開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:[email protected]
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

『東洋医学について語るBAR』というイベントが不定期に開催されています。漢方薬から東洋医学に興味を持ったヒハラさんとあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師のゆうせい先生が主催しています。一日店長として使わせてもらえるイベントバーを借りて開催し、東洋医学に興味がある人を呼んでいます。
鍼灸師の私にとって東洋医学はほぼ鍼灸のことであり、鍼灸における理論体系のベースとなる東洋医学概論がそれにあたります。ヒハラさんは鍼灸師ではなく漢方薬の効果を実感した体験から東洋医学をもっと知りたいと考えたそう。ゆうせい先生は料理が好きで薬膳料理などに興味があるという。私が初めて『東洋医学について語るBAR』に参加したのは2年前の蒲田で行われたとき。お酒を一切飲まないので全く縁のなかったバーというところに訪れたきっかけでした。そこで手伝いをする鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師がいて。参加者は鍼灸関連が多かったのですが違う職種の人もいました。二度目の参加は昨年の12月、西日暮里で開催されたときでした。蒲田より近くて助かります。ここに当院に勉強に来ている学生さんや、相談に来ていた学生で卒業しあん摩マッサージ指圧師になった先生を紹介しました。同年9月に行われた『あましフェス』での繋がりが深く、手伝いにあん摩マッサージ指圧師、鍼灸マッサージ師の先生が参加していました。
そして今年5月。熱海で行われた『AMASHI fes 2026 in 熱海/あマ指をアップデートする3日間』(以下、“あましフェス2026”と表記)で出張版『東洋医学について語るBAR』が開催されたのです。あましフェス2026は5月23日(土)から25日(月)までの3日間。5月23日は前夜祭として食堂で食事をします。そこでゆうせい先生らが薬膳カレーを作りました。厨房を使える施設です。食事班が調理をしてくれます。そして特別版としてプレゼンテーションがありました。
まず主催者のヒハラさんが『東洋医学について語るBAR』とはどのようなものかを説明します。自己紹介やイベントの成立ちなど。私は二度参加していますが、初めて聞いたというメンバーもいます。なお前夜祭として5月23日から参加していのは17名だったと記憶しています。参加者があん摩マッサージ指圧師、あん摩マッサージ指圧・鍼灸専門学校学生という中、一般のヒハラさんが説明するのです。
続いて鍼灸マッサージ師の露木美那先生が「按摩マッサージ指圧師の皆様に送る腹診から見る施術」という発表をしました。露木美那先生はこれまで何度もご一緒されている先生。前回の『東洋医学について語るBAR』でも主催者側に入っていました。後藤流按腹術4代目継承者。按腹とは按摩独自の腹部への施術技術です。東京衛生学園専門学校・神奈川衛生学園専門学校を創設した後藤家が創始した按腹技術が後藤流按腹術です。その4代目となったのが露木美那先生。お腹の施術について並々ならぬ情熱があります。漢方→薬膳カレー→食事→お腹という流れと、そもそも東洋医学について語るテーマを持つわけで、腹診という東洋医学独自の理論を踏まえて、多くがあん摩マッサージ指圧師(学生を含む)であるあましフェス2026参加者に向けてレクチャーしました。
腹診とはお腹を触って体調を判断すること。西洋医師も腹診を行いますが、東洋医学ではやり方が違います。歴史的には東洋医学の方が遥かに古くから日本に定着しています。現代の医師による腹診は患者が仰向けになって膝を曲げた状態で行います。腹部の緊張をとって皮下にある筋肉や内臓を触知しやすくするためです。一方東洋医学の腹診は足を伸ばしたまま。これは気の流れが滞らないようにするためといわれています。つまり東洋医学の腹診は内臓そのものの状態を触知するのですが気の状態を把握することに重きを置いています。腹部のエリアで五臓(肝・心・脾・肺・腎)の状態を読み取り、部位ごとにある特徴的な初見から全身状態を把握するのです。鍼灸師の方が馴染みのある腹診。あん摩マッサージ指圧師に東洋医学の腹診知識から腹部へのマッサージをアップデートしてもらう。鍼灸師でもある露木美那先生らしい取り組みでしょう。何より東洋医学について語っています。
熱海のリゾート地に集まって酒を飲んで食事しましょう、という遊びの中に東洋医学や腹診という学びを入れる。あましフェスのコンセプト、遊びの中に学びもある、を実践した企画でした。あん摩マッサージ指圧師はお腹に触れる機会が多く、技術も有しています。そこに腹診という知識が上乗せされる。更に薬膳カレーを食べる。特別なお茶を飲む。実際に食物を摂取する体験が伴って。これまでに不定期で開催されてきた『東洋医学について語るBAR』にスライド発表が加わりました。ヒハラさんはスライド発表が良かったようで次回も取り入れるようです。あましフェス2026が終わってから、次回7月9日に大久保(東新宿)での開催が発表されました。スライド発表があるそうです。
甲野 功
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