開院時間
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先日、銀座であん摩マッサージ指圧師らが集まって新年会を行いました。
この会は昨年10月に開催された『あましフェス』のメンバーが集まったもの。あん摩マッサージ指圧師はもちろん、あん摩マッサージ指圧専門学校の学生、あん摩マッサージ指圧に興味がある、応援する一般の方が参加しました。『あましフェス』に参加するも今回は欠席された方、誘われて初めて参加した方とありました。
本新年会参加者の内訳は
・あん摩マッサージ指圧師が3名
・鍼灸師持ちのあん摩マッサージ指圧師が5名
・あん摩マッサージ指圧専門学生が3名
・一般の方が2名
の合計13名。
なかなかの規模です。
あん摩マッサージ指圧師の母校は
・浪越学園日本指圧専門学校
・総本山長生寺長生学園
・京都仏眼教育学園京都仏眼鍼灸理療専門学校
・衛生学園神奈川衛生学園専門学校
・素霊学園東洋鍼灸専門学校
・呉竹学園東京呉竹医療専門学校
・呉竹学園横浜呉竹医療専門学校
と多岐に渡ります。
この人数が集まることは珍しくないのですがあん摩マッサージ指圧師(以下、あまし師)という共通項で集まるのは多くありません。特に学生も含めて出身校が多く、学生はもちろんですが、非あまし師も一堂に会するのは。ですからあまし師の新年会ではなく“あまし(あん摩マッサージ指圧)の新年会”と言えます。
私は鍼灸師でもあり柔道整復師でもあります。それでいてあん摩マッサージ指圧師の比重が大きいです。人によっては鍼灸師の比重が大きい先生もいますし、柔道整復師が主という先生もいます。私の場合は施術者の基盤はあん摩マッサージ指圧師で、その先に鍼灸と柔道整復が乗っかっている感じ。参加者によってあまし師がどのようなスタンスかはそれぞれでしょう。あまし師だけという先生は当然全てでしょう。術者ではないが興味がある、応援したいというスタンスの方もいました。
同じあまし師という国家資格ですが中身は想像以上に多様です。最近はやりの多様性です。そもそも按摩(中国発祥)とマッサージ(ヨーロッパ発祥)と指圧(日本発祥)の3つの徒手療法を一まとめにした資格。3つは似て非なるもの。歴史、技術、文化と相違があります。そのためあまし師と言っても何を得意(メイン)にしているかは人それぞれ。3つ全てを臨床で使う先生は実際の所少ないです。更に出身学校毎に技術の特色があります。出身校が違えば技術が変わってきます。ポリシーも。昨年の『あましフェス』ではその学校毎の技術についてセミナーをしました。新年会の場でも話題になったのですが、同じあまし師でもかなりやっていることに違いがある。これまで他の学校のことを知ろうとしなかったところがあるあまし師の面々。横の繋がりができ始めて、技術と知識の交流が活発になっています。
この新年会では経営に関する議論も出ていました。開業している個人事業主だけでなく会社を経営する経営者も参加。業界の諸問題についてだけでなく具体的な経営施策や理念についても言及されていました。このような集まりだと技術的な話題が出るのは当然で(術者ばかりですから)、それに加えて業界の問題や不満が湧き出るもの。どのコミュニティでもそうでしょうが。あまし新年会ではより前向きにどうしたらいいのか、どんな暮らしをしたいのか、という意見が出ました。趣味でやっているわけではない。社会的地位もそうだが金銭的な成功が欲しい。そのためにどうするのか。より具体的な会話。意図的に会場も少しいい所にするという主催者のこだわりが現れています。
二次会にも半分以上が残りました。そこで私の近くで話題になったのが視覚障害者の実態について。あまし師というか按摩師は古くから視覚障害者(かつて盲人といった)の生業として在りました。かつて当道座という男性盲人(視覚障害者)の自治的職能互助組織が存在しました。按摩、鍼灸の他に琵琶、箏曲なども含まれます。視覚障害者のことを「あんま」と称した時代があるように視覚障害者の仕事と言えば按摩師でした。私を含めて新年会参加者は全員が視覚障害のない晴眼者。晴眼者のあん摩マッサージ指圧師という職業と視覚障害者のそれはかなり状況が違います。視覚支援学校と関りがあった参加者から学校のことや視覚障害者の実際について話が出ました。私も過去に複数名の視覚障害者のあん摩マッサージ指圧師と働いたり、患者さんに全盲のあん摩マッサージ指圧師がいたり、視覚支援学校理療科(※あん摩マッサージ指圧師を養成する科)の学生さんが来たりしていて知っていることがありました。情報交換、意見交換をしました。この視点も重要なもので、今後のあん摩マッサージ指圧師業界をうらなう意味で大切な議論だったと私は思います。
銀座で美味し食事をしてお酒を飲んで、新年おめでとう!というお祝いだけの会ではありませんでした。もちろんそれもありましたが、それ以上に新たな交流と意見交換がありました。この先大きな動きに繋がっていく予感がします。昨年生まれたうねりが今年は更に大きくなっていくのではないかと予感しました。
甲野 功
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