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~2025年秋東都視察~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2025年秋東都戦の視察
2025年秋東都視察

 

 

昨日は埼玉県の獨協大学まで秋東都戦観戦に行きました。

 

学生競技ダンス連盟。通称“学連”といいます。学連は全国の加盟している大学が社交ダンスを競技として行う競技ダンスをする学生団体です。私は東京理科大学を卒業しているのですが、そこで学連という特殊な世界を知ることになります。そこで4年間過ごした結果、大学卒業後の人生に多大な影響を与えることになりました。今この仕事、この状況にあるのも学連を知ったから。この仕事に就いた、そして個人で独立開業した、理由は競技ダンス選手の、それも特に学連選手の、サポートをしたいという気持ちからなのです。学連の現役選手時代は実力がなく三流選手でした。一方で後輩を育てることには才能があると実感していました。関わった多数の後輩は学連卒業後にプロ競技ダンス選手となり活躍しています。選手としては成功しなかった分、裏方というかサポートをすることに力を発揮できると思っていました。大学卒業後に新卒入社した企業に合わず、入院するほど体調を崩した後に、2年半のサラリーマン人生を終えてこの業界に進むことになりました。20代半ばから専門学校を複数通い、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師と4つの国家資格を取得し鍼灸マッサージ専門学校教員免許も得てあじさい鍼灸マッサージ治療院を2014年に始めました。開院当初から社交ダンス関係者(競技ダンス選手、社交ダンス愛好家、コーチなど)専用のコースを作り、また現役の学連選手には割引やキャンペーンをするなどしてきました。

 

昨日は春の東都大学戦(春東都戦)に続いて秋に行われる東都大学の会場に行きました。正確には『第131回東都大学学生競技ダンス選手権大会』となるはずです。看板や公式記録には第130回とありましたが前回も第130回ですし、昨年の春東都戦が第128回となっていたので第131回で合っていると思われます。学連では東部日本ブロックに加盟する大学のから六大学(東京、早稲田、慶應、明治、法政、立教)を抜いた大学を東都大学としています。なお私の母校である東京理科大学も東都大学です。東都大学が参加する学生競技ダンス選手権大会を通称“東都戦”といい、春と秋の年2回開催します。それぞれ春東都、秋東都と略されます。東都戦はレギュラー戦といわれるもので出場するのに部歴制限がありません。学連は大学4年間ですので最上級生が4年生。4年生が出場できるのがレギュラー戦です。それ以外の大会では原則4年生に出場資格がありません。例外はありますが、正規の公式戦ではレギュラー戦のみ。そしてレギュラー戦は大学ごとに各種エントリー数が決まっており、出場枠が制限されています。ですからほぼどの大学でも4年生からエントリーが決まっていきます。大規模校になるとレギュラー戦出場することも困難になります。東部日本ブロックでのレギュラー戦は大きく分けて東都・六大学、東部、全日本の3種類でそれぞれ前期後期の年2回ずつ、合計6大会あります。東部日本ブロックの大学で東都大学と六大学でそれぞれ大会を行います。そのあと東部ブロック全大学が参加する東部戦(東部日本学生競技ダンス選手権大会)、そして全国から参加する全日本戦。ちなみに今週末は秋の六大学戦が開催されます。

 

つまり東都・六大学→東部→全日本と順次規模が大きくなっていくスケジュールです。前期の場合は全日本戦が選抜戦となっており、各ブロックの規定を満たした大学だけが出場権を得ることができます。東部日本ブロックでは、全日本選抜戦に出場できるのは前期の東部戦において団体成績18位以内の学校です。なお新型コロナが起きる前は東部日本ブロックでは団体成績12位までのⅠ部校と13位以下のⅡ部校というものがありました。そして後期の初めにⅡ部大学戦という大会を開き、Ⅱ部校だけで大会をして団体成績6位以上が後期の東部戦(東部Ⅰ部戦)に出場できました。このシステムは新型コロナ発生以降部員数が激減して大学の廃部が増えたため無くなっています。そのため現在は東部Ⅰ部戦とはいわず秋東部と称されます。そして12月に開催される全日本戦(通称、冬全)が学連最大規模の大会となります。冬全は全大学に出場権があるのです。

 

学連選手の共通の目標が冬全での優勝となるでしょう。それも4年生のときの。多くの選手が冬全で公式戦引退。最後の競技会となります。全国から大学が集まり、応援者も集まる冬全。そこで有終の美を飾れることが最高到達点といえます。そこをゴールとして考えたときに後期最初の秋東都戦は4年生の状態をうかがうチャンスとなります。秋東都戦の会場に出向いたのは、来院している選手の応援とともに状況視察を兼ねていました。

 

学連OBOGと話をすると、すごく現役のことに詳しいね、と言われます。皆さんにとっては過去の思い出かもしれませんが私の場合は本業に直結しています。現在の事情が分からないといけないのです。自分の頃は・・・と四半世紀前のことを言っても状況が違いすぎます。細かいルールも変わり、なにより新型コロナ以降は随分環境が変わりました。それを踏まえて選手と向き合わないといけません。日々大会結果は調査していますが、やはり現場で見ないと分からないことがあります。前回の春東都は新シーズン1回目のレギュラー戦で今年の4年生がどうなっているのかを調査する機会になりました。夏の全日本が終わり、夏休みのオフシーズンを経て、冬全に向かって選手たちの状況はどうなっているのかを視察する。そして2年生の頃から来院して身体のメンテナンスに来ている4年生選手の残り少なくなった競技会をみて、私自身が冬全に向けて考えるために。

