治療時間

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~ストレッチポール~

少し前にうちで取り入れたストレッチポールについて紹介します。

 

トワテック社製TWストレッチポールです。これは、ウレタンでできた柔らかい円柱状のポールであり、ストレッチや体をリラックスさせるために使用します。似たような機能を持つ器材としてバランスボールやバランスパッドがありますが、その2つよりも比較的安全に使用することができます。

 

いくつか使用例を挙げてみましょう。

 

背骨にあてる
ストレッチポールの上に仰向けに寝ます。ちょうど背骨がポールにあたるようにして寝ます。そうすると背骨に自重による圧が加わります。背骨に真っ直ぐなポールが当たることで基準ができ、背中が真っ直ぐになりやすくなります。
ある程度直径に大きさがあるので、床から隙間が生まれます。すると手足の重さにより肩や腰が自然と伸ばされます。手を挙げたり回したりすることで肩回りがよりほぐれます。

 

背骨にあてて鍛える
ストレッチポールを背骨にあてた状態で両手を床から離し、片足をあげた状態にします。するとポールは転がろうとしますから、床についた足で状態を保つことでバランス、筋力を鍛えられます。
他にも足を浮かせてバタバタ動かす、ダンベルを持つといった、敢えて不安定な状態にして筋トレをすることも可能です。

 

各種ストレッチに負荷をかける
ストレッチポールの直径が約12.5cm。その大きさを活かして両足首の下に置いて前屈をする。ふとももの前に置いて股関節を伸ばす。そういった使い方をすることでより効かせるストレッチが可能となります。また、円柱状で転がりますから、転がりを利用して可動域をあげるストレッチもできます。

 

バランスを維持する筋肉をつける
仰向けに寝て膝を曲げます。バランスポールに足の裏をつけて殿部を持ち上げます。その状態を何秒かキープします。ポールは転がろうとするので転がらないようにするため細かい筋肉も導引されることになります。
同じ原理で様々なポーズを取ることでバランスを維持する筋肉を刺激することができます。

 

社交ダンスの動きを確認
これは正規の使い方ではありません。社交ダンス経験者のみを対象とした私独自のやり方です。
ストレッチポールを持った状態でホールドを張ってもらい、ダンスの動きをしてもらいます。ストレッチポールは長さが約1m、重さ約800g。背中が潰れず、適度な重さがあるのでダンスパートナーを意識しやすいサイズです。ポールを持つことで自分がどのような軌道で相手を動かそうとしている(=リードしようとしている)(付いていこうとしている(=フォローしようとしている))が視覚的にはっきりします。床に対して斜めなのか平行なのかなど。
ラテン種目ならばパソドブレに有効です。

 

 

最後の例は社交ダンス関連の方法で、私のアイデアです。あるものをどれだけ有効活用するか考えることは面白いです。メーカーが提示している方法以外にも考え方次第で使い道が増えます。物事をアレンジするのが好きなので、新しい有効方法を模索しています。

 

バランストレーニング系の器材(うちでは現状、ストレッチポール、ストレッチパッド、バランスボールになりますが)を使用するのは能動的に体を動かそうとする患者さんに運動指導としてつ利用しています。社交ダンサーや家でも健康増進トレーニングをしているひと。転倒予防の訓練が必要な方にも使用します。その人の身体能力によって使用器材を選び、トレーニング方法も変えています。

 

バランスポールは形態上1軸性の動きしかしません。前後に転がるだけです。動きが単純であるため、バランストレーニングにおいては負荷が低くなります。
球体のバランスボールは前後左右斜めと至る所に転がる多軸性の動きをします。ですからバランスボールを使ったバランストレーニングは負荷が大きくなります。
平面のバランスパッドは立位で使うことが多いのですが、バランスを保つ筋力が衰えているひとは転倒の恐れがあります。
そのため、バランスポールは比較的安全性が高いので身体能力が低下した高齢者には、まずストレッチポールを使ってバランストレーニングをするようにしています。

 

うちには患者さんは受け身で寝ているだけでいいですよ(受動的)という治療コースと、患者さん自ら動いてもらいます(能動的)というコースがあります。患者さんの希望によるのですが、ある割合で、自分で動いた方が達成感があって好きという人がいます。お任せよりもやってみたい。そんなニーズに合わせてストレッチポールを用意しました。

 

甲野 功