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~開業鍼灸院のSNS活用~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 教員養成科特別授業の様子
教員養成科特別授業の様子

 

先日の東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科での特別授業

関東鍼灸専門学校の内原先生が話す、クラウドファンディングとSNSを利用したコミュニティづくりについて、に対して開業鍼灸師の立場からSNSどのように活用しているかを話しました。

 

なかなかできない経験ですので、再度考えを整理して書いてみます。

 

鍼灸アピールより鍼灸師アピール
現在、鍼灸業界では日本人の鍼灸受診率の低さが注目されています。4%を切っているとのこと。100人中3人くらいしか鍼灸治療を受けていないということです。我々鍼灸業界はこの現状をどうにかしたいと案を練って行動しているのです。


この件についてはいつか改めで書くつもりですが、私は鍼灸の良さをアピールするより、鍼灸師の良さをアピールする方が大切なのではないかと考えています。鍼灸ではなく、それを扱う鍼灸師に注目する。理由は深く書きませんが私はそう考えています。
<鍼灸師>をアピールするためにSNSはとても使い勝手のよいツールだと考えいます

 

ここからは個人(一人でしている)開業鍼灸院の立場での話です。従業員がいる、チェーン展開している、というものではなく、全業務を一人で行う(最近の言葉で言えばワンオペ)業態に限ったものとしての意見となります。

 

人は損をしたくありません。例え同じ額でも損した方が大きく気持ちに響くそうです。100円損した方が100円得した時より印象が強いということ。


これが鍼灸院ですと、来院し鍼灸を受けてみて外れたときのダメージはとても大きいわけです。飲食店ならば、まずい!と品物を残して帰ればいいです。書籍ならば、つまらない!と読むのをやめればいい。鍼灸ですと身体に悪影響が及ぼすかもしれないですし、施術が始まってからではもう帰りますともそうそう言えません。更に私の場合は男性ですから、女性患者さんは密室に二人っきりになることに抵抗があるわけです。(受付や他のスタッフがいるならば違いますが。)

 

そうなると、この鍼灸院は、この鍼灸師は大丈夫なのか?と事前に調べて、損しない確信が欲しいものです。ホームページの耳あたりの良い文言だけでは不安になります。ここでSNSを見ることで、普段どのようなことを発信しているのか、どのような人たちと交流があるのか、といった個人が垣間見えます。
その情報から鍼灸師を判断して来院するか決めてもらえたらお互いよいと考えているのです。

 

SNSで甲野功とはどのような人物か知ってもらう。身体を触れても平気か判断してもらう。人間的に合いそうか否かジャッジしてもらう。納得した上で来院されることが理想です。
特に鍼灸はそうですが、術者との信頼関係がないと治療効果が出ないことがままあります。たとえ正しい高い技術だとしても。
それを本来ならば初対面で問診から関係を築くところを、SNSからある程度知ってもらえると信頼関係を深く築きやすいのです。

 

ホームページとSNSについて
ホームページは情報の集積・アーカイブだと私は捉えています。治療院の情報、鍼灸師の情報を理論上無制限に載せることができ、気になることは調べてもらう。SNSはホームページを見てもらうための前線基地のようなものでしょうか。

 

日本の4大SNSと言われるものがあります。それはFacebookTwitterInstagramLINEです。他にもmixiやブログもありますが、前記4つが主流です。


その中でLINEは主に通信ツールとしての機能が高く、不特定多数の人間とやりとりをするより特定の相手と通信に使うクローズSNSと言われています。@LINEといった商業サービスもありますが、どちらかというと既に顧客になった人にダイレクトにメッセージをやり取りする位置付けがまだまだ強いように感じています(※この文章を書いた当時の印象)。私は@LINEを検討中で勉強しているところ。手を出した方がいいのか世間の流れを見ながら結論を出そうと思っています。手を出し過ぎると一人でやり切れませんので(※のちに導入)。

 

