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~「あましの会」で学会参加~

あましの会 学会集合写真
日本東洋医学系物理療法学会第51回学術大会・総会 あましの会 集合写真

 

 

先日参加した「日本東洋医学系物理療法学会第51回学術大会・総会」の初日。この日は「あましの会」メンバーで集まって学会参加をしました。

 

昨年の「AMASHI fes 2025(あましフェス)」で多くの流派のあん摩マッサージ指圧師が集まり交流しました。その流れで今年「あましの会」が発足しました。発起人が

鈴木恭平先生(長生学園卒。あん摩マッサージ指圧師。なりひら治療院。)

足達晃大先生(日本指圧専門学校卒。あん摩マッサージ指圧師。SHIATSU CAMP。)

矢野敦子女史(経営者。㈱クロスリンク代表取締役。)

の3名。

あん摩マッサージ指圧師の個人的な繋がりです。学会や業界団体とは違う。「あましの会」について鈴木恭平先生は

・学びだけでなく「遊び」もある

・技術だけでなく「経営」もある

・臨床だけでなく「社会」もある

・業務だけでなく「生き方」もある

と述べます。

 

昨年のあましフェスが山の中でバーべキューをしたようにイベントの側面もあります。各流派の技術交流があったように技術面の考察もありました。リアルな経営についての議論も。まさに学び、遊び、技術、経営、臨床、社会、業務、生き方と多様な要素を含んでいる、含んでいくコミュニケーションになっていくでしょう。今年も5月に「あましフェス」が熱海で開催されます。企画が計画されています。

 

今回の日本東洋医学系物理療法学会。紹介してくれたのは鈴木恭平先生でした。その時まで私はこの学会を知りませんでした。手技療法を研究する唯一と言える大規模な公的学会。私の母校で行われる呉竹医学会や教員養成科卒業論文発表会でも手技療法の研究がテーマにあがることがありますが、クローズなもの。日本東洋医学系物理療法学会は50回を超える大学レベルの研究発表を行っている。私は午後に鍼通電の研究発表があったこともあり、参加を決意しました。今年、当院のテーマを~鍼通電技術を研究する~にしています。

 

そして「あましの会」メンバーで学会を回りませんかという提案がありました。学会参加が初めての学生さんやあまりこういう場に慣れていない先生もいるかもしれないということで。これは素晴らしい取り組みだと思いました。予定表をみると私が知っている先生が多数登壇します。また私のキャリアになれば会場で誰かしら知り合いがいることでしょう。これが学生さんや若い先生だと参加を躊躇しそう。知り合いがいない、何をするのかよく分からない。参加は無料ではありません。ハードルが高いでしょう。ちなみに私は鍼灸マッサージ専門学校時代に学会参加など考えたこともありませんでした。母校の必修行事として呉竹医学会に参加するのみ。わざわざお金を払って学会に行くなど頭にありませんでした。その後の柔道整復専門学校時代も同じ。教員養成科で卒業研究を最初から最後までやり切って、やっと自分事になりました。引率する立場の先輩がいたらもっと早く興味がわいたかもしれません。

 

学生サポートをするようになり、私自身も学会イベントの参加が増えました。教員養成科卒業論文発表会は恩師の号令で発表会にOBとして出席しようと言われ、毎年OBとして参加するようになっていました。そして進学希望で相談に来た社会人の方が母校の東京呉竹医療専門学校に進学すると、その方が呉竹医学会で発表すると聞き会場に向かいました。その後も進学希望のプレ学生さんや専門学校生の引率的な立場で呉竹医学会を周り、教員養成科卒業論文発表会では外部の先生を呼び公聴する取り組みをしました。2年前はプレ学生さんと学会を巡ったこともありました。もうそのようなキャリアになったわけで、今回の「あましの会」で学生さんらと日本東洋医学系物理療法学会に参加するのも素晴らしいと思いました。

母校の前校長の教えがあります。“うちの教員養成科を卒業した者は教員として働いているか否かを問わず、指導育成する責任を持つこと。”私のように開業していて専任教員も非常勤講師もしていない者でも後輩の育成をする。その気概を持つ。それが専門学校教員免許を持つ者の心構え。そして指導できるだけの勉強、練習、研究をずっとしなさいという裏の教え。この教えを胸に学生サポートをしています。

 

学会当日も会場で「あましの会」メンバーで並びました。隣に学生さんが座り、何となくサポートをしてみました。RCTと当たり前のように登壇者は話すので、ランダム化比較試験のことだよ、と。ランダム化比較試験とはどのようなものかは説明できませんでしたが。研究には作法と言われる、共通の手順やルールがあります。そういった暗黙の示し合わせはいきなりだとほぼ分かりません。横で説明できる人がいた方が初学者には絶対いいです。また開業している先生とは臨床的な議論や人間関係の話をします。登壇者や役員に知り合いがいて、私は交流が無いが、一緒にいる先生は既知の間柄。その逆も。そこから交流が生まれます。学会は術者の社交場という面もあります。講演を聴いて知識を入れるだけでなく、人脈を広げるところでもあります。むしろこちらの方が重要かもしれなくて、初めて参加した学生さんには既に免許を持った先生方が、当たり前のように挨拶をして名刺交換をしている姿を目の当たりすることで、立ち振る舞いを自然に覚えてもらいたいもの。人の交流に肩書も知識も学歴も職歴もありません。一人の人間としての向き合い方です。「あましの会」メンバーで紹介し合うことが会場内でいくつもありました。

 

講演内容は最先端研究や実践的な症例報告など。開業している人間にも初見であることが多いです。だから学会に参加するのです。学生さんには授業で習っていないこと、そもそも学校の授業では習わない(教科書に載るのはもっと先でしょう)内容ですから理解するのは厳しいことでしょう。私は個人的なイベントで学生さんと学会等のイベント報告会をしたことがあります。一緒に出た学会なら振り返りと補足説明。私が参加していない学会を参加した学生さんに解説してもらう。相互に説明解説をするという。こういうことを今回の学会について「あましの会」でやってみるといいなと思いました。

 

今回の「あましの会」での学会参加は学び、技術、臨床、社会、生き方がありました。参加した学生さんが卒業後の進路を考え始めていて。どんな進路、すなわち生き方をもう考えている。そこに私達先輩がどうサポートするのか。また人の交流にキャリアなどは関係ないということを思い知らされる光景がありました。私ももっと頑張らないといけないなと思いしらされます。遊びもあれば学びもある。「あましフェス」とは違う面の画期的な取り組みでした。研究面は鍼灸に対してかなり規模が小さいのがあん摩マッサージ指圧分野。その中で何をしていくのかを考える大きな一歩だったと思います。

 

甲野 功

 

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