開院時間
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今日と明日は『2025年度第70回全日本学生競技ダンス選手権大会』が開催されます。本日はフォーメーション競技のみ。明日が個人戦となります。
学生競技ダンス連盟、通称「学連」。東京理科大学に入学した私が大学から知った世界で学連の存在が現在の自分を形作りました。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開院して11年。その2年前に出張専門で独立開業していますが、当初から「社交ダンサーケア」という社交ダンス関係者向けのコースを作っていました。このコースは競技ダンス選手、社交ダンス愛好家、社交ダンス教師などを対象とした専門性の高いコース。その中でも特に学連選手に重きを置いてきました。というより学連選手のサポートがしたくてもこの仕事に就いたといえます。東京理科大学を卒業して新卒で一般企業に就職した私。会社員生活が本当に馴染めず社会人3年目で麻疹にかかり入院生活を経験します。もちろん予防接種を幼少期に受けていたはずなのですが、ストレスにより免疫機能が低下して罹患したと思われます。人生唯一の入院が24歳という肉体的には絶頂期にあるはずなのに。麻疹以前に風邪をよく頻繁にひくようになっていました。20代前半という若さなのに年末年始やお盆時期に寝込むことが増えました。ダメ押しとなったのが麻疹による9日間の入院。その前から3日間自宅療養をしていたので約2週間動けませんでした。このときに人生を深く考えることになり、大学時代に全力で取り組んでいた社交ダンス業界の仕事をしたい、心身ともに健康でいたいと願いました。入院生活で一度本当に危ない状態になったことがあり、命あってのものだと決意して。幸か不幸か選手としては三流だった私はプロという選択肢は除外し、幼少期から母の肩もみをしてきた経験を思い出してこの道に入りました。そして学連時代、合宿で部員にマッサージをして喜ばれた体験がモチベーションになりました。
学連と出会わなかったら今とは全く異なる人生であったはずです。
専門学校で勉強している頃から学連の後輩をサポートしながら研究を続け、国家資格を取ってからは競技ダンス選手が集まる東京都北区十条で働き、経験と人脈を構築してきました。自身の裁量で決められる立場になると満を持して学連選手向けのコースを立ち上げたというわけです。
今日と明日行われている全日本学生競技ダンス選手権大会は通称「冬全」と呼ばれる学連で最大かつ最重要な競技会です。全日本戦は夏と冬にあり、それぞれ夏全、冬全と区別して呼びます。冬全は4年生が引退する大会であり、全国から出場校が集まります。私もそうですが、学連選手は冬全に対する思い入れが強く、特に4年生の冬全で優勝することが大きな目標になります。
その冬全のパンフレットに広告を出しています。
パンフレットに広告?と前の世代は疑問に思うのではないでしょうか。基本4原則の中に「学生の自主運営によること」とあり、長らく外部スポンサーが入りませんでした。天野杯という獨協大学が主催する招待試合では獨協大学が独自にスポンサーを集めてパンフレットに広告や競技会に商品を出していました。これがほぼ唯一の例外で学連主催の大会でスポンサー広告を集めるということは皆無でした。ずいぶん前のことですがある企業が学連の大会を主催したいと申し出ましたが学生の自主運営にならないと判断し却下されました。他にもケーブルテレビで学連の競技会を放送したことがあったのですが、放送局の都合で決勝戦を撮影し直すということがありました。これは、競技成績結果は変わらないのですが閉会式後にファイナリスト全組が踊っている様子を撮影し損ねたため再度撮影してほしいというもの。テレビ番組でも芸能人が競技ダンスに挑戦する企画がありましたが、関係者が見ると多かれ少なかれ放送側の都合が入ってくることが見受けられます。スポンサーが入ると競技会本体に影響が及ぶ可能性があるため、広告を募るということを学連はしてきませんでした。
ところがそうもいってられない状況になります。新型コロナの流行により大きなダメージを受けます。2020年はほとんど活動ができず。活動が停止となり既存部員が辞めていきました。新入生歓迎もできないので新入生が入ってきません。社交ダンスはかなりあとの方までマスク着用などの制限を受けていて、マスクをしたまま競技することが数年続きました。大学生の学連も大学側が施設を貸してくれないと活動ができませんので大学の意向に沿います。コロナ禍を経て東部日本ブロックの大学で廃部が複数校ありました。部員数が激減します。部員数が減ると登録費、分担金も入ってこなくなり財政難になるわけです。また2022年に大きな出費がありました。世間と同様に資金難に陥ります。コロナ前までは毎大会に作成していたパンフレットを作成しなくなります。地方ブロックでは企業が冠スポンサーとなって学連主催の競技会を開催しました。2019年以前と様々なことが変わりました。できなくなりました。
昨年の冬全で競技会のパンフレットが復活します。そこで広告を募っていたので援助する意味であじさい鍼灸マッサージ治療院は広告を出しました。その前にS&Tという社交ダンスイベントで広告を出していたことも要因でした。今年に入ってからも何大会か学連競技会パンフレットに広告を出しています。それも母校の東京理科大学ではない大学の学生から連絡が来て、次の大会パンフレットに広告を出しませんかという営業が入るのです。広告を出してくれそうな企業や団体、個人に連絡するように各大学が割り振られるそうです。連絡が来ると出しましょうと答えています。
正直なところ費用対効果があるかと聞かれれば、今のところ無いというのが現状です。まずは学連への支援という気持ちで行っています。開業以来何人も学連現役選手が来院してきますから感謝があります。特にコロナ禍では学生から苦しい事情を聞いてきましたから。広告という形で支援になればこちらも経費として出せます。
形となったパンフレットをみると他にも広告が出ていますが、ほとんどが学連卒の人がいるところ。何となく商売よりも支援が上に来ているのではないかと感じるのです。理科大学の後輩がいる職場と広告が並んでいると、互いにルーツはここだよね、という感情が芽生えます。また思い出としてパンフレットをずっと取っておく人がいるので、形となって残ることは当院の認知を高めることになるでしょう。実際に7年前のチラシを持って来院した患者さんがいたことがあります。よくもまあ7年もと思います。気になっていたけれど行くきっかけがなかったと。ここで種を撒くことが数年後に実になるかもしれません。
また毎回広告内容を少しずつ変化させていき、他の広告と並んだときにどう見えるかを考えて改良しています。そのようなセンスを磨き、反応があるかを計測する意味もあります。開業初期に飛び込み営業の話に乗っかって多額の無駄な広告費を費やした苦い経験があります。当時はターゲット層が絞れていなかったし広告媒体の精査もできていませんでした。広告も意味のあるものにしないといけないと思い知らされます。効果がある、よりも先に。
今日、明日開催される冬全パンフレットに広告を出すことで学連支援と間接的に参加する気持ちがあります。現役選手、特に4年生にとって最も重要な大会を少しだけ支援。コロナ前の活気を取り戻す過程にある学連に対して広告を出すことで恩返しします。
甲野 功
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