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~指圧の話 持続の原則~

指圧における重要な技術が押圧操作

押圧操作とは簡単に言えば「体を手で押すこと」。単純な押すことを追求する姿勢が指圧には必要です。


その押圧法における三大原則というものがあり、第1原則が<垂直圧の原則>。これは以前説明しました。第2原則が<持続の原則>です。

今回はこの持続の原則について書いていきます。

 

持続の原則とは、
押圧したらその圧を緩めずに、そのまま一定時間継続する方法。(中略)この間に指の感覚なり患者の反応を念頭において、刺激を適当にしてゆくのである。
と教科書にあります。

 

患者さんの身体を押す際に、押して圧を入れた状態をしばらくキープすることが指圧では重要なのです。


同じ圧を一定時間保つことが結構、いやかなり難しいのです。

押すときの体勢(術者の体全体まで。指や腕だけではない)が悪いと、わずかな時間だけ強く押せても、それを持続することはできません。一瞬ならば簡単ですが、持続するのは全身を使わないといけません。


なぜならば体勢が安定しないといけないからです。垂直圧でも述べましたが下半身がしっかり安定して土台を作っておかないと、押したときに圧を安定させられないのです。

 

反対に圧が安定しない、持続できないとはどのような状況でしょうか。

それは押している指や手掌(手のひら)がプルプル震えてしまうことです。人間は力を過剰に入れると細かく震えてきます。腕立て伏せをしていて、限界に近づくと腕がプルプルするように。
圧を入れている指なり手掌が震えると、相手は不快に感じます。垂直圧になっていないときとはまた違った不快感です。当然効果が下がりますから圧は一定に保てなければいけません。

このためには指や腕だけでなく全身をある程度鍛えておく必要があるのです。

 

そして当然ながら指の耐久力も求められます。押し続ける、圧を入れ続けるのに刺激を与える指が持たなければ話になりません。握力は必要ありませんが、耐久力は必要なのです。


言い換えると腕力や握力がなくても基本原則がしっかりとできていれば、効果的な指圧ができるわけであり、女性でも優秀な指圧師がいることがその証拠でしょう。なまじ力が強い男性はそれに頼ってしまうために、最初につまずくことがあります。

 

この持続の原則を具体的な技法に活用するとどうなるでしょうか。指圧における2つの基本法を紹介しましょう。

 

緩圧法
2段押し、3段押しとも言われる。通常(概ね3~7秒くらいが通常の目安)の2~3倍の時間をかけて圧を入れる。軽、快また軽、快、強と区切って押圧します(※<軽>とは軽い圧、<快>は相手が心地よいと感じる圧、<強>は刺激が強いなと感じる圧)。
段階を踏むので相手に不安感を与えません。圧が深部まで浸透していきます。慢性疾患や深部の筋硬結の緩解に効果があるとされています。
一定の強さの圧を持続させつつ変えていく技法です。繊細な身体の使い方が求められます。

 

持続圧法
主に手掌で押圧し、1分間持続して押すことを基準としている。鎮痛、鎮静、温熱効果が期待できます。
1分間一定の圧を保つという、まさに持続の原則そのものとも言える技法。1分間体勢を崩さず震えず、当然垂直圧を守りながら行います。術者は動きが無い分しんどいです。

 

では圧を一定にして持続することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

私個人の考えですが、持続することで患者さんの筋肉の変化が指から感じ取れることが挙げられます。指先から感じる筋肉の感触が息をするかのように段々緩んでいくのが分かります。指に当たっていたコリ(硬結)がするりと指先から逃げていくような感触があるのです。
これが一番圧を持続すること得られるメリットだと思うのです。リアルタイムで相手の体の変化を追うことができることで、術者が治療効果を実感できます。

 

もちろん持続することで刺激がソフトになり患者さん側の負担が少ない、安心する、リラックスできるなどのメリットもあります。

 

垂直圧の原則に続いて、持続の原則があることで“ただ指で押す”から“指圧”に変わるのです。

 

甲野 功

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