Facebookは世界最大のSNSです。実名登録が基本で個人が特定できる前提で利用します。日本では若い人の利用が減ってきており、主流は30~40代の層とのこと。まさに私の世代です。文章でも画像でも情報量が多く読ませる記事が多いです。

 

Twitterは短い文章をつぶやくもので利用者の多くは偽名(ハンドルネーム、ニックネーム)を用いています。敢えて本名を使う人もいますが、総じて匿名性があります。一人で複数のアカウントを作り、所属しているコミュニティによって変えたり、本音や不満を書くために持っていたりします。
情報拡散力が非常に高く良くも悪くも一気に広がる特性があります。画像は4枚までしか一度に投稿できないため情報量が少ないことも特徴です。

 

Instagramは世界で一番勢いのあるSNSと言われており、利用者数が増加しているそうです。画像、動画に特化したSNSで基本スマートフォンからしか投稿できません(パソコンからの投稿ができない)。パソコンからの投稿もできることはできますが、スマートフォンで投稿することを前提にしてあります。画像編集機能が高く、写真のインパクトを大切にしています。流行語になった「インスタ映え」という言葉が生まれるくらい流行っています。経営母体はFacebookが買収しているのでFacebookとの連動がスムーズにできます。

 

私は4つのSNSを全て治療院経営に活用しています。なおLINEは既に書いた通り既存の患者さんが予約を入れるときにダイレクトに繋がるツールとして使用しています。

 

Facebook
情報発信で最初に使うのがFacebookです。
まず伝えたいことをFacebookで投稿します。このとき画像を必ず添えます。画像が決まってから文章を書くくらい画像は大切にしています。画像があることで印象が強く残りますから。


そしてこのブログを読んでいる人は感じているでしょうが、とにかく長文です。読むのが面倒な長さです。敢えて長く書きます。
Facebookは実名登録で個人が特定できている前提です。個人的な意見や環境をしっかり書くのでおのずと長くなりますし、長文を読んでくれる人を選ぶ意味もあります。長文を読んで理解してくれる人は患者さんとして来院した時に、説明を曲解したり、理不尽なことを言ったりしないのです。

Facebook経由で来ていただいた患者さんは全員、いい意味で大人であり、落ち着きがあり、話が通じる方。私の考えとやり方をかなり理解してくれている印象です。クレームになる可能性が低くなります。

 

文章をFacebook商業ページである<あじさい鍼灸マッサージ治療院のページに投稿します。商業ページはFacebookに登録していない人でも見ることができる公開された場所。フォローしている方にはタイムラインに載ります。ここで「いいね」やコメントを入れてもらう、記事をシェアしてもらう、と更に閲覧されるようになります。

 

<あじさい鍼灸マッサージ治療院>のページで投稿した記事を、個人の<甲野功>のページでシェアします。個人ページは友達登録した者でなけらば投稿内容を見ることができない設定にしています。ただしプロフィール欄に細かく書いているのでどのような人間なのかある程度分かるようになっています。


記事をシェアするときに個人的な感想を添えます。商業ページが公的な言葉だとすると個人ページは私的な言葉。友達限定の本音が入ることもあります。時に本文よりも個人のコメントの方が重要なこともあります。
また、シェアした際は画像が上に表示されるので印象が残りやすいのです。

 

このようにして甲野個人の考えをまずFacebookで発信します。

 

次にFacebookの記事をコピーして当院のホームページ内のブログに転載します。万一Facebookのアカウントが乗っ取られたり凍結されたりしたとしても自院のホームページでも残しておけば安心です。ホームページのブログにするときにはフォントや色を変える、リンクを貼るといった追加機能をつけて作ります。このとき文章に不備がないか確認もしています。


Facebookの場合、過去の記事を探すのはとても困難ですがホームページのブログに置くことで時系列、書いた内容別に検索できるようにしておけます。私も過去の文章を探すのに便利ですし、ホームページに訪れた人が探しやすいようにしています

 

 

