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~保育園卒園式~

3月10日。
長女の保育園卒園式が行われました。
保護者として出席してきました。

 

保育園なので3月31日まで登園しますが、一区切りです。6年間の。

 

長女は1月生まれでその年の4月に保育園に入園。もちろん赤ちゃんだったので入園式の記憶はありません。慣らし保育を含めて丸6年間通いました。人生で初めて何かの区切りとなるイベントが訪れました。

 

私がこうやって仕事ができるのも保育園のおかげですし、このように仕事をしているのも保育園のせいとも言えます。

 

私は結婚する前から共働きが希望でした。というより共働きしか知らない環境だったので妻が働くのが普通だと思っていました。幸い結婚相手は結婚しても仕事を続けたいという人でした。


長女がお腹の中にいると分かったのは東日本大震災の影響が残る2011年の夏でした。当時は新宿区内のクリニックにフルタイムで勤務していて、それなりに安定した給料と労働環境でした。しかしそれは表向きであり裏では大問題が隠されていました。この職場は先が無いと見越した私は、妻の後押しもあり、再度学生をすることを決意します。東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科に入学することでした。
そこで教員資格を取ることと、実力をつける、人脈を作る、といったことを考えて投資をすることにします。今の自分があるのはあのとき妻が養成科進学を後押してくれたからです。

 

しかし更に問題があり、学生では保育園に通わせる規定を満たさないので、保育園入園を取り消させれるということが分かりました。学生では共働きとは言えないわけです。
人気のある保育園に入園許可をもらいほっとしていたのも束の間、保育園に娘を通わせて私が学校に行くにはどうしたらよいかという問題に直面しました。

 

出した答えが出張専門で開業することでした。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師には開業権があり、昔からの慣習で「専ら出張治療を業とする」業態が認めれらています。店舗を構えず独立することができるのです。


このやり方を使って私は2012年、長女が保育園に入園した年に独立開業をしたのです。教員養成科を卒業した2014年には今の場所を構えるスタイル、あじさい鍼灸マッサージ治療院に変え今に至ります。

 

保育園に通い始めのと開業したのが同じ時期。
つまり長女が保育園に通った6年間は、独立して自分だけの力で仕事をしてきた6年間でもあります。

 

卒園式はこれまでの6年間を振り返る面もありました。
保育園に長女を送って、そのまま学校に行く。夜中に高熱が出て深夜の救急外来に連れて行ったこと。初めての育児に学生、更に独立して初めて行う確定申告でパニックになる。一時期血圧は下が100を超えていて、実は危険な状態だったかもしれません。
保育園無しにはどれもやっていけなかったでしょう。あじさい鍼灸マッサージ治療院が続けられているのも、家族そして保育園があることに他なりません。労働環境はきっと大変であろう先生方に感謝です。何とかここまで生き残れたと思います。

 

卒園式を見ていて、娘が大きくなったという成長よりもやっと手が離れてきたという気持ちが強かったです。まだ次女がいますからあと3年間は同じ保育園に毎日送る生活が続きます。
それでも段々と子どもたちは自立してきていて、私の時間がもっと取れそうな予感があります。

 

ファミリーファーストを掲げ家族を優先してきました。あのときもっと子供に構っておけばと将来後悔しない気持ちでやってきました。その分、色々患者さんや仕事を二の次にしてきたのも確か。


長女が保育園卒園で新しいステージに環境が変わります。長女の卒園式は、私のこれまでの現状からの卒業式でもある。そのように捉えて新年度の4月、4周年の5月に向けて気持ちを新たにします。

 

甲野 功

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