開院時間
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私は〇大△△というのが結構好きです。日本三大怨霊(菅原道真、平将門、崇徳上皇)とか日本三大弁財天(江島神社、宝厳寺、厳島神社※諸説あり)とか。神道や仏教に多い気がします。日本三大東照宮というのもありますが諸説あり、どの東照宮が入るか意見が分かれます。禅宗のお寺だと京都五山、鎌倉五山がなんてものもあります。これも時代によってお寺が変わったり格式が前後したりすることもあります。七福神巡りも似ています。浅草七福神巡りでは9ヵ所ありますが。世界七不思議があるように古今東西、数を絞ってカテゴリー別に有名なスポットを選出するのが好きなようです。
私は頻繁に京都に行くくらい京都が好きです。京都五社というものがあることを知ると全部周ろうと思うわけです。鎌倉五山は全て巡ったので京都五山も制覇したいと願います。別格上位の南禅寺、第一位の天龍寺、第四位の東福寺を参拝したのであとは第二位の相国寺、第三位の建仁寺、第五位の万寿寺が残っています。
さて京都三大門というものがあるのをご存知でしょうか。三大門は寺院の門をさします。山門あるいは三門といわれる巨大な門です。ご存知の通り京都は平安京が千年続いた古都。今も数多くの神社仏閣が残る世界的にも有名な文化遺産の街。歴史ある名刹がたくさんあります。その京都において見事な3つの門を選出しています。その京都三大門についてのお話です。
京都三大門の前に日本三大門について。日本三大門は、異説もあるかもしれませんが一般的には、知恩院三門、南禅寺三門、身延山久遠寺三門をいいます。ここで気付くかもしれませんが知恩院と南禅寺は京都にあります。身延山久遠寺は山梨県。”日本”三大門と日本全国が範囲なのに3分の2が京都のお寺の三門。それだけ京都のお寺にある三門が素晴らしいということです。
余談ですが三門というのは主に禅宗のお寺で用いられます。悟りに至る三つの関門、すなわち空・無相・無作を表す三解脱門を略した言葉。具体的には寺院の正門を三門とします。ただしこちらも諸説あります。初期の寺院の門構えは南面する正門、東西2つの脇門から構成されておいて合計3つの門。これを三門と呼んだとする説。同じようなもので正面の入口のほかに左右にも入口が設けられていて、入口が3つだから三門とする説。声聞(出家修行をする僧)、縁覚(悟りを開いた人)、菩提(悟りを開いて如来になろうとする人)の三者が通る門だから三門という説。貪・瞋・痴の三煩を解脱する境界の門ということで三門とする説。
禅宗以外のお寺では山門と書くのが多いそうです。山というのは寺院には山号を持ち、山にあることが多いからとされています。山号というのはお寺の名前の前につく○○山というもの。日本三大門であげた身延山久遠寺の身延山がそう。有名なのは比叡山延暦寺の比叡山や成田山新勝寺の成田山など。地名としての山とそうでないものがあります。ただし山号は禅宗が伝来してから以降のお寺につくもので、奈良時代からあるお寺(例えば東大寺、興福寺など)は山号がありません。なお大本山というのは寺格であり山号とは違います。
本題に戻って京都三大門です。京都エリアに限ってというわけですが、この3つだと言われています。
・南禅寺三門
・知恩院三門
・仁和寺二王門
日本三大門と全国でも選ばれる南禅寺三門と知恩院三門はやはり堅いでしょう。残り一つが仁和寺の二王門。
また余談ですが仁王門と二王門の2つ表記があります。どちらも意味はほぼ一緒で仁王門と書く方が一般的です。阿吽で対になった金剛力士像(仁王)が置かれた門だから仁王門。仁王と二王どちらも言うので門も仁王門と二王門どちらも使うわけです。仁和寺は二王門の表記にしています。
京都三大門。これら3つの門を私は全て見ています。一つ一つ説明します。
・南禅寺三門
