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~アジサイ塾忘年会~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 アジサイ塾忘年会
アジサイ塾忘年会

 

 

神楽坂で鍼灸マッサージ学生さんと忘年会をしました。参加したのは専門学校の1年生。専門学校進学前から当院に来て何度も勉強会をしてきました。付き合いは古い人だと3年近く。業界研究をしてきた3人でした。

 

今年1月にも“経営志向(思考)になろう”というテーマでセミナーをしました。それが父の葬式の翌日。昨年の時点でスケジュールを組んでいたところに父が急死して開催が危ぶまれましたが、準備をかなりしていたのでやり切りました。まだまだ気持ちの整理ができていないながら。セミナー後にはフィールドワークを含めて神楽坂を歩き、会食しました。この1年は何といっても年初に父が急に亡くなり、精神的にも業務的にも大きな影響を受けました。良くも悪くも心機一転。そんな1年でたびたび勉強会やイベントで一緒にしてきた学生さん達。4月に鍼灸マッサージ専門学校に入学し、晴れて同じ業界になりました。その前からかなり教え込んできましたが、実際に勉強や練習が始まると想像以上にやることが多い日々だったことでしょう。私はお酒が飲めませんので飲み会を開こうという考えがほぼ皆無。飲み会の席に参加することに抵抗は全くないのですが、自分からやりましょうということはしません。誘われれば行きますが、という感じ。それが今年は1年を振り返りたいという衝動が強くあり、忘年会をしましょうと声を挙げました

 

鍼灸マッサージ専門学校の学生生活。私が過ごした20年前とは状況が違います。そもそも私の母校とは違う学校ですし。カリキュラムが大幅に増えて授業数や実習などが私の時よりもずっと多いです。そして国家試験の難度は比べ物にならないくらい難しい。問題数自体が増えていますから出題範囲も広い。教員養成科を出て10年以上経過していて、全く準備をしないで今国家試験を受けたら合格できないと思います。確実の今の学生の方が私の頃より大変です。それが分かっていたから学校に入学したらそんなこと考えてられないよ、ということを進学前のプレ学生時代に教えてきました。4月以降の専門学生になって実技練習や学会参加、外部イベントのボランティア活動などより実践的な学びをするようになった学生さん達と実技練習をしたり、学会等に参加した報告会をしたりしてきました。

 

12月になり今年の終わりが近づいてくると教えている立場かもしれませんが、私の方が助けられていたと気付くようになりました。年齢もキャリアも私の方がずっと上ですが、見栄を張るために頑張ってきた部分があります。年齢はともかくこの業界に関しては学生ですらなかった一般社会人でしたから立場は遥かに上です。だからこそきちんとしなければならないという気負いがありました。セミナーをするなら資料を作り直し情報を精査。日々足を使って最新情報を取りに行くように。人脈を広げてネットに出ていないことを得ていく。彼らがいなかったら精神的に病んでいたかもしれないのです。文字通りある日突然父が倒れて亡くなりました。介護など一切なく。心の準備はできていません。父は何年も前から最期を見据えて準備をしていたことが後によく分かりましたが、残された者はそうではありません。延々と続く手続きに疲弊していきます。患者さんと向き合うのとはまた違った責任と緊張が学生相手ではあり、定期的に勉強会をして踏ん張る環境を作っていたと思い返します。本当に助けられた1年だと感じ、感謝の気持ちを伝えようと考えて忘年会を企画しました

 

場所は当院の近場になりました。学生さんの学校の近くでも良かったのですがせっかくなら神楽坂がいいということで。酒の飲めない私が神楽坂で唯一知る居酒屋に会場を決めました。過去に鍼灸師関連で利用したことのあるお店。日本酒のレパートリーが豊富で、酒好きも喜んでいたようなので。感謝のコメントがプリントされたThe tee Tokyoの紅茶をプレゼントに持っていきました。参加した学生さんが1年間の振り返りシートを作成してくれました。以前、学会イベントの振り返り会をして受け身からプレゼンする経験をして積極的な態度になったと思います。私も紅茶以外にもいくつか用意しており、タブレットを持参して軽く資料を紹介し、今年広告を出した学生競技ダンス大会のパンフレットを見せて、父が生前から書いていた本を出しました。勉強会ではなくても会話が自然と技術のこと、業界のこと、卒業後の進路といった話題になります。話のタネになるものを持っていきました。

 

鍼灸マッサージ専門学校に入学した学生さん達は段々と個々の活動と考え方が出てきていました。入学前に相当な情報を与えてきました。また多くの人に会って話を聞いてきました。そこから手を動かし、互いに練習し、実体験がともなってきました。学会に参加すれば納得できることが大幅に増えているよう。言わば伸び盛りの時期。その段階で話を聞くと以前とは違います。また私の話もより深くなります。新しい疑問が生まれていて今までになかった具体的な質問がありました。現場に近づいたからこそ見えてきたこと。そうすると私もより深いというかリアルなえげつないところまで話すようになります。以前もしていましたが実感がわかなかったはず。今ならよく分かるという感じです。

 

12月2日に4度目の干支がきて。最後の専門学校である鍼灸マッサージ教員養成科を卒業して11年。何もしなければ変化もない停滞するだけの日々。そうならないように毎年テーマを作り、なるべく自分で学生向けセミナーを開催し学ばなければならない環境に身を置いています。人に会うようにして人脈を構築するとともに刺激を受けて気持ちを新たにします。そんなときに学生さんと接するのは貴重な機会です。もうとうに忘れていた気持ちを思い出させます。授業についていくのが大変、試験勉強が辛い、試験結果に一喜一憂する、クラスメイトとの軋轢、先生の好み、など。学校という強制的にやらなければならない環境だからこその学びとストレス。それを学生さんと話して疑似体験、記憶を呼び戻します。現状維持は衰退につながる。日々頑張って成長しないと。そんな感情になるのです。

 

神楽坂の居酒屋を出て。更にファミリーレストランに行ってお茶をして話をしました。場所がポルタ神楽坂の地下にあるサイゼリヤ。ポルタ神楽坂とは飯田橋駅近くにある商業施設ですが東京理科大学。下層階はレストランなどが入っていますが建物は東京理科大学のもので上は大学施設なのです。私が通っているときはありませんでしたが母校の東京理科大学です。神楽坂校舎の学科だったのでまさにここで大学生をしていました。更にサイゼリヤを創業したのは東京理科大学卒。大学時代のバイト先がルーツ。大学時代をも想起させました。深夜にファミリーレストランで話すという学生のようなことをしました。

 

1年を振り返る、本当に意味のある忘年会でした。忘れるのではなく振り返り、来年を見据える。

 

甲野 功

 

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