開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:[email protected]
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

旅のロケ番組を観ていたら箱根湯本の天成園が登場していました。ここには玉簾神社があることを前に紹介しました。箱根湯本駅から徒歩で少し歩いていくとあるのが温泉宿天成園。
ここには玉簾神社以外にも滝があって有名です。それも2つも。今回は天成園にある2つの滝を紹介します。天成園は、江戸時代に小田原城主稲葉氏の別荘として建てられた飛烟閣があった場所にあります。飛烟閣を含む敷地一体をホテルとして開業しました。飛烟閣は天成園本館とは別の別館としてあり、古くから与謝野晶子らの文化人が利用してきました。また将棋や囲碁のタイトル戦の舞台となること。2008年に建て替え工事をして2009年12月にリニューアルオープンしました。昨年は、『温泉宿・ホテル総選挙2025』の泉質自慢部門で全国1位を受賞しております。温泉もさることながら園内の庭園は非常に魅力があります。庭園は日中は一般開放しているのでホテル天成園を利用しない人でも入ることができます。
玉簾神社を挟むようにしてあるのが2つの滝、玉簾の瀧と飛烟の瀧です。
玉簾の瀧は高さ約8m・幅約11mの滝で、流れ落ちる清水が“たますだれ”のように細かく美しいのでこの名称になりました。天成園の土地は箱根火山の基盤をつくる須雲川安山岩類の上に、箱根火山の前期中央火口丘溶岩が重なっています。箱根火山は前期、後期と2つの活動期があり、大きな火山爆発を何度かしています。2015年には大涌谷で噴火を計測しています。これら2層間の礫層から流れ出た湧水が玉簾の瀧となっています。表面に見える岩肌が火山爆発次の噴出物。玉簾の瀧周辺は明治20年代半ばに滝の前遊園として整備されました。併せて湯本温泉から須雲川に沿って結ぶ「滝通り」も開かれます。玉簾の瀧を中心に明治時代に発展したのです。大正入ると滝通り周辺に政財界人の別荘が軒を連ねます。玉簾の瀧は与謝野晶子や荻原井泉水ら文化人に愛されました。昭和天皇も訪れたことがあります。玉簾の湧き水は古くから「延命水」として尊ばれました。かつては小田原から箱根峠を越える旅人の喉を潤し生気をよみがえらせたとも伝わり、今日でも天成園では湧き水を使用した玉簾コーヒーが出されます。
もう一つが飛烟の瀧。烟は煙の意味で、水しぶきが煙のように立ちこめるためこの名がつきました。飛烟閣と同じ名前です。高さ約20m、幅約10mで玉簾の瀧よりも規模が大きいです。しかし大正12年(1923年)の関東大震災が起きたときに土砂で埋もれしまいます。後年、掘り出されたのですが渇水してしまい、現在の姿は人工的に復元されたものになります。
なお別館「飛烟閣」で1979年に将棋の王将戦(中原誠対加藤一二三)が行われた際には、滝音で集中を削がれた加藤一二三棋士が旅館側に頼んで滝を止めさせたといいます。
箱根は水が豊かで芦ノ湖、早川、千条滝、飛龍の滝などが知られています。玉簾の瀧と飛烟の瀧は天成園庭園にありとてもアクセスが良いです。大自然と考えると小ぶりですが自然を感じたい人には箱根湯本駅からすぐなので魅力的。パワースポットでもあるので玉簾神社とともに観光してみるといいです。
甲野 功
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