開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:[email protected]
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

先月、熱海で行われたAMASHI fes 2026(あましフェス)。そこで進路相談というテーマで講演をしました。主催する『あましの会』からオファーを受けてのことでした。これに力を入れて取り組みました。参加者を集めるうえである程度集客力があると判断してもらったと言えるからです。講義内容の事前準備もそうですが、自分自身を周知させて参加実施に至るようにしないといけません。その際に今一度自分の実績を洗い出して紹介することにしました。
客観的な実績として外部からの講師依頼があると考えました。我々開業組は往々にして、年商○○円、過去に○○人を施術、などを謳い文句にする場合があります。売上や来院人数はブラックボックスで外から判断できません。上場しているならまだしも個人事業主が本当に一人だけで運営しているところなど言ったもの勝ちであるのです。年商と書けば架空で1億円とも書けます。必要経費が9千9百99万円かかりましたが、とすれば全然儲かっていなくても外に書けます。会計処理をするのは中の人だから。過去に延べ1万人を施術、といったような表現も本当かどうかは本人にしか分かりません。毎日整骨院で電気療法器を点け外しした数も入れているかもしれません。プロの経営者である㈱クロスリンク代表の矢野敦子氏もこのような広告は避けた方がいいとあましフェスで話していました。そういうことで、客観的な実績として外部から講師・講演の依頼を受けて外で行ったことを挙げるのがいいと私は考えたのです。
私はあじさい鍼灸マッサージ治療院を開院して数年後から学生向けのセミナーや練習会、勉強会を開催してきました。これは自分自身が発案して実行しています。ある時期に、自分のアウトプットする場を強制的に作ってそのために学ぶ(インプット)ということを実践していました。月に一度はそのような場を自ら作ろうと。対して外部の方から依頼されるというのは違います。私の価値を見出してくれてお願いしているわけですので。そこには有償・無償問わず可視化できる実績です。あましフェスを前にあじさい鍼灸マッサージ治療院を開院してからオファーを頂いた講師活動を改めて調べてみました。すると先月のあましフェスでの登壇でちょうど20回でした。せっかくなので列記してみました。
①
日時:平成29年(2017年)12月19日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『開業鍼灸師のSNS活用』
②
日時:平成30年(2018年)5月15日
場所:鍼灸治療院森空堂
対象:鍼灸専門学生や鍼灸師
分類:鍼施術のデモ(実技)
内容:開業鍼灸師の臨床
③
日時:令和30年(2018年)12月20日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『変わる社会と鍼灸師~鍼灸師のSNSの活用~開業鍼灸師の視点から』
④
日時:令和31年(2019年)3月27日
場所:鍼灸院はりいんT
対象:鍼灸師や鍼灸学生
分類:低周波パルス通電の知識(座学)
内容:低周波パルス通電勉強会
⑤
日時:令和1年(2019年)11月14日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『~鍼灸師のSNSの活用~開業鍼灸師の視点から』
⑥
日時:令和2年(2020年)11月12日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『鍼灸師のSNS生き残り戦略~開業鍼灸師の視点から~』
⑦
日時:令和3年(2021年)3月28日
場所:あじさい鍼灸マッサージ治療院
対象:鍼灸学生交流会SG(東京都鍼灸師会)の参加者
分類:Zoomにてリモート講義(座学)
内容:『先輩にいろいろ訊いてやろう』
⑧
日時:令和3年(2021年)4月24日
場所:東京医療専門学校四谷校舎
対象:同校鍼灸科及び夜間鍼灸科2年生
分類:単発授業(座学)
内容:『開業支援(地域密着型鍼灸院として)』
⑨
日時:令和3年(2021年)7月20日
場所;東京医療専門学校四谷校舎
対象:同校鍼灸マッサージ科2年生
分類:単発授業(座学)
内容::『開業支援(地域密着型鍼灸院として)』
⑩
日時:令和3年(2021年)11月19日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『開業鍼灸師のSNS活用~時代の変遷~』
⑪
日時:令和4年(2022年)1月16日
場所:あじさい鍼灸マッサージ治療院
対象:灸法臨床研究会関係者
分類:Zoomにてリモート講義(座学)
内容:『治療院経営におけるSNSの活用』
⑫
日時:令和4年(2022年)5月7日
場所:東京医療専門学校四谷校舎
対象:同校鍼灸科及び夜間鍼灸科2年生
分類:単発授業、Zoomにてリモート講義(座学)
内容:『開業支援(地域密着型鍼灸院として)』
⑬
日時:令和4年(2022年)8月30日
場所:あじさい鍼灸マッサージ治療院
対象:東京医療専門学校鍼灸マッサージ科2年生
分類:単発授業(座学)
内容:『開業支援(地域密着型鍼灸院として)』
⑭
日時:令和4年(2022年)12月2日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『開業鍼灸師のSNS活用』
⑮
日時:令和5年(2023年)9月29日
場所:東京医療専門学校代々木校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『開業鍼灸師のSNS活用~広報活動の重要性~』
⑯
日時:令和6年(2024年)9月29日
場所:東京呉竹医療専門学校東京校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業(座学)
