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~ブランド体験~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 伊勢丹本店で結婚指輪を購入
伊勢丹本店で結婚指輪を購入

 

 

諸々の事情により紛失してしまった結婚指輪を購入しました。

私は仕事柄、普段、結婚指輪をつけていません。手先を使う仕事で指先の感覚が鈍ります。慣れればできるのかもしれませんが左手の薬指が浮腫む感覚とやや動かしにくい気がします。私は利き手が右。利き手ではない左手の薬指など業務に関係ないと思うかもしれませんがそうでもないのです。鍼灸のみなら指輪をつけていてもできるかもしれませんが、あん摩マッサージ指圧師としてマッサージをするとなるとやはり勝手が違います。特に按摩、指圧は衣服やタオルの上から行いますがマッサージは皮膚に直接触れて行います。単純に患者さんの皮膚が痛い可能性があります。手掌(手のひら)を密着させて行うので金属の指輪があるとよくありません。いっそのこともっと太ければ感触が違うのでしょうが、細くて小さいから感触が目立ちます。また手の消毒やオイル、ときにクリームや保湿剤を用いて行うので指輪が傷みます。そういう理由で普段は指輪をつけていません。施術中は腕時計も外します。人によってはごっつい腕時計をつけたまま仕事をしていますが、私には手首が動かしにくくなりますので絶対にやりません。

 

妻も普段はつけません。そこで二人とも箱に入れてしまっておいた結婚指輪が紛失してしまいました。

今回、新たに結婚指輪を買うことにしました。

 

私は婚約指輪を用意しませんでした。というより婚約指輪と結婚指輪が違うことを当時知りませんでした。結婚式よりも先に入籍したこともあり、妻は無くていいと言ってくれました。結婚10周年のときも特に何か宝飾品をプレゼントすることもなく。巷ではスイート10ダイヤモンドというものがありますが。結婚した時は指輪よりもペアウォッチを新宿に買いに行ったものです。結婚当時から指輪を普段つけられないので腕時計を大切にしようという考えでした。

そして今年。妻が希望する入ブランドの結婚指輪を買うことにしたのです。そのブランドは社会貢献をしているという理由で妻が選びました。デザインやイメージということではないところが国際協力を専門としている妻らしいという気がします。国際協力のNGOを立ち上げて、研究をしています。私の方はどこのブランドなのかに頓着がなく、付いていくという感じでした。名前はさすがに知っているという海外ブランドですが、どの国のものなのかも知りませんでした。新宿にある伊勢丹本店(伊勢丹三越)にあるお店に妻と子どもと向かいました。

 

新宿三丁目の伊勢丹本店。日本一の百貨店(デパート)といって過言ではありません。デパート不況からコロナ禍で業界全体が縮小する中、過去最高益を叩き出した老舗。過去に埼玉県の浦和駅前で働いた経験がありますが、浦和には伊勢丹があることが市民の自慢だったことを記憶しています。よく知られた浦和VS大宮闘争。県庁所在地は浦和ですが交通の要や経済規模では大宮の方が上。浦和は浦和レッズ、そして伊勢丹があることをよく引き合いに出していました。それくらい地域では誇りといえる伊勢丹。その本店が新宿に。

生まれも育ちも新宿区民の私には伊勢丹は身近な存在でした。自宅から最も近いデパートで、都営大江戸線が開通していない頃、都バスで伊勢丹前まで行っていました。新宿駅前の小田急、京王よりも交通の便が良かったのです。玩具はいつも伊勢丹本館6階で買っていました。大きなおもちゃ屋は伊勢丹が一番近かったので。最近は地下の食料品売り場に都営大江戸線新宿西口駅を降りて地下道からいきます。子ども達と歌舞伎町で映画を観て、帰りに伊勢丹地下食料品売り場でケーキやチョコレートを買います。そんな幼少期から慣れ親しんだ伊勢丹ですが、今回の目的地は1階テーマパークのアトラクションのような荘厳な入り口を通り宝飾品売り場へ。フロアーにはたくさんのブランドが並んでいます。1階を利用することなどまずありません。もしかすると買い物は初めてかもしれません。いつもよりきちんとした格好してきて良かったと思いました。

 

妻が予約していたブランドへ。結婚指輪を買うことは事前に伝えていました。こういうのは女性が主役ということで私は横から見ている気持ちでした。しかし想像を遥かに超えた体験でとても勉強になりました。

 

女性店員さんが接客しました。その話術にやや圧倒されました。まず本当にこのブランドが好き、という気持ちが出ていました。心底好きだからお客に勧めているという。ぐいぐい話すのですが嫌味がありません。当然ですが知識が豊富。指輪や宝石の専門知識があり、私は初めて知ることばかり。単純に勉強になるなという気持ちでした。私達の指を見て、指を摘まんでサイズを判別します。何号かはメジャーや器材で計測するのではないのかと思いました。そういう所作は私も職人気質なので好感が持てますし、動きにプロフェッショナルさを感じます。商品を本格的に選ぶ際に椅子に座ったのですが、そこで資料を幾つか出してきました。商品カタログではなくブランドに関わるもの。どのようにこのブランドが生まれて、どんなインスピレーションを受けたのか。恥ずかし奈らがそのブランド名は創設者の名前だと初めて知りました。約140年の歴史があり、そのストーリーも売っているのだとよく分かりました。途中待ち時間があり、子どもと資料を眺めながら感心しました。妻曰く、結婚指輪は比較的安くて、そこから繋がりを作り、その先のアクセサリー購入に進むようにするのだと。また適正な製造をしているのだと。フェアトレードや児童労働をさせていないというのは妻にとって重要なポイントです。

 

雑談から指輪の手入れ、アフターサービスなどの説明を妻にする店員さん。テーマパークのアトラクションのよう。商品を持ってきたら撮影タイム。スマートフォンで綺麗に撮影できるように配置し、鏡でライティングをします。それにより宝石の輝きが増してみえます。指輪の記念撮影を促すことで特別な感じを演出します。更に互いに指輪を交換しましょうと、子どもに撮影を提案しました。私が妻に、妻が私に指輪をつけて、それを子どもがスマートフォンで撮影する。結婚式の指輪交換のときはもちろん子どもは生まれていなかったので、初めてみる光景でしょう。そのまま指輪をつけて新宿の街に出ました。

 

はっきり言って高い買い物です。もちろん商品の質がいいですし宝石を使っているのですから。ただ商品だけの価格ではなく、ブランドの歴史とストーリー、体験も込みでの値段だと感じました。新宿の伊勢丹本店で。丁寧な接客。指輪を買うのに約1時間かかりました。ネット通販でカタログから選んで自宅で待っていれば届くというものではありません。家族で新宿まで出向いて結婚指輪を買う体験、そして思い出の価格も入っている。商品そのものの品質以上の価値が上乗せされていると感じました。もちろん購入後のメンテナンス等のアフターサービスも含めて。一人のお客にマンツーマンで対応する。私の仕事も似ています。同時に複数のお客を相手にすることはしません。これがハイブランドの仕事かと勉強になり、また感動。帰宅して家族で良かったねと話せる。業種は全然違いますが学ぶことがたくさんありました。

 

甲野 功

 

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