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~ツバメ杯から学連OBOG同好会へ~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 学連OBOG同好会に参加
ツバメ杯観戦から学連OBOG同好会に参加しました

 

 

雨が降り寒かった日曜日。朝早くから大岡山にある東京工業大学改め東京科学大学室内競技場に向かいました。ツバメ杯という学生競技ダンス連盟(学連)の大会があります。当院に来ている患者さんに学連1年生の選手がいて競技会本番を視察する目的でした。この日は午後に予定があるのでジュニア部門(1年生の部)ワルツとチャチャチャの途中まで観戦です。ツバメ杯とは旧東京工業大学が主催する競技会で招待試合と言われるもの。東京は東部日本ブロックになりますが、おそらく全国的にも最大規模の招待試合です。単一の大学が主催するものでは間違いなく。私が東京理科大学で学連選手だった頃からあり、伝統の大会です。ツバメというのは東京工業大学のロゴマークで同大学のスーパーコンピューターもTUBAMEというそう。東京医科歯科大学と統合して東京科学大学に校名が変わってもツバメ杯は継続しています。東部日本ブロックの大学はほぼ全て参加する上に地方からの参加も増えていて、今年は北海学園大学北海道大学福島大学東北大学弘前大学愛知学院大学名古屋大学九州大学福岡大学が出場。北海道、全東北、中部日本、全九州ブロックから参加したのです。エントリー数自体は新型コロナ前に戻っています。先週の全日本選手権(冬全)に匹敵する規模でジュニア(1年生)、シニア(2、3年生)とカテゴリーがあるので出場選手数は圧倒的に上です。ジュニア部門のエントリー数は200組を超えています。来年のトップを占う大会であり、ツバメ杯上位がそのまま翌年の全日本上位に入るのはほぼ間違いありません。

 

そんな1年生が出場する大会で最大規模のツバメ杯を観戦。ワルツ1次予選で20ヒート。ここまでのヒート数はプロやアマチュア競技会でもなかなかありません。全国の1年生のワルツを見て、1次予選の結果を待ちながらジュニアチャチャチャの途中までをみてから会場を後にしました。先週引退したずっと来院してくれた選手に再会しお疲れ様でしたと話しました。私も約30年前に出た大会。1年生のうちで最も成績が良かった大会であり、最も気合を入れた大会がツバメ杯でした。卒部後はOBジャッジとして審査員をしたこともある大会。出場選手数がとても多いので1次予選からどんどん落とされていきます。非常にシビアな大会です。懐かしさとともに1年生のガツガツとしたダンスを目の当たりにしました。先週の学連集大成ともいえる冬全とはまた違った情熱があります。気が付くと今年後半は秋東都戦天野杯秋ミニ東部戦秋東部戦冬全と六大学戦と後期新人戦を除いて多くの大会会場に足を運びました。更にアマチュア競技会の三笠宮杯も。来院選手の応援とはいえかなりの観戦数です。独身時代を思い出しました。

 

大岡山から一度帰宅し、雨の中、今度は原宿方面へ。学連OBOG同好会に参加するためにDANCE GRAND Harajukuに向かいました。東京農業大学卒の新井健伊稚新井由紀子先生が主催する学連OBOGが集まるイベントです。ダンスタイム、全員で同じステップを踊る、ビンゴ大会といった12月仕様の内容でした。これとは別に学連OBOG練習会というものがあり、毎月行われています。諸事情によりここ2回連続学連OBOG練習会に参加できていなくてきちんと踊るのは2ヵ月ぶりになりました。

 

今回の学連OBOG同好会に参加するにあたりイライラしていました。自分の姿がカッコ悪いことに。学連時代、毎日練習をして上を目指していました。あまり才能が無かったようで成績はひどいものでした。1次予選で敗退することを学連では1発(いちぱつ、いっぱつ)と言い不名誉なことです。最終予選で落ちることすらなく、一度踊って終わり。これを私は学連時代42回しています。特に2年生の時は1年間で1次予選を突破できたのが1回だけ。毎回毎回、準備をして大会に出るも1回でお終いということが1年間続きました。真面目に練習していても結果がついてこない。優勝できない、ファイナルに入れないといった高いレベルの話ではなく。当時部員数が少ない東京理科大学は2年生でレギュラー戦に出場できました。2年生の初めから春東都戦、春東部戦と2種目出場し、冬全も2年生から出ていました。そして当然のように1発。数が少ないのはモダン(スタンダード)の方でラテンは層が厚く私より遥かに上手な同期は出場できませんでした。むしろ出なくてもいいのに出場し1次予選で早々に敗退という。かといって2、3年生のカテゴリーでも2年生だけの大会でも1次予選落ち。卒部して分かることは練習の要領が非常に悪かったということ。当時は努力しても実らない現状にイライラし続けていました。各種目で優勝できるのは1組だけであり、チャンピオンは持ち回りではないので優勝する人は何度も優勝します。ファイナルの顔ぶれは固定されていきそこに入るのは至難の業。相当劇的に変わることがないと序列が入れ替わることはありません。あの頃のフラストレーションと無念が今の仕事に直結しています

 

来院する学連選手を10年に渡りサポートしてきました。今年も来院した選手が多数冬全ファイナルに残り引退しました。しかし誰もが好成績を残せるわけではありません。結果が出なくて予選落ちを繰り返す選手もいます。最後の大一番として臨んだ大会でもあえなく予選で敗退して終わりということも。この半年たくさんの学連競技会会場で生観戦することで、もう忘れてしまった選手の悔しさ、憤りを肌で感じるようになります。そしてかつて勝てなくて、理想と現実が乖離していたことにイライラしていた過去の自分を想起させられました。思い通りにことが運ぶことなど無いのは分かっています。自分も他人も。それでも毎日頑張っている選手が無慈悲に敗退する姿はあの頃の自分と重なってしまいます。

学連選手の成績は自分ではどうにもならないところがあり、私は私ができる最善のことをして応援するだけです。これが自分自身にも影響されるようになってきました。練習会に出て新しいことを学んでも下手な自分。動いている姿を動画で観て幻滅する。何でこんなに無様なのだろう。そのような苛立ちがふつふつと湧いてきます。もう年だし。競技会に復活するわけでもないし。健康のために運動機会になればいいじゃないか。そのような達観(諦め)もあるのですが。努力している、もがいている学連選手と接しているとそれじゃあダメだと思うように。月に1回ですが学連OBOG練習会でトッププロのグループレッスンを受けてきてこんな姿では情けない。

 

学連OBOG同好会で昔の気持ちで臨もうと思いました。やってみました。大人の落ち着きなどいらん。競技会のことを“試合”と呼び、大会結果を“勝つ・負ける”と称し、社交ダンスをするのは新歓の一瞬だけであとはガチガチの“競技ダンス”しかしない学連出身だということを思い出し。そして参加者はその世界を経た人しかいないのだから。練習会や大会のような気持ちになってダンスタイムをしていました。そうしないと来てくれる学連選手に申し訳ないような気がしています。イベントが終わって着替えたときに、ダンス着が汗で重たくなっていたのが印象に残りました。

 

仕事もそうですが段々悔しいと思うことが減ってきます。なるようになるさ。結果はこんなもの。そう変わらないし。そのような諦めが出てきて悪い意味で落ち着いてきます。年齢、キャリアを重ねてくると。周りは年下、後輩が増えてきますし。そうじゃないだろうと奮起させる環境ができたことをイライラしながら嬉しく思います。

 

甲野 功

 

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