も出席するようになっています。他にも東京農業大学OBOGの新井健伊稚・由紀子組が主催する「学連OBOG同好会」もできました。

 

そして最近、「学連OBOGミドルな会」が誕生しました。何が違うのかというと参加に年齢制限があります。ミドル=35~59歳という。一般的には子育て終わりの世代で、そろそろダンスを再開したいと思う世代。私もだんだんと子どもの手が離れつつあり、また運動不足や体の衰えが顕著に感じる世代になってきました。学連OBOG練習会や学連OBOG同好会に参加してまだ体が動けるという実感を持ちました。そして競技ダンス選手をみる以上、現在のダンスを知っておく必要があります。今回予定が合い、初めて「学連OBOGミドルな会」の練習会に参加しました。

場所は池袋の隣である要町駅にある「ダンスカレッジ古都」。

 

ダンスカレッジ古都

 

明治大学OBの新井透先生が主催するダンススタジオです。ダンスカレッジ古都は以前から知っていました。新井透先生も。学連でいうと私の1学年上の新井透先生。専攻がラテンだったため、モダン専攻の私は当時存じ上げていませんでした。当時は加盟員数が東部日本だけで2000人いました。東都大学の東京理科大学と六大学の明治大学で専攻が違うと面識がない先輩になっていました。私が新卒で入社した一般企業を辞めてこの仕事に就くため国家資格を取り現場に出るようになるとその名前をよく聞くようになっていました。10ダンサーというモダン種目もラテン種目も両方強い選手という。モダン(スタンダード)種目にはワルツ、タンゴ、ウィンナーワルツ、スローフォックストロット、クイックステップが、ラテン(ラテンアメリカン)種目にはチャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブがあり、合計10種。その全てを踊れる。もちろん踊ることはできますが競技選手としてやっていけるのはほんの一握りです。単純に体力を使いますし、片方に専念した方が有利ですから。それをどちらもこなすのが新井透先生でした。

また共通の知り合いが多く、あるプロ選手に帯同して後楽園ホールに行った時も新井透先生が勝ち上がっていました。新井透先生に習っているという学連選手が当院に来院したことがあります。高田馬場にあるスタジオから独立するという話も知っていましたし、“古都”という和風をコンセプトにした社交ダンススタジオにするというのも興味がありました。神社仏閣巡りが趣味で古都が好きですから。また今回の練習内容がワルツだということも、自分の得意な専攻種目なら躊躇なく参加できそうだという気持ちでした。当日、東京メトロ有楽町線要町駅改札でメンバーと待ち合わせをしてダンスカレッジ古都に向かいました。

 

いわゆるグループレッスンを受けました。そこで知ったのはイタリアの踊り。事前に踊るステップを動画とテキストで情報共有していました。ほぼやったことのあるものなので問題ないだろうと事前に考えていました。ただ気になったのは音の取り方。プレパレーションという予備動作にすごく時間をかけています。4小節。なぜ始めないのだろうという疑問。またピクチャーポイズという決めポーズのところでも変にためて先に進まない。そこに動画で観て疑問が浮かびました。その答えが実際に習って判明します。新井透先生はイタリアでダンスの修行をしてきました。伝統的なイギリスより派手で情熱的なダンスをするのがイタリアです。非常に安直に表現しているので正確ではないのですが。学連時代の師匠も他の先生方はイギリス式(あるいはそれに近い)踊り方をする人ばかりだったのでかなりカルチャーショックを受けました。単刀直入にいうと濃い動きや表現が濃いのです。学連時代から数えて約30年続けています。何度やったか数えきれないワルツのナチュラルターンという基本ステップ。それが知らないものになっていました。足型自体は同じなのですが凄く誇張している感覚。こんなにするのか、というくらい。おいおい、という感じ。こんなやり方を習ったことがないのです。

 

反面、これがあれか、という納得がありました。私が学連にいた頃と競技ダンスはかなり進化(変容)していて、ダンススポーツという概念があります。芸術ではなくスポーツ。世界的にはWDCとWDSFという2つの団体があり同じ社交ダンスを競技としているのに、思想や表現が異なっています。それが対立を生みました。私世代だとダンススポーツは曲芸で芸術性が無いという意見を持つ人がいます。若い世代だとより派手により動くダンススポーツの方を好む者も少なくありません。知識として知っていますし、運動学や解剖学の見地から研究をしていきました。新井透先生の動きはダンススポーツに近かったです。実際にやってみてこういうことなのかとかなり納得できました。

重要なことは、殻を破ってみよう、トライ&エラーをしてみよう、ということ。大は小を兼ねる。思いっきり大きく動いてみて、やれるだけのことをやってみる。そこからコントロールしていけばいい。最初から崩れないところでまとまらない。そのメンタリティを感じました。性格的に伝統的なイギリススタイルが合っていると思いきや、イタリアスタイルが楽しいと感じました。それはどこか閉塞感があったのだと思います。新しい価値観を欲していたのかもしれないです。

不思議なもので本池淳先生の言うことが分かってくる部分もあります。スタイルが違うのに。あの時言われてよく実践できなかったことはこういうことなのかと腑に落ちるところがありました。新井透先生が話ました。ダンスは日々進化している。WDCだWDSFだというところから2つを融合するスタイルが生まれていると。今回知らなかったイタリアスタイルのダンス、その片鱗を体験して視野が広がった気がします。まだ何かを学び上達できると前向きな気持ちになります。

 

学連OBOGミドルな会。新しいチャンスになりました。

 

甲野 功

 

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