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~あましフェス開催~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 あましフェス開催
あましフェス開催

 

 

10月5日(日)から6日(月)の2日間、業界で画期的なイベントが実施されました。

AMASHI FES 2025 in WOODLAND BOTHY

AMASHIとは“あまし”のこと。以下、あましフェスと記載します。

 

厚生労働省が管轄する医療国家失格、「あん摩マッサージ指圧師」(以下、あまし師)。あまし師が東京都あきる野市の里山にある「WOODLAND BOTHY」という古民家施設を貸し切って過ごしました。過去に鍼灸師の集いはたくさんありましたがあまし師によるものを、私は記憶がなく非常に画期的なイベントでした。

 

足達晃大先生(日本指圧専門学校卒)

神田浩士先生(日本指圧専門学校卒)

黒澤一弘先生(日本指圧専門学校卒)

鈴木恭平先生(長生学園卒)

の4名(五十音順)が中心に企画してくれました。私は早い段階で話を聞いていて、当日のパネラーに入りました。私にとって前代未聞のイベントあましフェスがどのようなものだったのか紹介します。

 

10月5日(日)。前日に呉竹医学会に参加した私は翌日も朝から行動していました。鈴木恭平先生が車を出してくれるということで神田浩士先生と共にあきる野市に向かいます。この3名は奇しくも学生競技ダンス連盟(学連)経験者。しかも鈴木恭平先生と神田浩士先生は同じ関西外国語大学の先輩後輩。昨年は3名でS&T championshipsという社交ダンスイベントにマッサージブースを出店しました。なお神田浩士先生は私にとって東京呉竹医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科の先輩にあたります。

 

会場の麓に到着します。そこに黒澤一弘先生と露木美那先生(神奈川衛生専門学校卒)も到着します。黒澤一弘先生は前日の呉竹医学会の実技セッションで演者を務めており、わずか数時間ぶりの再会。3年前にここあきる野市で行われたバーベキューで集まったときが初対面でした。偶然にも東京理科大学と鍼灸マッサージ教員養成科の2つで先輩にあたります。露木美那先生は昨年から交流が始まり施術を受けたりしたりし、練習会を開催するようになりました。ほどなくして足達晃大先生らも現れます。足達晃大先生は代々木公園で行われるアースデイ東京で指圧ブースを出店している関係で面識がありました。音楽フェスに出店しており、今回のあましフェスも同じ着想だそう。これより先は一般の人では車で進むことのできない山道。徒歩で登っていきます。

 

山道。私は物事つく前から父の趣味で山登りをしていて、高校の時は山岳部でした。ノートパソコンにフェイスクッション、使うかもということで鍼灸道具に呉竹学園のあまし実技教科書と着替え以外の持ち物が多く重たかったです。それで登るのは少々大変でした。ほとんど平坦なところがないずっと登り道。20分程度でしたがいい汗をかきました。年に一度くらい山歩きをするようにしているので良い機会でした。WOODLAND BOTHYにつくとかつて散々利用した山小屋を彷彿させるもので懐かしさを感じます。東京都新宿区の都会育ちですが山には非常に適応しているので、ほっこりします。

 

続々と残りのメンバーが登ってきます。今回の参加者は20名を超えます。日帰り組と宿泊組がいます。山道を登ってきて一息ついた後は受付を済ませバーベキューへ。ドリンクは別途料金を支払って飲むのですが㈱クロスリンク代表取締役の矢野敦子さんがその料金を一部提供してくださいました。今回の参加者はあまし師、あまし専門学生が参加者なのですが、2名一般の方が参加しました。その一人が矢野敦子さんです。地元のお肉、野菜など炭焼きのバーベキューを屋外で楽しみました。飲食をしながら交流です。私も意図的に初めて対面する人に話しかけて名刺を出してご挨拶しました。同じ業界ですので共通の知人がいたり、母校が同じだったり、ありました。久しぶりの再会という方も。3名あまし学生さんが参加しており、皆さんX(旧Twitter)をしていて、あのアカウントの方でしたかという感じ。個人的に声を掛けて参加した方とXの投稿から応募した人といて、交流範囲が違うのが興味深いです。

