開院時間
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昨日は長女とTOHOシネマズ新宿で『劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章 猗窩座再来』を観賞してきました。私は公開初日に一人で観ています。ですから私にとっては2回目です。鍼灸マッサージ専門学校時代に邦画にはまった私は多いときだと週に4本、映画館でみていました。名画座という新作ではない作品をテーマごとに2本、3本(ときにオールナイトで4本以上)上映する映画館があります。しかも入場料が安い。当時は専門学校生の学割を使って更に安く映画鑑賞ができました。映画館で映画を観る習慣がありました。素晴らしいと思った作品は2回観るようにしていました。最初は情報量が多くて。二度目で落ち着いて細かいところまで味わうという感じです。本作『「鬼滅の刃」無限城編第一章』はもう一度観たいと思うに値する作品でした。
さて、当初は観にいかないと断っていた長女。ただ私の見立てだときっと観にいきたいと言い出すのではないかと、内心考えていました。それは圧倒的な話題性。
公開10日間の興行収入128.7億円『日本映画』の歴代興収1位(404.3億円)更新見込み
既にニュースになっていますが10日間で興行収入が128億円です。100億円突破にかかった公開日数はわずか8日間。日本最速の記録です。他にも多数の記録を更新しています。映画興行100億円がどれだけ凄いかは実写映画と比べると分かります。邦画において実写映画で100億円を超えた作品はこれまで3作しかありません。現在大ヒット中とされる『国宝』が100億円になれば23年ぶりとなります。それをわずか1週間足らず。日本映画歴代興行収入ランキングの上位7位までがアニメ映画になることは確実となっています。128億円の時点で歴代16位まできています。洋画を含めて日本で公開された映画における興行収入第1位はやはり『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で404億円。2位の『千と千尋の神隠し』316億円に圧倒的な差をつけての1位です。その記録を塗り替えそうな勢いが本作の無限城編第一章なのです。変な表現をすると異常な作品です。
あまりの人気に連日ネットニュースが出ています。社会現象でしょう。最初は断った長女も気にしだすもの。大ヒットを予感していた私は入場者特典第2段が出るタイミングで観にいかないと誘いました。すると今度は行くという返事でした。
私の気持ちには、この歴史に残るであろう社会現象を体験させたいという願い、がありました。今や日本を代表する文化、コンテンツとなったアニメーション。その現時点で最高到達点が本作だと思っています。作品クオリティはもちろんのこと話題性、社会的影響力を含めて。これが歴史となる。歴史の証人になる。そのような考えです。10年、20年後に「あのとき映画館で観たよ」という体験が大きな意味を持つと思うのです。大なり小なり歴史というのは日常にあって、後から振り返るとそうだったよねと認識するものです。私も小学生の時ジブリ作品の『となりのトトロ』の新作上映を映画館で観ています。このときはまだ今ほど有名でなかったジブリ。同時上映で『火垂るの墓』との2本立てでした。作品のテイストが真逆の2作品を連続で観るのです。今だと考えられないと思います。このエピソードを若い人に話すと驚かれます。このように長女も歌舞伎町の映画館で「鬼滅の刃無限城編第一章」を観たことが話せるエピソードになるものと信じています。
当日。猛暑を越えた酷暑のお昼。なるべく地下を通り歌舞伎町へ。TOHOシネマズ新宿までの道中は先月歩いたときより人が少なかったです。暑すぎるのでしょうか。日曜日にしては人混みがひどくはありませんでした。館内も予想よりも人が少なく、飲食物売り場に並ぶ人の列が短かったです。エントランスの装飾は7月18日と変わって別の作品になっていました。長女にも体験させたいという気持ちからシートジャックスクリーンにしまして。シートジャックとは席に作品キャラクターのシートカバーが付いているもの。ちょっと追加料金がかかりますがそれも経験ということで。少なくとも私の映画鑑賞歴でシートが変わるという経験がなく。それだけ特別な作品だということの証明だと思います。
作品そのものについて。短期間で2回目の観賞なのでかなり落ち着いて細部まで観ることができました。また後でパンフレットを購入して制作秘話を読み、制作の大変さを学びました。やはり作品のレベルが高いことを見た目でも知識としても再確認できました。手描き時代では不可能なもの。人間の地道な努力もありますがパソコンの解析能力向上なくしてできないものでした。しかも製作が始まったのは前回大ヒットした「無限列車編」公開時の2020年。原作が完結した段階で舞台である無限城をどう描くのかが始まっていたのでした。コロナ禍で世界が苦しんでいた裏で製作していたことに驚きます。子ども向けの娯楽作品というジャンルかもしれませんが工芸品に近いように感じてしまいます。
映画を観終わった後に長女と作品の感想を話しました。私のときはジブリ作品(それも初期も初期のもの)が革命的な作品でしたが、長女にとっては『鬼滅の刃』となるのでしょう。この技術が国内に波及し、日本のアニメーション技術を底上げしていき、国際舞台での武器に更になっていくことでしょう。その現場を長女に体験させたくて映画鑑賞に誘いました。
甲野 功
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