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~鍼の話 単鍼法~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 鍼を刺入する様子
鍼を刺入する様子

 

 

※最初に断りますが“単鍼法”という言葉はありません。勝手に創作した言葉です。教科書に掲載されている技法用語で完全に一致する言葉が無かったので便宜上作りました。

 

小さなお子さんを連れたママさんに鍼をする場合、特に気を付けることが安全面です。安全の対象となるのは、鍼を受けるママさんはもちろん、連れているお子さん、と私自身まで含めます乳幼児を連れた方を治療院で治療する場合は、原則床で行います。床で行うことで保護者の顔が見える、保護者に近い、という安心感をお子さんに与えるためです。そうなると、お子さんは手を伸ばせば治療を受けている体に触れることができる環境になります。聞き分けが良い、おもちゃで一人遊びができる、絵本を読んでいられる、などのお子さんはいいのですが、2~3歳くらいまではママさんにべったりで、治療するときに離れなかったり、泣き出したりします。もしくは走り回ったり、勝手に備品を手に取ったりします。ですから、極力小さなお子さんに危険なものは隠してしまいます。それでも鍼治療を希望するママさんがいるときに、鍼1本で行う、“単鍼法”を用います

 

 鍼治療には身体に刺入する方法と体に刺さない方法があります。前者は毫鍼、円皮鍼などを使用し、後者は主に鍉鍼を用いて行います。小さなお子さんを連れたママさんでは鍼を体に刺さない鍉鍼が安全なので、これを使った方がいいのですが、どうしても皮下まで、筋肉まで刺激を入れた方が良いと考えられる、患者さんが希望する、といった場合は毫鍼を用います。その場合、鍼をお子さんが手に取ったり、最悪口に入れたり指に刺さったりしたら、大変危険です。こういった場合に鍼と鍼管1セットを手に持って1回刺しては、雀啄(刺した鍼を上下に細かく動かす)もしくは捻鍼(鍼を回す)してから抜く、そしてまた別の場所に刺すを繰り返します。片手挿管という技術が必須になり、一般的な方法に比べて技術的に少し高度になります。この方法ですとずっと手に鍼があるのでお子さんが触れる心配がありません。またとっさにママさんが動いたとしてもすぐに鍼を抜くことができます。使用した鍼はお子さんの手の届かないところに置いておけばいいですし、1本だけなので管理しやすいのです。

別の場合に方法を使うときがあります。後輩の合宿に行って鍼治療をするときです。外出先なので数の制限があります。一人にすると雪崩のように次から次へと希望者が出てくることがあり、少ない本数で持たせるための苦肉の策と言えます。少ない鍼の本数で効果を出すことは、鍼師にとって一つのステータスと言えます。『鍼1本で何でも対応できる』というのはロマンですね。また開業していると経費のことを考えて使う鍼が少ない方が好ましいのが本音です。


基本的には、お子さん連れでやむなく取り入れる手法ですが、これはこれで、気付かされることとが多いものです。

 

甲野 功

 

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