 

バーベキューがひと段落すると室内に入ってパネルディスカッション。第一部は各流派の紹介です。ここら辺はまた別の機会に詳しく触れたいのですが、あまし師にも色々なやり方があります。そもそも元が異なる按摩(あん摩)、マッサージ、指圧の3種類の徒手療法をまとめてしまった国家資格があん摩マッサージ指圧師。最低限3種類習得します。そこに学校毎に特色があるのです。その違いをほとんど把握できていないのが現状であり、私は時間をかけて調査をしているのです。あましフェスによるパネルディスカッションでそれが大きく進むことになりました。登壇したのは発表したのは以下の5名。

・露木美那先生(神奈川衛生専門学校卒。後藤流按腹術、結合織マッサージ。中央林間マッサージ鍼灸院つゆき按腹堂。)

・甲野功(東京呉竹医療専門学校卒。呉竹。あじさい鍼灸マッサージ治療院。)

・岡本菜己先生(京都佛眼鍼灸理療専門学校卒。仏眼、関西伝統指圧。菜奈あんまマッサージ指圧院按摩指圧傳左衛門。)

浅香哲平先生(長生学園卒。長生術。犬吠長生院。)

・黒澤一弘先生(日本指圧専門学校卒。浪越指圧。紡指圧院。)

ファシリテーターとして

・神田浩士先生(日本指圧専門学校卒。浪越指圧。あい治療院。)

が参加しました。

各学校の特色があり、その特徴や術者として気をつけていることを一人ずつ話していきます。トップバッターの露木美那先生が流れを作った感じで、2番目の私も事前に考えていたものと内容が若干変わりましたが呉竹のあましをプレゼンテーションしました。私の場合、鍼灸師、柔道整復師でもあること、母校の呉竹学園は鍼灸から始まった学校というバックボーンが他のパネラーと事情が異なると思っています。だからこそ出る言葉があると考えていました。このパネルディスカッションは私が将来やってみたい“あましサミット”の試金石として大きなものだと捉えています。そしてこの並びに居ることが私個人として快挙だと思っています。あまし師としての“純度”が他より薄いと考えるからです。神田浩士先生の進行のもと質問や意見が飛び交いました。私個人としては関西伝統指圧の一端を垣間見て、浪越指圧にも流派が分かれていることを知り、長生術と結合織マッサージの相違を考えた、有意義なものでした。今年のテーマ、~按マ指を探求する~にふさわしい学びです。私自身が最も役立ったかもしれません。

 

続いてのパネルディスカッションは主に経営、収入、社会的地位について。パネラーは以下の4名。

・足達晃大先生(日本指圧専門学校卒。浪越指圧。SHIATSU CAMP。)

小牧健先生(神奈川衛生学園専門学校卒。視覚支援学校教員。)

・鈴木恭平先生(長生学園卒。長生術。なりひら治療院、AHAKI BASE。)

渥見建太先生(横浜呉竹医療専門学校卒。経営者。グッドライフサポート。)

個人院、会社経営、学校職員らのメンバーが登壇しました。ファシリテーターに黒澤一弘先生が入りました。年収、年商の具体的な数字が出たり、経営者視点で経営を論じたり、現状の不満や展望を語ったりと、前半の技術論と対して現実的な経営論になりました。ここで具体的な内容は書かないのですが、私が率直に感じたことはあましのみのあまし師から見た鍼灸師、柔道整復師はこのように映るのだなという気付き。それぞれ事情があり、良いことばかりではありません。隣の芝生は青く見える、ではありませんが羨ましく見えている部分や本当に理解できない個所があるのだと実感します。私は鍼灸師でも柔道整復師でもあるので、当たり前のことだと気に留めないことが疑問になる。実際にはそんなことはないのにそう映るのか。戦後法律が制定されたときはあまし師、鍼灸師、柔道整復師は全て一つの法律でくくられていました。やることは大きく異なるのに。その後柔道整復師が単独法として独立しますが、かつて法律上では兄弟のようなものでした。そのような背景を踏まえてもやはり難しいものがあると感じます。

