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~立つということ~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 学生時代の様子
大学1年生のときのホールド

 

 

私の業務にはマッサージや鍼をする以外にも割合が小さいながら、機能回復訓練があります。

 

大腿骨頚部骨折という4大老人骨折のひとつに挙げられる骨折をした患者さんのリハビリとして、立つこと(立位)の機能回復訓練を担う機会がありました。健常者にはただ立つことに何の苦労も感じないでしょうが、大きな外傷を負ったあとでは、立つことすら困難となる状況があります。自立した生活を送るために、その字の如く自ら立てるようにならないといけません。

 

私の下の子どもは現在、1歳でつかまり立ちができる程度。生まれて1年経っても自分ひとりで立つことができません。子どもを育てていると、人間は立つことが当たり前のことではなく、必死に獲得した能力なのだと分かります。

 

この立つということを20年近く考えています私が大学生の頃に始めていまだに続けていることが競技ダンス(社交ダンス)です。専攻はスタンダード(モダン)という男女が近接距離で踊る種目です(もうひとつはラテンアメリカン)。 

スタンダードの基本中の基本に“ホールド”があります。ホールドとは構えのようなもので常にこの型と姿勢を維持して踊るというものです。ホールドをするために“ポイズ”という、立ち方ができないといけません。ポイズの延長にホールドがあると言えます。

スタンダードを上手く踊るには、絶対にホールドを美しくする必要があり、そのためにポイズを考える。結果、立つという行為を考え研究してきました。

 

大学から競技選手引退までの時代は、ダンス向上のために研究しました。このときは実体験をベースにしていました。学2年生くらいまでは写真に写るときはだいたいホールドをしていました。それくらい没頭していました。

専門学校に進んでからは解剖学、運動学を基盤とした学術的な面から研究することになります。知識としてなかった筋肉、神経、重心、支持基底面などを知った上で人間が直立するメカニズムを学びました。

 

いま、医療従事者として立位の機能回復訓練をするにあたって、競技ダンス経験がとても大きいと思います。自ら実践してきたからこそ、立つということをより深く考えるし、患者さんに還元できると思います。

 

ただ立つ、されど立つ。奥が深いです。

 

甲野 功

 

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