治療時間

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~学連ダンサーの障害 咳~

春東部前に来院された学連選手の何人か、そして今日の皐月杯に向けて来院された選手にある困りごと。

 

それは咳でした


咳はダンス云々抜きにして辛いものですが学連選手を苦しめる意外な敵です。

 

どうも春理工戦で風邪が蔓延したようで、咳が止まらないという主訴を持つ理科大の後輩が何人かいました。また東部戦当日も咳が止まらずダンスに集中できないと言われて会場で対応しました。更には咳のし過ぎで肋骨が痛くて練習にならない後輩まで。

学連選手を診る上で、筋肉骨格系の問題だけでなく呼吸器系の問題に直面するとは思いませんでした。

 

咳が出る原因は幾つもあります。

感冒(いわゆる風邪)からの上気管支炎、喘息、感染症などが考えられます。発熱していなくても咳がしつこく続くこともあります。原因はそれぞれですが、それに伴う咳が様々な問題をもたらします。

咳をすることで背中の筋肉や腹筋が強く緊張し疲労をもたらします。咳き込めば動けなくなることにもなります。そして肋骨にも衝撃がかかるので、長期間の咳はときに肋骨損傷に至ることもあります。

 

今回、咳のし過ぎによって肋骨を傷めた後輩が来ました。

肋骨にヒビが入っているかもしれませんし、肋間筋を傷めているかもしれません、肋軟骨損傷の可能性や、肋間神経痛も考えられます。なお、帯状疱疹が一番怖かったのですが、状況を踏まえて私が出した結論は肋軟骨損傷か肋骨不全骨折が妥当なところ。これは画像診断しない限り正確なことは分かりません。
これらの場合、特に積極的な処置が無いためテーピング固定することを主目的に行いました。それと同時咳を止める鍼灸治療と、肋間神経痛だった場合の事を想定してそれに対する鍼灸治療を行いました。

 

ホワイトテープによる肋骨固定は久しぶりに行ったのでやや緊張しました。写真はそのときのものです。

 

咳と言えど侮れません。場合によってはこのような大事になることもあるのです。

 

社交ダンス・競技ダンスの宿命で相手と接近している状態になります。片方が咳をしていれば、例えマスクをしていてもうつってしまうことがあります。まして競技会ともなれば選手と応援が密集しているため風邪がどんどん蔓延してしまいます。無理して競技会に出るならば競技中はマスクなどできませんからなおさらです。


また練習会に出ればそこでうつしてしまったりもらってしまったりすることがあるわけです。平熱ならばできるだろうと無理しがちなのが学連選手。

 

そうなると、どれだけ予防をしていても競技会会場や練習会で風邪をもらうことは免れません。咳が出始めたらもちろん安静にして身体を治すことが必要なのですが、重要な大会前ではそうも言っていられない状況もあります。まして大会本番になったら何とか競技をしてしまうのが選手の性というもの。

 

このようなときに咳を止める、鎮める効果が期待できる経穴があります。それが~咳を止めたいときに~で紹介した天突(両鎖骨の間にあるくぼみ)、肘の内側のくぼみ(尺沢or曲沢)といったところです。これらの場所に、鍼を刺す、お灸をするといったことを治療院では行いました。また円皮鍼というシール付きの鍼を選手たちのその経穴に入れておきました。刺した鍼の効果を持続させるためです。東部戦の会場でも鍉鍼と円皮鍼を使った応急処置をしました。

 

ここ1週間は意外にも、咳への対応に追われました。

ケガ以外にも学連選手は咳に気を付けて予防するよう心掛けてもらいたいです。

 

甲野 功

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