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~京都 哲学の道~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 京都 哲学の道
哲学の道

 

 

今月は京都の紹介をたくさんしています。石清水八幡宮、智積院に続いて、今回は哲学の道をについて書きます。

 

【京都市公式】京都観光Navi 哲学の道 - 京都市

 

哲学の道は非常に有名で行ったことはなくても聞いたことはあるのではないでしょうか。京都観光においてよく挙げられるところです。具体的には銀閣寺熊野若王子神社の間を結ぶ、約2kmに渡る散歩道を哲学の道といいます。なぜ哲学というかというと哲学者、京都大学教授西田幾太郎氏が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことにちなんで名付けられました。観光する人にとって銀閣寺に向かうための歩く風光明媚な道という感じでしょう。

 

私は記憶のある限り、2回この哲学の道を歩いています。もしからしたら高校3年生の時、卒業旅行で歩いているのかもしれませんが記憶が定かではありません。このときは部活の同級生についていくだけ。その次は結婚当初に妻と。そして最近では昨年11月に歩きました。このときは永観堂から銀閣寺に向かうために。紅葉で有名な永観堂を出て北上し、右に曲がり、熊野若王子神社の手前までいくと川のようなものが現れます。これは川ではなく人口の運河で、琵琶湖から水を引くための疏水なのです。疏水と哲学の道は切っても切れません。

京都と滋賀の確執を面白おかしくいうときに、滋賀県民が「琵琶湖の水止めたろうか」というセリフがあります。日本最大の湖、琵琶湖から京都は水を引いています。これが疏水で京都の名刹南禅寺には圧倒的な疏水施設が今も残り、映えスポットとして知られています。明治23年(1890年)に第1疏水、琵琶湖疏水分線が完成します。現在の疏水分線は第1・2疏水合流点の蹴上から南禅寺水路閣の上を通り浄土寺橋(銀閣寺道交差点)までの全長3.3kmの疏水。このうちの、若王子橋から浄土寺橋までの疏水にそった小道を哲学の道と呼んでいるのです。つまり疏水脇の道が哲学の道なのです。かつて地元の人は疏水端(そすいばた)と呼んでいたそうです。哲学の道という名称になったのは(定着したのは)昭和44年(1969年)から。明治から京都の水を守ってきて琵琶湖疏水分線も近代化により、ほとんど必要なくなります。そして昭和43年(1968年)に疏水分線を潰して道路にする計画が立ちます。その計画に対して地元住民から反対運動がおきます。昭和44年(1969年)に「哲学の道保勝会」が発足するのです。保勝とは景勝地の保全という意味になります。会を発足するにあたり、名称を哲学の道に統一することにしました。ここから哲学の道が定着します。「哲学の道保勝会」は疏水とともにこの桜並木を守ろうとしました。昭和後半に工事を重ね一般車両の進入を禁止し、遊歩道を整備していきます。昭和45年(1970年)に現在の景観が完成し、昭和47年(1972年)3月に「疏水散策路(哲学の道)の開通を祝う市民の集い」が開催されました。昭和61年(1986年)には日本の道百選に選ばれ全国的に有名な道になります。平成26年(2014年)からは桜まつりが開催されています。桜の季節以外でも紅葉が見事です。

 

道幅が狭いので人が多いと歩きにくいのですが、平坦な舗装された道なので歩くこと自体は苦になりません。哲学の道の周囲には多数の神社仏閣が点在しています。南禅寺、永観堂はもちろん、スタートを若王子橋と考えるならばその先に熊野若王子神社があります。私は熊野若王子神社は行きませんでしたが。哲学の道を歩きながら、あそこも行きたい、ここにも寄りたいという後ろ髪を引かれる思いに駆られます。私が途中寄ったのは大豊神社。元々訪れる予定ではなかったのですが、呼ばれるように足を運びました。また魅力的なカフェが道沿いにあります。ギャラリーもいくつかありました。終点といえるのが銀閣寺橋。いくつかある橋を通り、最後は銀閣寺橋で哲学の道が終わる感じです。銀閣寺の参道が華やかでそちらに誘われます。

 

昭和の頃に保全活動をしてくれたおかげで令和の今もその姿が残る哲学の道。今や貴重な観光資源で多くのインバウンドが歩いています。道路にしたら便利だったかもしれませんが、今のような価値は生まなかったでしょう。

 

甲野 功

 

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