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~今の技術体系を確立した時期~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 後輩の競技会写真
後輩の競技会写真

 

今まで何度か振り返っていますが、私は脱サラをして民間の整体学校に通い始めたことが、この業界への第一歩でした。当時はとにかく勤めていた会社が嫌で会社員そのものから逃げ出したい気持ち。その逃げの姿勢から、手に職をつけて競技ダンス選手に貢献できて生計が立てられるようになりたいと考えるようになっていました。

 

2002年に脱サラし整体学校に通い始めます。
もう今はありませんが内幸町にあった学校。そこで人体に関する最低限の知識と体の揉み方、それにリフレクソロジーとスポーツマッサージを学びました。ある程度手技ができて人様からお金を頂けるくらいのレベルに到達すると、加えてタイ古式マッサージやアロマの勉強もしました。


2003年には駅前のリラクゼーション店で仕事をしてお金を貰える状態になります。この頃から本来の目的であった、競技ダンス選手に対して有効な技術や理論を模索していました。
当時は整体学校に通いながらダンスの自主練習をして、身体の構造とダンスの関係を自分で理解するように努めていました。そして、未だに変わりませんが、母校の東京理科大に行って後輩にマッサージやストレッチ、リフレクソロジーなどを試し技術を磨いていました。当時はもうマッサージしてくれるOBという認識が現役生に出来上がっていたので、色々練習台になってもらいました。

 

その過程で身体の不調に関する質問や相談を受けるようになります。
それまでの認識では社交ダンスは怪我がほぼないので治療という観念がありませんでした。体をほぐして柔軟性を上げていけばダンスが上手になるだろうという考えだけ。腰が痛い、膝が痛い、肩が痛い、など言われても応える能力がありません。
この時期にヘルニアが悪化して固定カップルを組んだパートナーにドクターストップがかかり、競技会引退を余儀なくされるということがありました。当時シャドー制度はありませんから、余ったリーダーも部員として残りましたが公式の競技会に出られなくなりました。
このことはかなり堪え、きちんとした医療知識と新たに治療技術を持たないといけないと思い知らせました。

 

そして受験を経て、2004年4月に鍼灸マッサージの専門学校、東京医療専門学校に入学します。厚生労働省認可の国家資格を取得するための専門学校。月から金まで毎日授業があり、3年間通うことになります。2004年4月~2007年3月まででした。

 

この期間が現在の競技ダンス選手を診る上で必要な技術と知識の土台が築かれました

 

国家資格を取るために、解剖学・生理学・運動学など医療従事者になるために必要な知識を習得していく3年間。その間にダンスの練習をしながら、後輩を観察し、後輩を実験台にして独学で学んでいきました。
教科書には野球やサッカーのスポーツ障害について記載してありますが、競技ダンスについては何も載っていません。巷に売られている参考書にもバレエが少しあるくらい。競技ダンスに関する医学的文献などありません。専門学校で得た技術と知識をどのように使えば効果があるのか?誰も教えてくれませんしどこにも書いてありませんから、自ら仮説を立てて検証するしかありません。

 

今振り返ると2004年~2007年の頃に現役生だった理科大の後輩たちにはとてもお世話になりました
当人たちは自覚がないでしょうが、どのような手技をしたら結果が出るのかを確かめられましたし、入部した1年生が4年生までどのような成長をしていくのか観察することで多くの発見がありました。
2003年までで人体を触る技術はできていました。今の技術と元となるものは既にありました。それから深い人体の知識と鍼灸技術が加わったのがこの頃であり、それまで漠然としていたダンスの動きが理屈で説明できるようになってきました。それと同時に教科書では説明できない、メンタル面や対人関係のこじれによって体に影響が出ることがよく分かりました。理屈だけでなく感情も頭に入れないと効果が出せないと結論つけました。

 

2007年3月に国家試験をパスし、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の免許を取得します。そして東京都北区十条で働き始めます。もちろん、今でも存在する競技ダンスの練習場「富士学院」があるから十条を選びました。ここならば競技ダンス選手に出会う確率が高いと踏んだわけです。
約4年間働きましたが、たくさんのアマチュアダンサーに出会うことができました。理科大の後輩から得た技術体系を実践する場でした。後輩とは違う他人に行うことでより精度を上げ、経験を積むことができました。この4年間で競技ダンス選手相手だけでなく、治療人として多種多様な患者さんを前に大きな成長をすることができました。
その後紆余曲折を経て2014年に現在の治療院を開業します。

 

 

つい最近、2004年~2007年当時、理科大現役生だった後輩が来院しました。当時とは体が違ってしっかりとした肉体に変わっていました。10年以上経過しているのだから当たり前です。手の感触で当時の状態を覚えているので、これまでの年月を振り返るきっかけになりました。卒業後もダンスを続けてずっと努力し続けたことが分かりました。そして私にとっても、この後輩たちがいてくれたから今がある、と振り返るきっかけになったのです。こちらはOBという目上の立場でありながら、みんな先生だったのだと。少し本人に恩返しができたかな、と思いました。

 

学連選手から学び、得たものは今の選手に還していかないといけない。常に想うこと。現役世代に還していくことがあの期間、私を育ててくれた理科大部員への感謝。

 

甲野 功

 

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