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~吸玉の話 オイルと併用~

3回連続、吸玉の話です。


前回は溢血斑という跡が残ることについて書きましたが、跡を残さない方法はあるのかという疑問もあるかと思います。


溢血斑の濃さは吸引力、留置時間、体調によるとしました。つまり軽い吸引で短い時間にすれば跡は残らないということです。また個人差も大きく、若くて体調が良い方には同じ強さで引っ張り、10分くらい留置したとしてもほとんど跡が残らないことがあります。
跡が残るかは刺激量によって変えることができるのです。

 

刺激量を調節するのとは別に、跡を残さない方法がオイルを使って吸玉を動かすやり方があります。


その方法について今回は書いてみましょう。

 

吸玉療法には、皮膚に吸い付いた吸玉を皮膚の上で動かすやり方があります。ある程度きつくくっついている吸玉を皮膚の上を動かしていきます。
吸い上げた状態で動かすので刺激量は大に。当然、皮膚にはかなり負担がかかります。皮膚が弱くなったお年寄りや皮膚が弱い方では切れてしまうでしょう。


こういった方法は日本人にはあまり合わないようで、やはり中国人に好まれるように思います。日本人は高い湿気の環境で暮らしているので皮膚がきめ細かいとのこと。鍼灸でも気候の違いで技法の発達が異なるという事実があります。

 

この吸玉を動かす場合に、オイルを皮膚に塗り弱い吸引力で吸玉を滑らせる手法があります。
あらかじめ皮膚に滑剤となるオイルを塗布しておきます。そこに吸玉を置き、軽い吸引を掛けます。少し皮膚が持ち上がり強く引っ張らなければ外れないくらいにしておきます。そうしたら手で吸玉を動かしていきます。
エステにも同じような手法があるようですね。

 

同じ場所を吸い上げることなく動かすことで、内出血しないようにします。
留置する吸玉が点(場所)だとすると、オイルを使って滑らせる方法は線(面)となります。動かす方向を考えてリンパの流れを良くする、経絡に即してみる、といった応用できます。


手足にするとより効果的であると思いますし、素手で行ったものとは違った刺激を与えることができます。オイルマッサージを受ける患者さんは、吸玉を加えてみては。

この方法、誰が始めたのか私は知らないのですが、従来あるものを組み合わせたもので、面白いことではないでしょうか。これもイノベーションと言えます。余談ですが、吸玉以外にも伝統療法は歴史を大切にしつつも新しい時代に合わせて進化していかないと生き残っていけないと思います。

 

3回にわたって吸玉について書いてきました。

~吸玉の話 概要~

~吸玉の話 溢血斑~


10年以上前から知っていて使っていながら、深く掘り下げて考えてこなかった吸玉療法。意識を変えさせたのは東京医療専門学校教員養成科の卒業研究発表でした。当たり前にあるものを、ひょっとしてこのように使えるのではと疑問に思い実験検証することで新たな発見があります。今年発表を聞けて良かったです。後輩の研究チームの皆様、ありがとうございました。

 

※吸玉療法を受けてみたい方はこちらをご覧ください。オプションコースのみとさせていただきます。

 

甲野 功

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