治療時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休診日:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~記名する~

どのSNSでも私自身が書いた文章には名前を記名する、もしくははっきりと「書いているのは甲野功」だと分かるようにしています。


mixiをしていた当初はハンドルネームにしていましたが、それ以外は全て本名かそれと分かるようにしています。

 

ネット社会となった現在、情報が氾濫しています。
ずいぶん前に耳にした話ですが、昭和30年代の40代の大人と現在の10歳の子供が同じくらいの情報量である、と言います。それも10年くらい前に聞いた話なので、今ではもっと情報量が増えていることでしょう。娘達を見ていると保育園児がスマートフォンやタブレットを操作するのは珍しくないです。YouTubeを開けば際限なく動画が続きます。

 

そのような世の中で情報の出所をはっきりさせるべきだと考えています。
虚実入り乱れる状況ですから、誰が発信したのか、1次情報はどこなのか、これをチェックしないと偽情報に踊らされてしまいます。偽のニュースを配信する団体もあるそうですし、アメリカ大統領選挙でも偽情報は効果を発揮したと言われています。情報そのものに嘘がなくとも(ただし本当とも言い切れない)、刺激的で勘違いを誘発する見出しで印象操作を行うパターンもよくあります。
だからこそ私はきちんとしておきたいと考えています。以前ネット上に出た鍼治療を似非科学と決めつけた記事に対して、それをよく読み、原文も分かる範囲で調べて読んだ上で反論しました。
私自身のルールとして、必ず最後に名前を記名する、を課しています。

 

コンプライアンスの意味とは別に、記名する理由があります。それは中学校時代まで遡ります。

知っている人は知っていますが、私は結構なプロレスファンです(でした?)。大学で競技ダンスと出会ってからは優先順位が下がってしまいましたが、かつてはかなりの情熱をかけて追っかけていました。プロレスからの流れで総合格闘技までチェックし、近いジャンルの柔道、キック、レスリング、ボクシングなども少し興味があります。

 

中学校でプロレスにはまった私は、当時凄い勢いがあった週刊プロレスを毎週読むようになります。


1990年代前半から半ばにかけて、週刊プロレスの勢いは本当に凄まじく、世界一写真が多い週刊誌と言われ、雑誌の売り上げで版元であるベースボールマガジン社の自社ビルを建て、出版業でありながらプロレスオールスター興行を東京ドームで開催したりするほどでした。その頃の編集長がプロレス業界では有名なターザン山本氏。週刊プロレス全盛期が思春期と重なりました。なお、現在でも廃刊せずに生き残っている唯一のプロレス専門週刊誌なのです。

 

この週刊プロレスの特徴は、必ず記名記事にすること、でした。どの記者が記事を書いているのか明確にしていました。新聞もそうですし、ライバルプロレス雑誌であった週刊ゴングは誰が記事を書いたか原則分かりませんでした。
週刊プロレスの場合、客観的な記事はあまりなく、記者の主観が強いものがほとんどで、プロレスラーから「感想文だろ!」とクレームが入るくらいです。
人気がある分、批判も大きかった週刊プロレス(実際に多くのプロレス団体から取材拒否を受けて、最終的にターザン山本編集長を更迭する事態に陥る)。記者が責任を持つ意味で記名記事を貫いていました。


読み手としては、各記者の視点や主張が記事に大いに反映されていて、独特の言い回しもあり、作品としても楽しめました。当時、中高生だった私は「主張をするなら責任を持て」という事例をリアルタイムで体験したのです。

 

生粋の理系人間である私はジャーナリズムにこだわりは無いのですが、媒体の名前に隠れず個人を出して、記事を書く姿勢が好きでした。今でもあの頃の記憶と体験が、記名する理由の一つです。

 

甲野 功