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~2025年を振り返って~

あましフェス集合写真
あましフェス集合写真 2025年一番の思い出

 

 

今年も通常営業が終了しました。毎年恒例となるこの1年、2025年(令和7年)を振り返ります。

 

今年は何といっても年初に父が亡くなったことがあまりにも大きな出来事。正月休みが終わって世間が動き出した最初の月曜日である1月6日の朝。父は自宅前で倒れて帰らぬ人になりました。年明け最初の燃やせるゴミを出して戻る途中。母からの電話で駆けつけたときには呼吸が止まり脈は触れませんでした。そこから1年間ずっと続きました。救急搬送、臨終の確認、警察の調査、葬式の手配、火葬手続き、葬儀当日。1月10日までが一つの山。葬儀が終わってからは自分の確定申告業務を終わらせ父の確定申告業務に奔走。父が使っていた机の引出しを鋸で壊して書類を見つけだしてお金の流れを把握する作業。これは本当に大変でした。細かい事業内容を教えていなくて、かつ突然の死。通帳もカードも複数ありました。3月の締め切りまでに確定申告を済ませないといけないのは私も自営業なので重々承知。もしも新卒社会人からずっとサラリーマンだったら到底不可能でした。自分でも確定申告をしているからできたもの。生前父が頼んでいた税理士さんとアポイントを取り、対応しました。確定申告業務をするのは税理士でも書類を用意するのはこちら。毎日毎日書類を漁り整理する日々。そこに母の遺族年金の手続き、銀行口座の凍結、父のスマートフォン解約、遺産相続の話し合いなど諸業務がどんどん入ってきます。もちろん私の仕事もありますし、家族のこともあります。生命保険の手続きも。たくさんの営業もやってきました。役所関連もたくさん行きました。戸籍謄本から何から、もう詳しく覚えていないくらい書類申請をしました。霞ヶ関の家庭裁判所、法務局、東京都の施設など人生で縁の無かった公的機関に出向きました。納骨するにしても霊園管理者を変更するのに膨大な手間。相続による手続きは11月まで続き。そして今は一周忌の準備をしている。自営業の一人治療院経営という時間の都合がつく立場だったからできたもの。その過程で父が生前随分と準備をしてくれたことがよく分かりました。亡くなる10年以上前からその時のことを想定して。父は自身の父(つまり私の祖父)が亡くなったときは20代のとき。しかも地方に転勤していた。休みになると東京に戻って相続業務を進めて、本当に大変だったそう。だから準備をしていたのでした。そのことも死後人伝に知ります。亡くなってから知る父の過去が山のように出てきた1年でした。

 

本業に話を戻します。年初に掲げたテーマはどうだったのか。毎年1月にその1年のテーマを決めます。そのテーマを指標として過ごし、年末にどうだったのかを振り返ります。今年のテーマは『按マ指を探究する』でした。按マ指は按摩、マッサージ、指圧の頭文字。私はあん摩マッサージ指圧師という国家資格を持っています。一つの資格ですが按摩とマッサージと指圧という本来別の技術をまとめたもの。互いに相違点がありますが独立したもの。プロとして個々の技術を研究し、それらをどう組み合わせて技術体系にしていくのか。何年も前から心に秘めていた課題に今年取り組みました。テーマを決めたのは昨年の時点で、父が亡くなるとは当然考えていません。相続業務が延々と続く中、かなり実行に移せました。時系列でやったことを列記すると以下の通り。

 

・開業したばかりのつゆき按腹堂に行き、後藤流4代目露木美那先生の按摩指圧を体験

・当院に鍼灸マッサージ学生さんを招いて、あまし&鍼の自主練習を実施

・当院に露木美那先生を招いて結合織マッサージを見せてもらいます

・ヨーロッパから来日したマッサージ本場の方に2日連続でオイルマッサージ施術

・当院に学生さんを招いて結合織マッサージの自主練習を実施

・学生向けあましセミナー全4回のために各回(総論、指圧、按摩、マッサージ)の資料作成

・再びつゆき按腹堂に出向き露木美那先生のマッサージを体験

・東京呉竹医療専門学校で専任教員のマッサージを体験

・マッサージ院で吉田流按摩の施術を受ける

・神奈川指圧師会のイベントで浪越指圧を3名の指圧師から受ける

・当院に露木美那先生を招いてマッサージ練習会を実施

・長生学園附属臨床実習室で長生術を受ける

・呉竹医学会で黒澤一弘先生の指圧講義を受講

・「あましフェス」で他流派の解説を受ける

・「あましフェス」で岡本菜己先生の関西伝統指圧を受ける

・再度、あましセミナーを実施し、そのための資料を作成

・あまし学生さん向けにセミナーを実施、そのため資料を作成

・京都で行われた関西あまし師交流会に参加し、関西のあん摩マッサージ指圧師事情を聞く

 

このように見ると例年と比較しても相当テーマにそった行動を実行しました。そこから何をするのかが大切。

●鍼とオイルマッサージの組合せを臨床で行う頻度上がる

●灸とオイルマッサージの組合せを臨床で行う

●従来得意だった按摩指圧だけでなく(オイル)マッサージの練習と臨床が増えた

といったことが臨床面でありました。来年以降も全国のあん摩マッサージ指圧学校とその流派を調査、研究していこうと思います。

 

更に昨年のテーマであった『灸術を高める』。お灸の頻度が昨年よりは落ちて技術が停滞もしくは低下した感じがありました。1年の区切りですが臨床に区切りは無いのでお灸練習をもう少ししておかないといけないなと反省します。

 

間接的に本業に関わることですが社交ダンス関連でたくさんのイベントに参加した年でした。コロナ禍前の状況に社交ダンス界が戻りつつあり(※完全に以前と同じとは悪い意味でもいい意味でも言えない)、私の活動も5年前に近くなってきました。学連(学生競技ダンス連盟:大学の競技ダンス組織のこと)の競技会には多数足を運び、アマチュアの三笠宮杯という大会やイベント(S&T)、学連OBOGイベントにも参加。学連の競技会パンフレット他いくつかのダンス媒体に広告を出しました。広告効果は実感していませんが学連選手の来院が増えてきました。能動的に動かないと体が衰えていくので自分の体調管理も兼ねて社交ダンスに取り組んだ1年ですし、来年以降も継続していきます。

 

業績に目を向けると本業は大きな変化でした。患者数は100名くらい昨年よりも減少。大いに落ち込みました。ただ週2回父の治療があり、その100回がちょうど父の分と一致します。本業においてもいかに父の影響があったのかが数字として出ました。1月は葬儀やメンタル不調もありお断りした方もいました。2月以降は波が激しく、それは業績でも私のメンタルでも、各月の売上が大幅に揺れました。年間患者数は激減しましたが売り上げは過去3位で2位との差はわずか。平均単価は大幅に上昇。家族価格で父には格安で治療していたこともありますが、単価が高くなりました。父からの業務を継承し別の仕事も増えました。相続が終わっても事務作業はずっと続きます。今年1年で仕事のフェーズが変わりました。開業して13年、開院して11年。マンネリ感や頭打ちになっていた現状が否応なしに変わった年でした。今年1年は移行期間のようなもので、来年から再スタートとなります。年明け早々確定申告業務をしながら事務的な整理を行い、再開業という気持ちでやっていくことになるでしょう。

何年か経ってこの文章を読み直したときに、未来の自分はきっと反省し、思い出し、戒め、活力をもらうのではないでしょうか。人生においてなかなかの激動だった1年。2025年が転機だったと振り返る日が来るはずです。今年のうちに来年を見越して。

 

今年1年どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

甲野 功

 

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