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~地域防災訓練~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 新宿区牛込エリア地域防災訓練
新宿区牛込エリア地域防災訓練

 

 

午前中は地域の防災訓練に参加しました。新宿区の牛込エリア。先日は治療院がある市谷甲良町町会の防災訓練に参加したばかり。町会よりも上のエリアによる防災訓練です。

 

場所は新宿区立牛込第一中学校。私の母校です。10数年前にも一度防災訓練に参加しました。その時に卒業してから20年後くらいに久ぶりに母校に足を踏み入れたものでした。

前回もそうですが今回も普通はあまり防災訓練に参加することはないでしょう。職場、学校以外の防災訓練に参加したことはあるでしょうか。あまりないのではないでしょうか。私の場合、父が地域の防災関連の役職についていたので参加者を増やすために参加するように言われて前回は参加しました。母も姉も参加していないのに。そして今年1月に父が亡くなり、町会の仕事も引き継いだ形になり、今回の防災訓練に参加となりました。父は17年町会長を勤めてその上になる新宿区町会連合の業務もしていました。現在の町会長から父の死後、班長を任されています。そこで町会関係者の一員として地域防災訓練に参加したわけです。

 

昨日、鍼灸マッサージ学生さんを招いて学会やイベントの報告会を開きました。その場でちょうど被災地での鍼灸ボランティアの話題が出ました。最近では能登半島地震に災害ボランティアとして鍼灸師が被災地に出向きました。しかし個人で好き勝手に被災地に行くとはNGできちんと団体、行政を通して参加し、自分のことは自分でできる状態にしておかないといけません。また我を通してはならず、鍼灸師でも求められれば雑用をする気持ちでないといけない。災害ボランティア活動の作法が話題になりました。今回防災訓練に参加したことで、避難所のシステムを知らないと技術云々以前の問題だと思いました。災害が起きたときに地域に避難所がどのように作られるのか。何があって何に困るのか。避難所のことを知らなくてはなりません。そして被災地に出向くことばかり話題になっていましたが、生活圏が被災し自分が被災者になる事も想定しておかないといけません。そのときにあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師として私は何ができるのか。また町会の人間として。防災訓練とともに避難所の実態を知る。これが重要だと気付きました。

 

地元の消防署、新宿区という行政、町内や牛込エリアの地域関係者、そして避難施設となる学校。知っておかないと有事の際に対応できません。システムを知るとともに顔を覚えておく、覚えられることは絶対に必要です。特に私のような自営業で院を構えるモノには。

 

参加者は4つのグループに分かれて体験をします。まず校庭にて地震体験車で震度7の揺れを体験します。過去に何度か体験していますが、東日本大震災以降は初めて。2011年3月11日の揺れは今も忘れていません。首都直下型地震を想定しているのか縦揺れが激しく腰が痛くなりました。机の下に頭を入れるというのは定石ですが、固定されていない机は激しい揺れで動きます。場合によっては飛び跳ねます。机の脚を押さえておく必要があります。また地震体験は揺れが2回ありました。一度目で収まったと気を抜くなということでしょうか。

次に煙体験。危険の内水蒸気の煙です。実際の火災による煙は真っ黒だといいます。ドラマで水を全身から被って救出にいくシーンがありますが、間違いなく死ぬと説明されました。猛烈な熱気で呼吸で気道が火傷し、空気を吸えなくなり窒息する。そして温度は数百度にも及ぶ。熱だけでなく一酸化窒素や有毒ガスが発生する。訓練では何も見えない状態で姿勢を低くして進みました。想像以上にストレスを感じました。

その次は消化器訓練です。消火器訓練は以前から複数回やってきました。小学生の頃は本当に火を燃やして消火器で消しました。昭和だからでしょうか。放水車のホースも持ってあまりの水圧で持っていられなかった記憶があります。時代ゆえ学校内で消火器をぶちまける人がいたもので変に身近な存在です。牛込消防署職員さんからの解説で消火器は粉で炎を窒息させて消すもの。まんべんなく撒かないと消えません。最近は家庭用の簡易側消火器も出ていて粉まみれにならないものもあるとのことでした。

校庭を後にして校舎内に入り、中庭にある防災用品備蓄庫を確認します。前回の防災訓練では2階か3階の教室を備蓄庫にしていました。かつて学んだ教室が物置に変わっていて寂しく思いました。現在は中庭になっています。地上にあるので持ち運ぶときに降ろさなくよい利点があります。反面、中庭なので外部から見えず、知らないと見つけることは困難でしょう。また校舎が倒壊のおそれや火災になったらどうするのだろうかという心配がありました。避難所には定員数が決まっており、その定員で3日程度の備蓄だといいます。また自宅が無事であれば自宅にいることを推奨し、避難所になるのは住居の安全が確保できない人が増えたらだそう。

備蓄庫の裏には貯水槽があります。たとえ断水しても飲水として使えるという設備。前回の防災訓練では無かった気がします。備蓄庫にある蛇口を設置すれば水が使えます。もちろん限りがあるので使用方法は注意。下水はプールに溜めた水を活用します。

 

素朴な疑問ですが牛込第一中学は建て替えが決定しており、プールの解体工事が始まっています。ゆくゆくは既存の校舎がなくなります。その際の防災設備はどうなるのでしょう。最新の情報を入手しておかないといけないのでしょう。

 

体育館に移動します。体育館が避難所になります。牛込第一中学は世にも珍しい全校給食をする学校。体育館と給食室が併設しており体育館に給食を供給できます。避難所として非常に優れた設備です。先の東日本大震災でもここで夜を明かしたという住民がいました。

体育館で簡易トイレの設営を見学します。前回は校庭で設営しました。校庭にはマンホールが隠されており、そこを開けて下水直結のトイレを使うことができます。現在は車椅子が入れる大きなサイズもあります。大きいものは糞尿を貯めてまとめて処分するタイプ。全てたまると数百キロにもなるため重機で運ばないといけません。そのため重機が入れる環境でないと設営できないといいます。ですから最後の砦にした方がいいといいます。

避難所でプライベート空間を確保するものを紹介していました。段ボールの仕切り、テント、プライベートルーム、段ボールベッド。問題は全て室内用なので、災害時に体育館が無事でないと使えないのです。教室を片付けてもいいですが運搬が大変でしょう。体育館が頑丈で倒壊しないという前提であることに気付きました。

 

地域の避難所として第一が牛込第一中学。そこで人が溢れてしまった場合は近隣の新宿区立市谷小学校が第二避難所になります。市谷小学校も私の母校です。備蓄している設備は牛込第一中学と同じ。ただ体育館が2階にあり階段を登らないと入れません。卒業生なので重々承知しています。高齢者や足が不自由な方が避難所に来た場合は牛込第一中学の方が体育館が1階なので間違いなく楽です。そのようなことも今日初めて知りました。

 

地域の防災訓練に参加して設備の状況をある程度把握しました。避難所の立ち上げは消防署でも新宿区でも中学校でもなく住民が中心です。被災者が行う。新宿区職員は手が回らないかもしれないですし、消防署は災害の最前線に立ちます。私達がやらないといけません。避難所を作って知らない人が侵入することは非常に危険です。そのために国勢調査をはじめ地域住民の情報を分かっていないといけない。言われてみればその通りということを再確認しました。地域イベントに参加して顔見知りを作ることも防災訓練の一環だと思いました。

 

甲野 功

 

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