Twitter
Twitterは大学生(学連選手)を対象に利用しています(※書いた当時)。


Twitterの特性上これまであまり重要視してこなかったのですが、本気で学連選手の力になりたいと決めてからは、FacebookよりTwitterの方が訴求力があるので利用を検討しました。大学生のTwitter利用率は凄まじく、ずっとTwitterを使っている人(専門用語で「ツイ廃」というそうですね)も少なくありません。


私はTwitter上では家族の事はまず書かず、ダンス関連の事に絞って投稿しています(※この文章を書いた当時)。最近は鍼灸関係の繋がりもできたので投稿していますが、メインターゲットの学連選手に向けて発信しています。

今月始めまで開催した学連応援キャンペーンもTwitterの反応が一番ありました。拡散力がけた違いでした
これまでに書いてきたダンス関連のブログをホームページから読めるようにリンクを貼りました。キャンペーン告知ツイートをリツイートしてもらい、学連選手に広めてもらいました。フォロワーやフォローしているメンバーや私のツイート内容から、こいつは理科大のOBで現役生の事もよく知っていると判断してもらったようで、学連選手の新患が来てくれました。なかなか20歳そこそこの女性が個人鍼灸院には来ませんから本当にTwitterのおかげです。

今回の教員養成科特別授業をするきっかけもTwitterが生み出したものでした。

 

Instagram
InstagramはFacebook社の傘下に入っています。他のSNSとのシェア機能があるため、Instagramでの投稿をそのままFacebookに反映させることができます。Instagramのフォロワーが1名だとしたとき、Instagramで投稿した記事は1名にしか届きませんが、Facebookで100名友達(フォロワー)がいればその100名にも届くことになります。今ではInstagramにだけ投稿してFacebookに反映させている人が多くなっている気がします。


私の場合、以前はInstagramとFacebookを同じ投稿内容にしていましたが今は分けています。Instagramにも商業ページにすることができるのでメールや電話番号への誘導ができます。治療院とアカウントを分けることも考えましたが個人の発信と並列にした方がよいと判断し分けずにしています。

 

画像のインパクトが大切なので素材は意識して選んでいます。トップページに一覧で並ぶので興味がひくようなものを。ときにポスターのように画面に文字を入れて投稿することもしています。パソコンで加工しGoogleフォト経由でスマートフォンから投稿します。過去、一眼レフカメラで撮影した素材がたくさんあるので流用しています(その後、方針をやや変更しています)。

 

またInstagramの機能で大切なものはハッシュタグ。「#」の後にキーワードを入れることでキーワード検索に引っかかるようになります。現在は10個ほどハッシュタグを入れるのが流行りだそう。少し前は5個くらいだったようです。
例えば「#牛込柳町」と入れて投稿します。Instagram上で「牛込柳町」と検索すると「#牛込柳町」の付いた画像が上がってきます。牛込柳町は治療院の最寄り駅なのですが、まだまだマイナーな駅なので私が投稿した画像が出てくる割合が高くなります。第三者が「牛込柳町」で検索したときに私の画像を目にする確率が高いということです。

 

他にストーリー機能もあります。これは投稿後24時間で消えてしまう機能。消えてしまうために今見おこうという気持ちにさせます。私は使用していませんがストーリーの企業広告も出てきました(※文章を書いた当時の話)。

 

 

これまで挙げた4つのSNSの他に、Googleマイビジネスに登録しGoogleマップに載るようにした方が良いことも話しました。諸手続きを完了し開業する、ホームページを開設するなどして実際に運営している実績が出来たらGooglマイビジネスに登録手続きを申請します。審査に通ればIDが送られてくるので情報を入力して完了。スマートフォン頼りに来院されるひとのためにも登録しておくと便利です。

 

 

このような内容を教員養成科で話しました。駆け足で話したのでどこまで伝わったか定かではありません。配布資料は私の名刺だけで、スマートフォンを用いてQRコードからホームページを開いてもらうようにしました。授業中にスマートフォンを使って能動的に動いた方が頭に入るのではないかと考えてのこと。
このようにして、開業して4年弱、試行錯誤してきたことを伝えてきました。内原先生との出会いで色々な気付きが得られました。

 

甲野 功

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