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頻繁に箱根に行きます。結婚する前から箱根好きで子どもが生まれてからはよく連れていき、子ども達も箱根が好きです。最近は箱根湯本から小田原にも興味が広がり、小田原に行くことも増えました。小田原と言えば北条氏。鎌倉幕府執権だった北条氏と区別するため後北条氏と呼ぶこともあります。北条5代により小田原は発展しました。初代は早雲。北条氏の菩提寺である早雲寺が箱根湯本にあります。
早雲寺が小田原ではなく箱根湯本にあるのが意外に感じます。箱根湯本駅から徒歩で15分ほど。整地された歩道・車道を歩いてもいけますが川のほとりの自然道を進んでもつけます。ただかなり険しいので足腰に自信が無い方はお勧めしません。何年か前に箱根湯本周辺を散策するのに早雲寺まで自然道を歩いていきました。夏の時期だったので大量に汗をかいて大変でした。境内はそれほど大きくはありません。住宅地にまぎれるようにあります。
建立は大永元年(1521年)。北条氏2代北条氏綱が先代早雲の遺言によって創設しました。宗派は臨済宗大徳寺派です。北条氏と言えば小田原というイメージがあり箱根は関係性が薄いと思っていました。しかし箱根湯本はもともとこの早雲寺門前町として始まったといいます。城はもちろんですが寺や神社が中心に町が形成されることがよくありましたが、早雲寺もそのような重要な存在だったようです。
大永元年(1521年)に北条早雲の息子である北条氏綱によって創建されました。北条氏の菩提所として栄えます。開山(初代住職のこと)が以天宗清(1471〜1554年)。伊勢氏の家臣である蜷川氏出身の大徳寺龍泉派の法流に連なる禅僧です。伊勢氏とはのちの北条氏に繋がります。北条早雲はもともと伊勢宗瑞といいました。つまり以天宗清にとって主君関係者のお寺という関係にあります。伊勢宗瑞こと後の北条早雲も大徳寺龍泉派で修業していた縁があり早雲寺開山として招かれました。
そして天正18年(1590年)に豊臣秀吉の小田原攻めにより早雲寺は焼失します。豊臣秀吉による北条氏攻めは戦国時代の終わりを告げる出来事。天下統一まで残るは伊達政宗と北条氏だけという段階。伊達政宗が降伏し最終段階として小田原城の北条氏を大軍で囲みます。一夜城などの逸話を残す小田原攻めの末、北条氏は豊臣秀吉に降伏。豊臣秀吉の天下統一となりました。ここで北条氏5代をざっと見ていきましょう。
初代が伊勢宗瑞、後の北条早雲(1456~1519年)。室町幕府政所執事に就いていた伊勢氏でした。伊勢宗瑞(北条早雲)は室町幕府9代将軍足利義尚に仕えました。京都を出て伊豆国の韮山城を居城とし明応の政変に応じて相模国へ侵攻、小田原を奪取して伊豆・相模両国を支配する戦国大名となります。京都大徳寺や建仁寺にて禅修行に励み出家後は早雲庵宗瑞と名乗りました。この大徳寺の同門に早雲寺開山となる以天宗清がいました。
2代目が北条氏綱(1487~1541年)。伊勢宗瑞(北条早雲)の息子です。2代目北条氏綱のときに本拠地を小田原城に定めます。北条氏綱の代で姓を伊勢氏から北条氏に改めます。鎌倉幕府執権の北条氏の名跡を継承することを意味がありました。厳密には2代目から北条(後北条)氏が始まるわけです。
3代目が北条氏康(1515~1571年)。北条氏綱の嫡子。領地拡大を進め関東で影響力を高めます。
4代目が北条氏政(1538~1590年)。戦国大名として数多くの大名と関係があります。甲斐の武田信玄とは同盟を結び、越後の上杉謙信とは戦い、織田信長には従属します。本能寺の変で織田信長が討たれると織田氏から北条氏は独立し、徳川家康とともに戦います。徳川家康が羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と対立することで、羽柴秀吉と対立関係となります。天正18年(1590年)の羽柴秀吉による小田原攻めを受け降伏。北条氏政は弟の氏照とともに切腹させられます。
5代目が北条氏直(1562~1591年)。徳川家康の娘督姫を娶ります。秀吉の小田原攻めで父である4代目北条氏政と叔父の北条氏照が切腹されられるも徳川家康の娘を妻にした氏直は命が助かり秀吉の家臣となります。しかし疱瘡にかかり30歳で亡くなります。
天正18年(1590年)に焼失した早雲寺は寛永4年(1627年)に僧侶菊径宗存により再建され、慶安元年(1648年)、江戸幕府3代将軍徳川家光から朱印状を与えられ復興しました。本尊は釈迦如来。現在の早雲寺には北条氏5代、すなわち伊勢宗瑞(北条早雲)、北条氏綱、北条氏康、北条氏政、北条氏直のお墓があります。境内には文化人として名高かった北条早雲の三男の北条長綱(幻庵)作と伝わる枯山水庭園があります。梵鐘は豊臣秀吉が小田原攻めの際に、石垣山の一夜城に使われたといわれていて、県指定重要文化財です。国の重要文化財に指定された北条氏の肖像画が保存されています。
箱根湯本駅前の観光客で混雑から離れた静か雰囲気に戦国時代からの歴史を感じさせる早雲寺です。
甲野 功
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