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~鍼の話 低周波パルス通電~

以前、鍼治療には多様性があると書きました。今回は自らの鍼治療の方法について少し書きたいと思います。

鍼の世界では昔から行われてきた伝統鍼灸に対して、現代的な手法があります。


伝統鍼灸は大雑把に古典『黄帝大経』を中心に陰陽五行論・気の概念・気血津液といった、いわゆる東洋思想を基に行う鍼治療です。
対して時代が進み解剖学、生理学、病理学が発達したことで人体の構造、病気のメカニズムなどが分かってきたことから、現代医学に即した形で鍼治療を考える方法が近年取り組まれてきました。これが現代的な鍼の手法です。


分かりやすく前者を古典派、後者を現代派と分類することもあります。

現代派鍼治療の中に、金属でできている鍼にパルスジェネレータ―という器械を用いて人体に交流電流を流す手法があります。
だいたい1Hz(1秒間に1回)~30Hz(1秒間に30回)のパルス電流を流すことが多く、周波数が低周波に分類されるため、「低周波パルス通電」と言われる手法です。人によっては別の呼称を使う場合もあります。

この低周波パルス通電は、鍼を刺す場所を古典的な経絡(気のライン)、経穴(ツボ)ではなく、解剖学的な筋肉、神経、関節として刺します。例えば従来の足三里という経穴では、そこにある筋肉、前脛骨筋に刺しているというわけです。交流電流のため2箇所鍼を刺して、鍼をクリップで挟み通電させます。

低周波パルス通電は、刺した鍼に電気刺激を流すことで体内に直接電気刺激を与えることができる利点があります。筋肉に対して行うと血液循環を良くなり疲労回復、疼痛緩和が見込まれます。

鍼師になって修行した職場では低周波パルス通電が一番よく用いられていました。そのため、私にとってはとても馴染みのある鍼治療法です。

(教員養成科の卒業研究ではこの手法を用いて実験を行いました。)
きちんと刺激量をコントロールすると身体が温かくなり筋肉がほぐれることが実感できます。

私の鍼治療のスタンダードになっています。

甲野 功

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