開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:[email protected]

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~愛染院~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 愛染院
東京都新宿区四ツ谷にある愛染院

 

 

塙保己一という人物をご存知でしょうか。江戸時代の国学者です。彼は盲目で視覚障害者でした。当時、視覚障害者は盲人と呼ばれていました。日本では視覚障害者でも社会生活ができるように音楽と按摩・鍼が生業として定着しおり、また制度もしっかりしていて検校という位をトップに当道座というシステムができていました。私はあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師ですので視覚障害者との関りがあります。あん摩マッサージ指圧師は元々按摩師から受け継がれてきました。はり師も視覚障害者の生業でした。そのため視覚障害者の歴史に興味があります。

塙保己一は視覚障害者でしたが音楽でも按摩・鍼でもなく、学者でした。それも江戸幕府と仕事をするほどの。総検校という位までなりました。私もつい数年前まで塙保己一の名前すら知らなかったのですが、世界に名をとどろかせる偉人です。三重苦で奇跡の人と言われたヘレン・ケラーは子どもの頃に母から日本の塙保己一をお手本にしなさいと言われていました。同じように視覚障害がありながら優秀な学者になった塙保己一のように。ヘレン・ケラーは生前2度来日していますが、その理由の一つは塙保己一への憧れがあり社団法人温故学会を訪問し「塙保己一像」や「塙保己一愛用の机」に触れました。偉人ヘレン・ケラーが目標とした歴史的偉人が塙保己一なのです。

 

その塙保己一のお墓が新宿区にあります。場所は四ツ谷。住所でいうと新宿区若葉2-8-3。近くに四ツ谷にある有名たい焼き店の「たいやきわかば」があります。そして四ツ谷は今年創立100周年を迎える呉竹学園東京呉竹医療専門学校がある場所。東京呉竹医療専門学校は私の母校であり、ここであん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の勉強をしました。私は代々木校舎で学びましたが、鍼灸マッサージ教員養成科も現在四ツ谷に移転しており鍼灸マッサージ教育の中心地です。その四ツ谷にある愛染院に塙保己一のお墓があります。今日は愛染院を紹介します。

 

真言宗豊山派愛染院

 

愛染院は真言宗豊山派で御本尊が大日如来。細かくいうと山号が獨鈷山、院号が愛染院、寺号は光明寺です。御府内八十八箇所第十八番に数えられています。弘仁年間(810年~824年)に弘法大師空海が開山したとも、慶長16年(1611年)に加藤清正の弟と伝わる僧正斎が開山したとも言われていて、始まりがはっきりしません。空海が麻布に善福寺を開き、その奥之院が愛染院だと伝えられます。この場合は正斎が中興したことになります。

江戸時代初期、慶長16年(1611年)に正斎が江戸麹町(今の平河町)に寺を建立します。寛永11年(1634年)に江戸城の拡張工事のため、四谷南寺町(現在の場所)に移転しました。貞享5年(1688年)に護摩堂を再興しました。元禄16年(1703年)に火災により焼失。宝暦9年(1759年)に本堂が再建しました。明治元年(1868年)に焼失し、某華族の邸宅を移築。昭和7年(1932年)に改築しで寺の建物が完備します。しかし昭和20年(1945年)の戦災によりまたも焼失。昭和35年(1960年)に本堂が再建されました。

 

現在は住宅街にあります。境内はさほど広くなく周囲をビルで囲まれています。庚申塔(青面金剛刻像塔)が2基あり、延宝年間と元禄年間に作られたもの。石塔(弘法大師一千百年御遠忌報恩塔)や宝暦10年(1760年)に鋳造された梵鐘があります。入ることができませんでしたが墓地があり、そこに塙保己一のお墓があります。また内藤新宿の開設に努めた高松喜六のお墓もあります。高松喜六は元禄11年に甲州街道の宿場を新設しました。甲州街道で起点の日本橋と次の宿場町まで距離があるのでその間に新しい宿場を作ることが計画され、内藤家の土地を使ってできた新しい宿場が内藤新宿。これが現在の新宿区の語源になります。二人の墓はどちらも昭和59年に指定された新宿区指定文化財です。なお塙保己一のお墓は元々近くの安楽寺にありましたが、そこ明治31年(1898年)に廃寺となったため、愛染院に移葬されています。

 

新宿区にある江戸時代の国学者、塙保己一のお墓がある寺院です。

 

甲野 功

 

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