 

生観戦して多くの発見、確認がありました

 

春東都を観て圧倒的な実力で優勝した選手。目の前で観てどういう身体意識をしているのかと愕然としました。私はモダン(スタンダード)専攻だったのでラテン種目は門外漢ですが、3年前から学連OBOG練習会に出てラテンも学ぶようになり、またずっと競技ダンスの研究は続けてきたので、それなりに知識はあると思います。それでもどういう動かし方をしているのか分からない。これは間違いなく優勝だと確信できるくらい周囲と差がありました。そのまま春東部、夏全日本選抜と圧倒的な優勝をしていきました。この選手に勝てる人が今シーズンいるのか?と思うほど。その今年無敗の王者が九州であった大会で同じ東都大学の選手に負けたのです。大会成績をみてまさかと目を疑いました。九州ブロックが開催した招待試合と言われるもので開催して年が浅く詳しいことが分からないのですが、結果として優勝を逃したことは記録として出ています。秋東都ではどうなるのか興味があり観ておこうと思いました。結果は今回も優勝。九州での結果に対してリベンジを果たした形でした。そして全体のレベルが上がっていて春東都のときのような圧倒的な差というものが縮まったように見えました。夏を超えて各選手上達していると思いました。

 

下剋上もありました。現在の4年生は2年生の頃からレギュラー戦で上位にいた世代です。新型コロナの影響を大いに受けた上級生に対し、入部してからほぼ活動制限がなかった現4年生。上級生は数が大幅に減っていて、練習時間も制限されていました。新型コロナ前の2019年以前ならば考えられないような成績を2年生の頃から出していました。上位の顔ぶれは2年前から決勝にいます。それが現在の3年生以降、入部者も増加に転じ層が厚くなっています。この秋東都でも決勝に多数の3年生が食い込んできて種目によっては優勝が3年生カップルに。ある種目では2年生が決勝に残っていました。学連東部日本ブロックではだいたい夏に正規カップルが決定するのでおそらく正規カップルになって間もないはず。そこで上級生をはねのけ決勝に残ったのです。かつて数が少なくなった上級生達を倒した世代が下級生に抜かれている状況。変わってきました。

 

フィジカル面の差が気になりました。身体面は私の本業。来院する学連選手のメンテナンスやパフォーマンスアップのため体を触らせてもらっています。秋東都戦で大勢の選手をみて決勝に残る選手のフィジカルがやはり優れていると感じました。審美スポーツで見た目が重視される世界なのでセクハラにならないと信じて書きますが、パートナー(女性のこと)のスタイルが良い選手ばかりが決勝に残ります。特に肌がより露出するラテン種目は顕著。新型コロナ前からぽっちゃりした選手はほぼいなくなり、細くてスタイルのよいパートナーばかりになっていると感じていました。私の現役時代はまあまあいました。それが本当に細いパートナーばかりに。それだけ競技ダンスの知名度が上がり、それまでは他のジャンルに行っていた人が学連に入るようになり、生存競争が激化します。今も昔もパートナーの方がリーダー(男性)より多く、男女ペアで行う性質上パートナーがあまりがち。そうなるとより優秀なパートナーが組める確率が上がるのが自然の理。私の頃は運動経験0のパートナーが学連で競技ダンスに目覚めチャンピオンになるシンデレラストーリーがありましたが、今はバレエ、ジャズなど他ジャンルのダンス経験者、陸上や新体操など別種目運動経験者、そして競技ダンス経験者が増えて元々身体能力が高いパートナーばかりが残っているという印象です。そして更に細いだけでなく、筋肉があり鍛えたパートナーがラテン決勝に残ると思った今大会です。筋肉の凹凸、カットが見えるパートナー。男性より脂肪が付きやすく筋肉量が少ない女性であれだけの身体を作っている。ダンスの練習はもちろん、それとは別のフィジカルトレーニングをしているのだろうなと思わせるものです。柔軟性、体幹と能力も高い。容姿、スタイルを含めてフィジカル面のレベルが上がっているとラテン種目で感じます。またラテン種目ではリーダーの方でも体格が良い選手が強いといえます。下半身が強いは当然で、上半身もしっかりと鍛えて使えている選手が上位にくる。そのように観察して感じます。こちらもパートナー同様、ダンスの練習とは別にトレーニングをしているのではないでしょうか。

 

スタンダード種目に関しては技術がどんどん上がっています。その分テクニックを使いこなせるフィジカルが無くて振り回されている気がします。ステップが複雑になる反面、ボディコントロールができない。しかし今はガンガン動き回らないと目に入らない状況であるのでより派手にしていかないといけない(※種目によりますが)。動きに応じた身体能力を作らないといけないようだと考えています。先日も同世代の他大学学連OBと話をしたときも、今の学連は体の使い方が当時と全然違うからあれは(体を)傷めるよね、という意見を耳にしました。個人的にそれはラテン種目よりスタンダード種目の方が顕著にあると思っていて、扱うテクニックにフィジカルが追い付かない選手が少なくないなという感想を今回持ちました。

 

今週末に秋六大学戦が開催。そこで(後期の)六大学チャンプが決まります。そして11月の秋東部戦で東都と六大学が一緒に競い合い。12月の冬全に向けて4年生は追い込んでいきます。下級生が台頭し追う立場から追われる立場に。終わりが見えてきた学連競技生活で悔いなく走り切ってほしいと願います。そのために私も現場に足を運び研究します。

 

甲野 功

 

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