内容:『鍼灸師業界のこれまでとこれから』
⑰
日時:令和7年(2025年)9月5日
場所:東京呉竹医療専門学校東京校舎
対象:同校鍼灸マッサージ教員養成科2年生
分類:特別授業業(座学)
内容:『本当のことを知ろうあはき・柔整広告ガイドライン』
⑱
日時:令和7年(2025年)10月5日
場所:AMASHI FES 2025 in WOODLAND BOTHY
対象:あましフェス参加者
分類:パネルディスカッション(座学、実技)
内容:各流派の紹介(パネラーとして登壇)
⑲
日時:令和8年(2026年)3月8日
場所:(公社)富山県鍼灸マッサージ師会会館
対象:富山県鍼灸マッサージ師会関係者
分類:定期学術講習会(青年部)(座学)
内容:『あはき・柔整広告ガイドラインの本質とウェブ活用』
⑳
日時:令和8年(2026年5月24日)
場所:AMASHI fes 2026 in 熱海
対象:あましフェス参加者
分類:講義(座学)
内容:『甲野先生の進路お悩み相談室』
平成26年(2014年)5月15日に開院したあじさい鍼灸マッサージ治療院。契機となったのは4年目の平成29年(2017年)に東京医療専門学校(当時)鍼灸マッサージ教員養成科2年生を対象に行った特別授業です。当時は関東鍼灸専門学校副校長だった内原拓宗先生の付き添いのような形で実現した特別授業。『開業鍼灸師のSNS活用』という内容でした。以後鍼灸マッサージ教員養成科2年生向けの特別授業が継続していくことになります。またテーマが、その頃はまだまだ鍼灸師業界では広まっていなかった、SNSの活用について。これ以降SNSに関わる講義依頼を多数受けることになります。
次の転機は平成30年(2018年)に大塚の鍼灸治療院森空堂で行われた臨床デモンストレーション。こちらはある鍼灸学生が学校教員の授業ではなく実際に臨床に出ている人の鍼施術を見学したいという声から始まりました。有志の鍼灸師達が場を作りました。私も手を挙げた一人ですが実技デモをお願いされます。会場には鍼灸学生だけでなく若手鍼灸師から中堅まで参加しており、また当時としては非常に珍しかったZoomによる配信もありました。座学だけでなく実技も見せるという経験は非常に大きかったです。
更に平成が終わる頃の令和31年(2019年)3月27日に神楽坂にある鍼灸院はりいんTで低周波パルス通電について講義をしました。大学で物理を専攻したことと教員養成科の卒業研究で鍼通電を採用したからでした。参加者はいっぱしの鍼灸師ばかりだったのがプレッシャーでした。一部、学生さんもいましたがプロを前にして説明するということ。若手ではなく開業している先生ばかり。東京理科大学応用物理学科を卒業した知識を駆使して資料を作りました。このとき頑張った経験が後年の『あはき師のための理科』という講義に繋がります。
令和2年(2020年)になり日本を、世界中を、新型コロナウィルスの猛威を襲います。11月に東京医療専門学校教員養成科2年生向けの特別授業は対面で行うことができましたがテーマに『鍼灸師のSNS生き残り戦略』と入り、どう生き残るのかが重要に。飲食店や観光業を筆頭に困窮する職種が多数ありました。翌令和3年(2021年)3月には先行き不安な新卒鍼灸師に向けた講演依頼を受けます。東京都鍼灸師会の鍼灸学生交流会SGからです。内容は『先輩にいろいろ訊いてやろう』で開業鍼灸師の実際を話すもの。コロナ禍の中、院内からZoomによるリモート講義となりました。これ以降リモート講義が何回か出てきます。
大きな実績となったのが令和3年(2021年)、翌令和4年(2022年)の2年間担当した、母校東京医療専門学校でのオムニバス(単発)授業。鍼灸科、夜間鍼灸科、鍼灸マッサージ科の2年生が対象。1クール(3ヵ月間)ある『開業支援・災害と鍼灸』という授業において、地域密着型鍼灸院という括りで授業を担当しました。正式に学校側から依頼された授業。かつて自分が学んだ学校で教壇に立つというのは感慨深いものがありました。
もう一つ大きかったのが令和4年(2022年)1月16日に灸法臨床研究会から依頼を受けた『治療院経営におけるSNSの活用』の講義です。新型コロナ感染者数拡大のためZoomによるリモート講義になりました。灸法臨床研究会は在野の勉強会・研究会で、故福島哲也先生経由での講演依頼でした。受講者はベテランの先生ばかりの中、SNS活用についてSNSとはどのようなものかというところから説明しました。全く面識がなかった研究会から福島哲也先生の推薦で担当できたもので印象がとても残っています。
コロナ禍を経て教員養成科特別授業の内容はSNS活用から注意喚起に段々と内容が変わっていきます。現実面(オフライン)での人との交流が大幅に制限されてウェブ上(オンライン)でのやり取りが大幅に増えてSNSによるトラブルが目立ってきます。有用性よりも危険を話すようになります。そしてコロナ禍で中断していたあはき・柔整広告ガイドラインが完成に進むなかで、新たなルールを把握した方がいいと私は考えるようになります。
その結果、今年3月に公益社団法人富山鍼灸マッサージ師会からの依頼であはき・柔整広告ガイドラインとウェブ広報について話をしました。長年行ってきた教員養成科特別授業の内容をまとめたものになりました。地方で、それも全く関係のなかった業界団体からの依頼で引き受けるかかなり迷いました。新幹線で富山に向かった経験はとても大きかったです。また時代の流れを感じました。
最後に二度のあましフェスによる登壇。あん摩マッサージ指圧師が学校・流派の垣根を越えて交流して互いを知っていこうという流れが2年前から大きくなっています。それを象徴するのがあましフェスや関西あまし交流会。それに参加して依頼されることはこれまでの活動が評価されていることだと思われます。
開院して12年で20回。わずか20回、なのか、なんと20回も、なのか。学校や業界団体、学会等に所属しない立場ではまあまあの数ではないでしょうか。依頼をしてくれる団体に感謝です。
甲野 功
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