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~指圧の話 垂直圧の原則~

指圧。日本で生まれた手技療法。


「あん摩マッサージ指圧師」にまとめられていますが、厚生労働省認可の国家資格免許。
指圧を継続して他者に行うには免許が必要なのです。その免許を取るためには3年以上の指定養成機関での勉強と技術習得、それに国家試験合格することが前提条件になるのです。

 

指圧というと
指で体を押せば指圧でしょ
と思っている方がほとんどではないでしょうか。


それは間違ってはいませんが、完全に正しいとは言えません。


指圧の極意とも言うべき3つの原則があり、それができていないと、「指圧」ではなく、「ただ指で押している」になってしまいます。

3つの原則の一つが垂直圧の原則です。

基本中の基本ですが体現するのは結構難しいのです。

 

まず垂直とは何か。
これは皮膚面に対して垂直に圧を入れるということです。按摩の揉捏は揉む行為ですので圧が斜めに入るのですが、指圧は押す行為が大部分であるので真っすぐ皮膚に圧を入れます。斜めにすると皮膚や筋肉がずれてくるのです。垂直に入れば押されはしますがずれる、もしくは滑るということはありません。

 

真っすぐ押すのがそんなに難しいのか?という疑問を持たれるかもしれませんが、人間の身体に完全に平坦なところはありません。多かれ少なかれ凹凸があります。どこを押すにしてもその場所、ピンポイントで垂直圧になるように指を合わせないといけません。ここで垂直圧の、垂直に構える、「垂直部分ができます。

 

 

 

 

さらに、指を合わせただけで押せなければ意味がありません。しっかり「圧」をいれるためには術者の体勢を適切にしなければ圧を入れることができないのです。実現するためには指や腕の形よりも、足腰がとても重要です。下半身を使って適切な形に体勢を作り、安定させないといけません。こうすることで垂直圧の「」がしっかり入るのです。
これは垂直圧だけでなく、持続圧の原則にも通じることなのです。

 

受け手の感覚から垂直圧を述べていきましょう。
垂直圧ができていないとつねられている、引っ張られている、圧が奥に届いていない、という感覚を受けます。
指圧の基本というか神髄に「触れる→押す→離す」の過程があるのですが、ここに不純物が混ざるような感じを受けます(抽象的な表現で申し訳ございません)。
しっかり浸透している圧とずれている圧は、受け慣れてくると判断できるようになります。きちんとした垂直圧の指圧は弱い刺激でも身体にしっかり染み込みます。強く押せばいいと勘違いする方が結構いますが、強押しはできて当然で、ソフトな圧で効果を出すことがプロフェッショナルは重要だと考えています。

 

垂直圧の原則がしっかりできるためには、指先の感覚が大事になります
指を体に当てて微調整をしながら感覚を探り、最も指先に抵抗を感じるところが垂直である目安になります。あ、ここが一番抵抗を感じるな、というところで持続圧に変えます。この動作を受けている人に気づかれない、感じさせないことが大切だとも私は考えています。

 

この感覚を手に入れることで、鍼を刺入するときに役立つようになります。最も体内にある硬結(コリ)に届かせる方向を指圧の基本が教えてくれます。指圧の垂直圧に相当するのが鍼では直刺です。当然指先よりも鍼の方が細いため、指から受け取った感覚をより精度を上げて鍼に伝えます。按摩指圧が上手い人は鍼が上手という説がありますが、このようなことが関係しているのではないでしょうか。

 

重要な基本である垂直圧の原則。これをしっかり守ることでシンプルながら汎用性の高い指圧が生まれると考えています。

 

甲野 功

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