開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~経歴 新人編~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 紫陽花
紫陽花

 

 

春は新しいステージに進む季節ですね。鍼灸マッサージ師の資格を取って鍼灸整骨院で働き始めたのが平成19年の春でした。それまでリラクゼーション店でしか働いたことのなかった私は、慰安ではなく、治療を扱う業種に入りました。

 

当時は29歳。誕生日を迎えれば30歳に突入する年。そんな時期に鍼灸師として、あん摩マッサージ指圧師としての一歩を踏み出しました。どの世界もそうでしょうが、新人時代、下積み時代は苦労を伴うものです。初めての整骨院で患者さんがひっきりなしに来院されるという状況に驚きました。最初は雑務しかできませんから、必死に患者さんの名前と治療内容を覚えるだけ。新人になにかしてもらおうと期待はしない、とにかく元気に挨拶するように」、それが先輩からの指示でした。

 

始まって1週間は毎日が苦しくて、自分には合わない、もう辞めよう、やっていける業界ではなかった、などネガティブな感情だらけ。患者さんに怒られる夢をみてうなされる、通勤途中の新宿駅や十条駅のトイレに駆け込むことがありました。
ただただ30歳を前にここで、変えなければもうダメだと自分に言い聞かせていました

10日経つと新しいスタッフが入り、後輩ができました。そのことで気持ちが楽になります。自分よりも仕事を覚えていない人がいることが、冷静にさせました。このあたりから、マッサージやオイルマッサージの練習が本格化してきて、補助的に患者さんに触れるようになってきました。

 

院長は3代続く鍼灸師の家系ですが、鍼についてはほとんど教えることはなく、マッサージの腕を磨くように言われるばかりでした。鍼を打つ以前にマッサージで患者さんの信頼を得ないといけないという方針。もともと私はマッサージが主体でしたので、マッサージの技術面はさほど困りません。入社半月くらいで少しづつ患者さんに入れるようになってきました。

その矢先に分院を作るという話になり、オープニングスタッフとして参加するように指示されました。全く予期せず、資格を取って1か月の新人ながら一つの院を立ち上げる経験を積むことに分院長となる先輩と二人で居ぬき物件に入り、内部を整え、チラシを作りました。保健所の臨検もそこで経験しました。朝から駅前でビラを配り、何百枚もチラシをポスティングしました。新規オープンですから当然、来る患者さんは新規のみ。新人だからと言っていられず、私も新規患者さんに入らざるおえません。新患の取り方もよく分からないまま、こなしていました。習っていませんし。

 

さらに問題だったのが鍼の技術がほとんどゼロだったこと。鍼が嫌いなので専門学校では最低限試験が受かる程度の練習しかしなかったせいで、臨床では役に立ちません。幸か不幸か来る人はみなさん新規ですから、他のスタッフと比較しようがないため、何とかごまかしました(ごまかしきれない場合も多々あったのですが)パルス(低周波鍼通電装置)の使い方が分からず、鍼に電気が通らないまま終わったこと、鍼をして症状が悪化したとクレームを受けたこと、失敗はたくさんありました。本当に当時は患者さんを実験台に練習していたようなもので、申し訳ない気持ちです。

 

こうやって鍼灸師として、臨床家としての一歩を踏み出しました。学生時代では考えらないくらい、時間が濃くて、「習うより慣れよ」「技術は見て盗め」という言葉そのままでした。
あの頃の経験があるから、現在がある。月並みですが本当にそう思います。

 

~経歴 中堅編~ へ続く

 

甲野 功

 

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