まずは南禅寺の三門。南禅寺は京都五山の別格上位に格付けされた名刹。境内が広く、京都でも特に人気が高い。境内を通る水路閣がSNS映えするスポットとして若い人にも大人気。その南禅寺の入り口にあたる三門です。現存する三門は寛永5年(1628年)に藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した兵たちの菩提を弔うために寄進し建立されたもの。国重要文化財に指定されています。高さ約22mという巨大建築。楼上に登ることができ、そこからは京都の街並を一望できます。かの大泥棒、石川五右衛門が楼上から京の都をながめて吐いた名台詞、「絶景かな絶景かな」で知られています。高さもありますが横幅もあり非常に絵になる門です。京都三大門かつ日本三大門でもある荘厳なたたずまいです。
・知恩院三門
知恩院は浄土宗の総本山になります。三門の先に芸術作品が展示してあり、アーティスティックな雰囲気があります。建立されたのは南禅寺よりも早い元和7年(1621年)。現存する日本の山門(三門)の中で最大の二重門です。二重門というのは建築様式の種類。社寺建築において1階と2階のそれぞれに屋根を持つ、2階建ての門を二重門といいます。なお下層に屋根がないのは楼門といいます。二重門は最も格式高い門に用いられます。知恩院三門は国宝に指定されています。その大きさは高さ24m、横幅50mという巨大さです。
・仁和寺二王門
吉田兼好の『徒然草』に登場する「仁和寺にある法師」で知られる仁和寺。御室御所とも呼ばれ真言宗御室派の総本山。明治維新まで皇子皇孫が門跡(僧侶)となったお寺です。その二王門は江戸幕府3代将軍徳川家光の寄進によって、1641年(寛永18年)~1645年(正保2年)頃に建立されました。国重要文化財に指定されています。南禅寺三門と知恩院三門が禅宗様であるのに対し、仁和寺二王門は平安時代の伝統を引き継ぐ純和様です。正面左右に対になった金剛力士像が、後面には同じく対になった唐獅子像が安置されています。三門ではなく二王門であるところが他の2つと異なります。高さは18.7mと他に比べるとやや小ぶりです。
何事も諸説あり。日本三大門は仁和寺二王門の代わりに東本願寺御影堂門あるいは東福寺三門を入れる事もあるそうです。東本願寺も東福寺も訪れたことがあり、紹介しておきましょう。
・東本願寺御影堂門
京都駅近くにある東本願寺は、本願寺から分立した浄土真宗真宗大谷派の本山で、宗祖親鸞聖人の御真影(ごしんねい)を安置しています。境内のほぼ中央に建つのが親鸞聖人の御真影を安置する御影堂です。御影堂は正面76m、側面58m、高さ38mという世界最大級の木造建築物です。東本願寺には阿弥陀堂もありますが境内の中心に位置するのは御影堂で、大きさも遥かに御影堂の方が大きいです。御影堂の前にあるのが御影堂門です。阿弥陀堂の前には阿弥陀堂門がありますが、やはり御影堂門の方が阿弥陀堂門よりもずっと大きいです。その大きさは高さ約27mで日本一の木造二重門で、国重要文化財に指定されています。御影堂門も御影堂とともに幕末の禁門の変(蛤御門の変)により焼失してしまい、明治44年(1911年)に再建されました。近代建築に近いため高さがありまだまだ新しく見えます。夜はライトアップされて京都市街地に不釣り合いな圧倒的な存在感を出しています。
・東福寺三門
紅葉があまりにも有名な東福寺。臨済宗東福寺派の大本山です。東大寺と興福寺にちなんで東福寺となりました。東福寺の三門は高さ約22mとやや小さいのですが、建立は応永32年(1425年)と圧倒的に歴史があり、現存する禅宗三門としては日本最古です。国宝に指定されています。今回紹介した他の門と違って通り抜けることできませんでした。600年前から残っているのは大変貴重で、応仁の乱(応仁元年=1467年から文明9年=1477年)による戦火を免れた稀有な建築物です。
いかがでしょうか。京都三大門。諸説入れて5つの門。規模、歴史的価値などを考慮して選ばれているようです。誰が制定したのかは調べても分かりませんでした。それを追求するのは野暮のような気がして深追いしません。どの門も木造建築の至宝です。巨大で美しい。門に注目して京都の寺院巡りをするのも面白いと思います。
甲野 功
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