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~バランスパッド~

エクササイズ系のことをするとき、或いは患者さんのバランス状態を観るときに使う機材があります。それがバランスパッドです。
あじさい鍼灸マッサージ治療院ではトワテック社製のバランスパッドを使用しています。バランスパッドがどようのなものか、紹介します。

 

バランスパッドは適度に弾力がある板です。その上に乗っかるとぐにゃぐにゃするので立っているのが少し難しくなります。以前紹介したストレッチポールは前後に動く1軸性のものでした。言うなれば1次元。バランスパッドは前後・左右・斜めと平面で動きがあるため2次元の動きができます。ストレッチポールよりも自由度が高くなっています。

 

使用用途は、まず立位を不安定にさせることでバランス感覚を養う効果を狙っています。特に片足で立つと、ある程度運動神経がないと静止していられません。不安定な状態に身を置くことで、平衡感覚、深部感覚、身体の保持能力(筋力、柔軟性)、身体の連合運動能力を高めることが期待できます。

 

平衡感覚は、人間が二本足で歩くためにバランスを取る無意識の感覚です。人は生まれてすぐに歩くことはできません。成長の過程で何度も失敗を繰り返し立つことができるようになり、歩くことができるようになるのです。野生動物では考えられない成長の遅さで、ゆっくりと平衡感覚を習得していきます。

 

深部感覚は自らの身体がどのような状態にあるか判断する感覚です。目をつぶってもじゃんけんができるのはこの感覚のおかげです。逆に深部感覚は低下すると、自分がどれくらい膝を曲げているのか、足首を曲げているのか、目視しないと分からなくなります。

 

人間が立位でいられるのは身体を同じ体制に保持する能力があるから。姿勢保持筋と言われる立ったまま動かないでいるためによく機能する筋肉群が存在します。

 

バランスを崩したとき、転ばないように身体の各部位を連動させます。それが連合運動能力です。手を回したり、頭を傾けたりして重心を安定した位置に戻そうとするのです。

 

これらの能力を、バランスパッドに乗ることで不安定な状況にして、意識させます。片足立ち、つま先立ちなどをすることでより不安定さを増すことで、自然とバランスに関わる能力を高めます。

 

次に使用用途として挙げられるのが、バランスに関連する能力、機能をチェックすること
不安定な状態にすることで、平地では分からなかった身体の左右差をみることができます。例えば社交ダンサーケアコースではダンス選手のホールドをみるときに、バランスパッドの上で片足ずつ立ってホールドをしてもらうと、乗りづらい方の足ではホールドが上手く保てません。その違いを理解してもらって、弱点を補うエクササイズを提案することがあります。
また、足首ではなく股関節が問題となる場合には膝立ちで乗ってもらいます。そうすることでバランスが崩れる原因が足関節か股関節か判断できます。

 

人間は立位でも完全に静止することはほぼ不可能で微妙に重心が揺れます。目をつむった状態ですと、より顕著に重心が揺れてきます。健常者でかつ運動をしていてバランスがとても良い人にはバランスパッドの上に立って目をつむってもらいます。すると重心の揺らぎがより大きくなり、身体の癖を観察できます。このようなチェックにも使えます。

 

その他の用途としては、筋トレに使用すること。バランスが不安定な状態で筋トレをすることで姿勢保持筋をより意識することができます。
また足の指を使う訓練にも応用可能なのです。タオルギャザーという足指運動訓練法を以前紹介しましたが、バランスパッドを足の指で揉むようにすることで、指の動きがよくなります。社交ダンスでは「フロアーを掴む」という表現がありますが、実際に足の指で床を掴む感覚が得られます。

 

このように、あじさい鍼灸マッサージ治療院は受け身の治療コースだけでなく、患者さん自らが参加・体験して行うケースもあります。それは主に機能回復訓練社交ダンサーケアのコースになります。この2つ以外にも必要だと思った場合は患者さんに自らの状態を知ってもらうためにバランスパッドが登場することも。
二本足で立つこと。それを深く掘り下げるツールがバランスパッドであります。

 

甲野 功

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