開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:[email protected]
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

先週、京都から岡本菜己先生が来院して按摩指圧を受けていかれました。
昨年のテーマは~按マ指を探求する~としてあん摩マッサージ指圧師として技術研究、技術研鑽、同業者との交流を、1年を通して行いました。個人的に非常に充実したもので近年まれにみるテーマに沿った活動ができたと自負しています。大きな出来事としてあん摩マッサージ指圧師が集まった『あましフェス』。コアサポートメンバーとして参加することになり、呉竹代表として話をする機会に恵まれました。そのときに一緒に登壇したのが岡本菜己先生でした。3校しかないあん摩マッサージ指圧師専科がある専門学校の一つ、京都仏眼鍼灸理療専門学校のあん摩マッサージ指圧師科を卒業したあん摩マッサージ指圧師。私のように鍼灸も一緒に持つ者が多いあん摩マッサージ指圧師において、数が少ないあん摩マッサージ指圧師のみの術者です。按摩と手ぬぐいを愛し、按摩師に誇りを持ちます。
岡本菜己先生とは2024年に単身京都を訪問した際にアポイントを取り対話。そして昨年10月の『あましフェス』で再会。そして同年11月に京都で行われた『関西あまし師交流会』に私が出向き話をしました。今回は岡本菜己先生が関東に来ていて当院に来院して按摩指圧を受けることになりました。
術者同士の施術は普段の臨床とは異なる緊張を伴うものです。患者さんはいわば素人で技術的なことは基本的に知りません。たくさんの術者を受けていて評論家のような方がいますが、プロとして不特定多数の人に施術することはありません。最低3年間専門学校で学び、年に一度だけの国家試験に合格したあん摩マッサージ指圧師とは違います。岡本菜己先生も臨床歴10年以上。私もそう。互いに開業している立場。これまでの交流で技術的な知識が互いにあります。その関係性だと手技をする際に言葉にならない情報が伝わります。どのような押し方、揉み方。相手のどの部位に、こちらがどの部位を用いて、どんなリズムで、どういう体勢で。プロ同士だから分かるし、納得する・疑問に思うがあります。今回は90分でした。90分の中で主訴を踏まえてどんな組立(押す場所、時間配分、相手の体勢、こちらの姿勢など)をするのかも問われるのです。口では業界のことや近況報告、雑談などをしています。一方で指から伝わる筋肉の情報から手技の種類を変えたり時間配分を調整したりしています。受けている岡本菜己先生も会話をしながら感触からどんな手指でどんな体勢姿勢で施術をしているのか考えていることでしょう。その緊張感というか脳内の働きがあります。
手技を受けることは学ぶこと。座学や説明だけでは不十分で体験することが大きな学びになります。それも現地に行って。岡本菜己先生とはあましフェスの会場、すなわち古民家の畳で互いに施術をしました。その時は特殊環境で時間も短い。訪問マッサージ業務が多い岡本菜己先生にとっては平常運転だったかもしれませんが、私にとっては日常(あじさい鍼灸マッサージ治療院での施術)とは異なりました。私のために作られた環境での按摩指圧はまた意味が異なります。本来の、日常の私の技術。それを体験してもらった。昨年は数多くのあん摩マッサージ指圧施術を受けました。それは練習会で練習台になるというものも含まれます。それと本来の患者さんという状況で受けるのは、やはり違います。そのことが分かっているから岡本菜己先生はわざわざあじさい鍼灸マッサージ治療院まで来てくれたのでしょう。
按摩指圧の後は神楽坂のどら焼きを食べながら情報交換をしました。関西あまし師交流会では京都駅前で飲みました。今回は東京都新宿区の当院。岡本菜己先生も現地に来てみて感じるものがあったようです。同じ業務でも立地が変われば、広報や営業活動の内容は大きく変わります。世界的にも有名な観光地京都と、東京23区の新宿区ではありますが住宅街のうちとでは。そのような技術以外のことも開業者同士には重要なテーマ。何をして何をしないのか。何がしたくて何がしたくないのか。人、場所に沿った戦略・戦術があります。同じあん摩マッサージ指圧師でありますが持っている、置かれている条件・状況は違います。そのことを話し合いました。昨年の10月、11月、今年の1月とハイペースで会いましたが意見はつきません。
数年前からそれまで交流が乏しかったあん摩マッサージ指圧師が盛んに接点を持ち、大きなうねりが生まれつつあると感じています。新型コロナウィルスが流行る前の鍼灸師業界と似た雰囲気。岡本菜己先生の来院でそれをまた感じました。
甲野 功
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