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~勉強と問診~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 清流
水が集まり川となる

 

臨床経験を通じて何を学ぶのでしょうか。


国家資格(あん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師=あはき師)を取得してから10年という節目。それと開業希望の方が見学したことで、臨床現場に立つということはどういうことなのかを考えるきっかけになりました。

 

あはき師として現場に立つ前の鍼灸専門学校時代には、もちろん勉強をしました。それまでの整体学校の経験とリラクゼーション店勤務の現場を通して、それなりにできることはあると思っていました。人さまの体を触ってお金を頂く経験はずっとしてきましたから。60分6000円の世界、技術一つで何年もやってきた自負はありました。

 

それが鍼灸整骨院で働きだすと、勝手が違うことに初日から気づかされました。何が違うのか、を何年もかけて整理した結果、2つのポイントがあると考えるようになりました。

それが勉強問診です。

 

勉強とは知識と言い換えても構いません。


疾患、疾病、症状について知らなければなりません。例えば関節リウマチとはどんな機序で起こり、どんな人に多いのか(性別、年齢など)、確定診断の方法は、治療方法は、などとたくさんの項目を勉強し知っておかなければなりません。


お客さんが疲れを癒しに来るリラクゼーション店と、
患者さんが痛みや辛さを軽減させたくてくる治療院(鍼灸院や整骨院など)とでは、
知っておかなければならない知識量が違います。

特に禁忌と言われる、絶対にしてはいけない処置を知らなければ重大な過誤が起きかねません。そのような知識を習得するために3年間の専門学校における勉強が“最低限”必要。そこから更に勉強を重ねなければ臨床現場には立てないのです。関節リウマチに関していえば、私が習ったときと現在では確定診断の方法が変わっています。最新の情報を知る努力が必要です。

 

更に専門外の知識も必要だと現場で感じました。
流行もの、世間で話題になっているイベント、一定の熱狂的なファンが存在している世界。知らなければ患者さんを理解できないことがあります。もともと私は好きなことをとことん極めるマニアックな性格で、興味が無いことは無視することが多かったのですが、臨床現場に立つようになりミーハーな性格になりました。噂になっているもの、話題のものにすぐに飛びついて調べておくように。広く浅くでいいのでアンテナを広げて興味の対象を広げることが大切だと感じています。

 

問診傾聴と言い換えても構いません。


患者さんひとりひとりの主訴をよく聴き、何が辛くて何ができるようになりたいのか(元に戻したいのか)を理解します。
一般社会人と甲子園を目指す球児とでは、求める回復度が違います。前者は日常生活に支障がないようにすることが目的でしょうし、後者は炎天下で数時間野球ができる身体に戻すことが目的でありましょう。


実際にあった関節リウマチのお婆さんの話です。孫のためにぬか漬けを作るのですが手が痛くてできない、ということを話されていました。それを聞いたあるスタッフは、痛いのだから止めればいいのに、と思いました。料理を全くしない男性の感覚でしょう。お婆さんにとっては孫のために自家製のぬか漬けを振る舞うことが大きな意味を持つのだと分からなかったのです


人それぞれに背景があり、一般常識で決めつけることは、患者さんとの信頼関係を損ない、どれだけ正しい治療を施したとしても効果が出ないことがあります。そのために色々な事を問診として聞き、患者さんの主訴とともに主義主張を傾聴することが必要です。

 

勉強(知識)はいわば総論。不特定多数の平均的な情報を知っておくこと。
問診(傾聴)はいわば各論。個人の事情を聞き取り、共感して寄り添うこと。
どちらも疎かにしてはいけません。


私は前者の勉強は得意でしたが、後者の問診については最初のうちは上手くできなくて苦労しました。

よく学校の勉強ができただけでは臨床現場では役に立たないという声がありますが、勉強はもちろんできるに越したことはありません。

しっかりとした問診、傾聴ができなければ患者さんの心を掴めずに効果が出せなくなる
それが経験で学んだことです。

 

甲野 功

 

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