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~学生ペア割と神楽坂散策~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2026年3月26日 学生ペア割
鍼灸マッサージ学生さんを連れて神楽坂にいきました

 

 

当院では「学生ペア割」というシステムを2020年から実施しています。これは臨床現場を見学したい鍼灸マッサージ学生さんが患者さんのプライバーなどの点から見学を断れる事例があり、学生さんからの要望で実現したもの。当院もそうですが個人で開業している鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師は患者さんの施術を不特定多数の学生さんに見学させたくありません。プライベートな空間ですし、その時間を患者さんは買っているといえます。例え患者さん了承したとしても術者としては気が乗らないもので、第三者がいることで踏み込んだ質問ができなくなる懸念があります。これがベッドが何床もあり同時に複数の患者さんがいるような規模だと構わないのかもしれません。また大学病院では臨床・研究が重要視されるので研修医が処置を見学することが原則認めるように患者さんにお願いします。大学病院はそういうところという認識です。それならば患者を一緒に連れてきて、というのが良い落としどころでは学生さんがペアになって来院して施術を受ける、施術しているのを見学するという2つを交互に行う。それならばいいでしょう。そこに正規料金より割引で行うことでより気軽に体験できるようにした。それが学生ペア割です。新型コロナが流行る前から声を挙げた学生さんとパイロット版を実施し、金額も相談して決めました。

 

3月後半は春休みに入り学生ペア割の依頼が来る時期になります。今回は地方の学生さんを含めて来院しました。事前に施術内容を聞いておくのですが、今回は一人が按摩指圧、もう一人が鍼灸という希望でした。当日更に話を聞いて、実際の症状に対するものを受けたいのか、特定のやり方を指定するのか、を確認します。例えば美容鍼。鍼灸といっても美容に関するやり方は独特です。同じ腰痛でも経絡、中医学、現代で鍼灸のやり方は変わってきます。何を受けたい、見たいのかを確認します。普段の私のやり方でという要望もあれば、敢えて経絡でお願いしますと技法を指定することもあります。按摩指圧にしても複数のやり方があるので確認をします。また学生さんには違いがあること自体を知らない、まだ習っていないという場合もあるので説明することがあります。

 

最初は按摩指圧から。学校で習っているので按摩と指圧の違いは知っています。その中で私が行う呉竹指圧やMP揉み、半月の手といったものを行いつつ、他流派の技術を紹介して違いを知ってもらいます。どれが素晴らしいということではなく、どのような特徴が個々にあるのか。学生さんにとっては学校の授業内容がほぼ全てといってもいいわけです。基礎を学ぶ時期なので学校の授業を大切にしつつ、わざわざ外部のうちまで来てくれたのでこのような技術がありますよと紹介して知識として知っておいてもらう。今後の学習にプラスになるようにしたいわけです。また見学する学生さんにも考慮して、按摩指圧をしながら体の変化を確認してもらい、経絡や体制反射といった鍼灸にも通じることを解説します。説明、確認をしながらするので時間がかかりがちになるのがいつものことですがやや難点です。

 

鍼灸は本当に症状に対していつも通り私のやり方で、ということでした。ここが学生ペア割で、最初の按摩指圧の解説も少し入れます。受けていると手指の動作が見えませんから今度はやってみせます。そうすると按摩指圧も入ってきてしまいます。臨床現場で気をつけていることを話しながら進めます。按摩指圧と鍼灸では気をつける点がかなり変わります。道具を用いますし。みるところもかなり異なります。皮膚に直接鍼を刺すので皮膚の状態に注意します。熱感、発赤、湿潤。得られる情報が多くなります。その分注意しないといけないことが増します。私は普段現代派の鍼をします。解剖学的なアプローチ。筋肉、神経で考えます。そこに経絡の考え、寒熱の補瀉も加えます。解説しながら、ときにディスカッションしながら、施術を進めていきます。やはり時間がかかりがちですし、話題が様々なところに飛ぶのでまとまりがなくなりがちです。

 

施術体験と見学。解説を踏まえたものが終了。せっかく地方から来てくれた学生さんがいるので時間があれば神楽坂でランチをしませんかと提案しました。学生ペア割に来る学生さんは施術体験だけでなく開業している人の実態を知りたいという希望があるものです。将来開業を考えていて実際はどうなのか。開業スタイルは千差万別ですが、私はこのような場所でこのような方針でやってきましたよ、と話すようにしていますし、学生さんからよく問われます。当院の方針に地域密着型があります。生まれてからずっとこの土地に住んでいる私は土地、エリア自体と一緒に文字通り育ってきました。そこに神楽坂が近いというのは切っても切れない要素です。関東圏外の人でも名前くらいは聞いたことがある地名、神楽坂。そこを紹介することにしました。

 

徒歩で神楽坂へ。私の飲食店における第一選択である鳥茶屋に連れていきました。路地裏という神楽坂独自の立地と旅館を思わせる建物。鶏料理が売りの和食で味はもちろんいいです。最初に、神楽坂らしい、と感じられるところだと考えています。その次に甘味処にも。学生さんに和と和洋折衷、どちらいいですかと聞いて和と答えたので紀の善へ。移転してからより行列が絶えない人気店になった老舗甘味処の紀の善。待ちましたが入ることができました。江戸時代から賑わう神楽坂は和菓子が美味しいです。その後もまだ時間があったので路地裏、赤城神社ラカグ(AKOMEYA)など特徴的な場所を紹介しました。メインストリートである神楽坂通りから外れて興味ありそうなところをピックアップ。地元民と一緒だから歩けるところを説明しながら歩きます。

 

道中でも雑談をしながら開業について話をしました。私の方針として、自分自身に加えて地域も好きになってもらいたい。来院する理由を増やしたい。そのようなこと。地元住民だけでなく公共交通機関、あるいは自家用車を使ってわざわざ来てもらうには理由が多かった方がいい。来院ついでに神楽坂もよっていこう。神楽坂以外にも面白いところは多々ありますが知名度いうとやはり圧倒的。神楽坂の魅力を伝えて今度はあそこに入ってみようと思ってもらえるように。そのために地域の情報収集を常にしていることを話しました。最後はラカグで別れました。楽しそうにお土産を選んでいる姿が印象的でした。

 

春休みに来院してくれた学生さんになるべく何かを得てもらいたいと思っています。今回は関東圏外からの学生さんがいたので観光も含めてみました。

 

甲野 功

 

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