開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:[email protected]
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

あじさい鍼灸マッサージ治療院を始めて先月5月で12年が経ちました。その間に何人も鍼灸・マッサージ専門学校の学生さん、あるいは進学希望者が来院しました。進学希望者、予定者をプレ学生と呼ぶことがあるのですが、鍼灸マッサージ専門学校入学前から情報収集や勉強に来るプレ学生さんがこれまでに何人かいました。その中には専門学校に入学し3年後に国家試験に合格し、プロとして臨床現場に出ている先生もいます。一番早くプレ学生として相談していた鈴木真季先生はもう開業しています。
専門学校入学前から交流が深いのが茂木先生。私の投稿にちょくちょく登場します。彼が大学4年生のとき、鍼灸マッサージ専門学校入学を翌年に決めてから当院に来ました。業界情報を得て、相談したいという。それから様々な場面で勉強会、練習会、学会などで一緒になりました。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を取った年に、私の母校でもある東京呉竹医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科に進学しました。現在2年生で教員免許の勉強と卒業研究、学校附属施術所、そして開業をして自身の臨床を行っています。数えてみると当院で私が主催したセミナーに最も参加した元学生さんです。
今も現役の専門学生さんが学びにきますが、昨年から情報交流会を不定期で行うようにしています。これまでの私の方から一方向で何か教えることから、学生さんの方から参加した学会やイベント、講習会等の情報を私が聞く。双方で情報を出し合う。私も学ぶというもの。受け身だった学生さんが人に説明する、解説する立場になる。学校の授業ではなく座談会に近い形式で少人数のこじんまりとした場で。プレゼンテーション能力が磨かれます。あん摩マッサージ指圧師なり鍼灸師なり、免許を取ってプロとして臨床現場に立てば必ず患者さんに説明する場面がきます。施術技術の中には説明して理解してもらい同意をとるまでの技量が含まれます。コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、知識などが求められるのです。当院に何度も勉強に来ている学生さんに声をかけて情報交流会を実施します。
やってみて面白いのが、学生さんは学年が上がるにつれて説明が上手になります。最初は参加した学会の抄録を読んでいるだけだったり、聞いたことをそのまま話したり。それはそれでいいのですが、何を学んだのか、何を感じたのか、今後どうしていきたいのか、といった応用や展望がみえません。私も学会の抄録やパンフレット、ホームページなどを読めばある程度理解できます。その先の言葉を聴きたい。学会に何度も出て、学年が進み知識が増えてくると、学生さん独自の視点が入り、登壇者が話す内容の行間が読み取れるようになり、会場の雰囲気を話すようになってくるのです。学会や勉強会の内容は動画配信で知ることができることもありますが、実際に現場に立って直接会話しなければ得られないものが必ずあります。それも含めて情報交換ができればと思います。
今回茂木先生にアポを取ったのは先週末に岡山県で開催された全日本鍼灸学会のことと現在の教員養成科の様子を知りたいと思ったからです。ほぼ毎週末といっていいくらい業界内でイベントが開催されています。全てに参加するなど不可能。それが地方ならなおさら。そこで参加した話を聞いて参考にしたい。反対に私の方も3月に行った富山鍼灸マッサージ師会のことや熱海で行われたあましフェス、日本東洋医学系物理療法学会後の懇親会など茂木先生が参加していないことの話をしようと思いました。幸い茂木先生が通う東京呉竹医療専門学校教員養成科は同じ新宿区で近い。放課後私が母校にお邪魔する形にしました。
当日、校舎に着くと教員養成科の学生ホールに通されました。茂木先生の同級生も同席。初めて会う先生でした。まず現在の教員養成科について話を聞きます。私のところには教員養成科進学について相談に来る人が結構います。何より先月参加した熱海のあましフェス2026で進路お悩み相談室というコーナーを任されて専門学校卒業後の進路として教員養成科進学という選択肢を紹介しています。当然ですが10年以上前とでは母校の実情が変わっています。私のときは代々木校舎でしたが今は四ツ谷に校舎がありますし。カリキュラムや様子を聞いて現在の教員養成科を知っておく必要があります。年々授業内容が変わっていることが分かりました。また今年4月から姉妹校である大宮呉竹医療専門学校で鍼灸高度臨床科が始まり、その影響があると考えられ、そのことも聞きたかったです。
続いて岡山で行われた全日本鍼灸学会について。茂木先生は現地で参加しています。また後で合流した茂木先生の同級生、現地でポスター発表した、からも話を聞けました。この先生は3月に筑波大学で行われた日本東洋医学系物理療法学会で会っていました。登壇者の立場から貴重な意見を聴くことができました。SNS(主にX)では参加した鍼灸師の投稿が多数ありましたがお祭りに参加した感じしか読み取れないものが多く、現地参加者の生の声から印象が違いました。鍼灸学会の話から研究分野の話題になりました。東京には有明医療大学と帝京平成大学という私立鍼灸大学がありますがそこのトレンド。医科大学での鍼灸研究。海外と日本の研究格差。非常に勉強になりました。
私の方からは富山の話、あましフェスの話などをしました。富山県の業界団体がどうなっていたか。あん摩マッサージ指圧師が学校の垣根を越えてイベントを行いつつある。後半教員養成科の先生が合流しざっくばらんに雑談をしました。
今回強く感じたのは教員養成科2年生は非常に優秀だということ。母校の後輩だからと贔屓しているわけではなく。基本的な知識が豊富なのでいちいち説明する必要がありません。法律や業界団体、研究手法など頭に入っているので話が早いのです。また自分の意見、考え、予測、そして人脈を持っています。お名前は知っているが私は面識がないという業界内の重鎮達と交流を持ち、今後の展望が見えている。教わることが多かったです。またある分野について議論になったときに素晴らしい意見が聞かれました。根拠も含めて大いに納得しました。何年も見てきた茂木先生の成長は知っていましたがほぼ初対面の同級生たちもこれは凄いなと思いました。免許を取った先生なのですから当たり前かもしれませんが、知識量が相当なもの。更に大局的な視点を持っている。うちの教員養成科はやはり凄いなと思いました。教えることだけでなく集まる生徒の質も含めて。
想像以上に得るものが大きかった茂木先生との交流。茂木先生が同級生に声を掛けて集めくれました。こちらの要望に応じてくれた茂木先生、そして当日顔出ししてくれた教員養成科の先生方、ありがとうございました。
甲野 功
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