 

パネルディスカッションが終わると日帰りメンバーが帰宅します。過ぎてしまうとあっという間でしたが貴重な交流でした。参加者の出身校(あるいは在学中の学校)は長生学園、日本指圧専門学校、東京衛生学園専門学校、神奈川衛生学園専門学校、東京呉竹医療専門学校、横浜呉竹医療専門学校日本鍼灸理療専門学校東洋鍼灸専門学校、京都佛眼鍼灸理療専門学校、筑波大学理療科教員養成施設とかなり集まりました。全国に視覚支援学校を除くと21校しかないあまし専門学校。これだけの学校卒があきる野市の里山に集まったことは快挙と言えるでしょう。

 

その後は宿泊参加者で焚火を囲みながらそれぞれ交流。情報交換でもあります。バーベキュー、パネルディスカッションを経てより深い話になりました。経営のこと、技術のこと、業界のこと。各自お風呂に入る、酒を飲む、ダンスの練習をする(※これは学連卒の3名限定)など。私としてはせっかく重たいノートパソコンを持ち込んだのだからと露木美那先生、神田浩士先生、エンジニアの樋原さんに対して9月に母校教員養成科で行った特別授業の資料をプレゼンしました。内容は「あはき・柔整広告ガイドライン」のことで露木先生と樋原さんには個別に話題にしたことがありました。広告ガイドラインの成り立ちや業界状況について説明したいと前から考えていたのでした。WEBの専門家である樋原さんは特に響いたようでした。重たい荷物を持って山登りして良かったと素直に思いました。あまし師ではありませんが、だからこそ、集客や売上向上についてシビアに話をする樋原さん。外部の意見があることは貴重です。

 

夜遅くなり散開。大広間に布団を敷いて就寝。外泊は2年ぶりでしょうか。

 

普段よりも朝早く起床し、お風呂へ。朝風呂などいつ以来でしょう。前日の晩は話が盛り上がり入浴しませんでした。風呂から出ると高台で黒澤一弘先生によるマインドフルネス。山の絶景を観ながら行いました。朝食は素敵な食事。急須で入れたお茶、栗の入ったご飯、野菜。食後はキャリアの話になり生い立ちや職歴などの深い話になりました。

 

そして9時から20分交代の相互施術会。9名のあん摩マッサージ指圧師と樋原さんがくじ引きでペアに分かれて相互に技術を披露します(樋原さんだけ受けるのみ)。私は岡本菜己先生と一緒になりました。興味があった関西伝統指圧における最初のところをしてもらいました。前日解説を見ていて、その記憶と感触を合致させながら。想像していたよりも圧が鋭くなく。今後自主的に研究しようと思います。次に横向きになって按摩を受けます。これも体験してみたかった岡本菜己先生の輪状揉捏を受けました。交代して私の番になり、呉竹の指圧とMP揉捏を中心に行いました。

 

山を下りて残った参加者で集合写真を撮りあましフェスが終了。それぞれ会場を後にしました。

 

記録としてざっと書いてみました。掘り下げたい部分がいくつかあり、それは後日文章にしようと思います。終わって感じることは、画期的なイベントだった、という言葉。鍼灸業界に比べると横のつながりが圧倒的に乏しいあまし師。浪越、長生、佛眼が揃うだけでも歴史的快挙だと思います。それは学校教員の会合でこれまで一堂に会することはあったのでしょうが独立開業した臨床家がプライベートで集まり交流する。その現場に居合わせたことの価値を感じています。企画、運営に携わった先生方に感謝です。あまし師の先生が行動したことで大きな一歩が刻まれたと思います。

 

甲野 功

 

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