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~教員養成科特別授業内原先生パート~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 特別授業の内原先生
教員養成科特別授業の内原拓宗先生

 

去る12月20日に東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科で特別授業を行いました。このことは既に二度触れています。

 

~教員養成科特別授業を担当~

~12/20教員養成科特別授業を再現~

 

ここで重要な事が欠けていました。
それは関東鍼灸専門学の内原拓宗先生と一緒に行ったということで、内原先生の授業パートを振り返っていないことです。私は後半を受け持ち、<開業鍼灸師の視点で>行った内容です。


これは内原先生のパートと対になっていることは以前書いておりますし、それと対比するように内容やプレゼン資料・見せ方を変えたのです。

 

今年参加したセミナーやイベントの類は基本的に全て振り返ってきたので、一人の受講生として内原先生の授業パートを振り返りたいと思います。ここで文章に残すことで来年読み返して2018年12月当時の状況や考えを顧みる狙いもあります。

 

変わる社会と鍼灸師 ~鍼灸師のSNSの活用~

 

導入として内原先生は生徒さんにSNSを普段使っているか問いかけました。


一番Facebook利用者が多いという答えでした。次がInstagramとTwitterという感じ。昨年の生徒さんよりもSNSを使っている率が高いことが分かりました。また卒業後の進路を聞いたところ専任教員になる人の割合が想像以上に多かったです。

このような生徒さんの状況を踏まえて鍼灸専門学校の副校長という立場で本題に入っていきます。

 

内原先生が自らの事を話しました。

 

一年前はSNSをする奴はバカだと思っていた。個人をさらけ出して。

 

このような発言で意外だと思う気持ちと、まあそうですよねという納得の二つが私にはありました。
今の状況からは考えられないですから、SNSをする奴はバカと思うなど(笑)。それでいて、内原先生の年齢と立場を考えればそう考える方が自然であろうと。スマホネイティブの世代ではありませんし、新米教員でもありません。

 

その考え方をガラッと変えたのが
西野亮廣氏「革命のファンファーレ」を鍼灸学校の学生に無料で配布したい!
と挑戦したクラウドファンディング。

 

この出来事は外から見てもとても重要で、鍼灸専門学校で実現するとは到底考えられないことでした。

~鍼灸業界と革命のファンファーレ~

 

西野亮廣氏の著書にあった、

学校は勉強は教えてもお金のことは教えてくれない、

学校の先生はエンターテインメントが分かっていない、

といった内容に衝撃を受けた内原先生は「革命のファンファーレ」を生徒に読んでもらいたいと思います。

 

しかし教員が勧めても聞く耳を持たない生徒が多いので、いっそのこと配ってしまおうと。紆余曲折を経て行動に移し、クラウドファンディングにてパトロン26名、合計137,989円を集めて本当に生徒に配布するのです。

 

過去に触れたとおり、この出来事によって私は内原先生と知り合うことになり、昨年の教員養成科特別授業に繋がるのでした。もちろん今年の授業もその延長になります。内原先生自身が変わる鍼灸師なのです。

 

そして今年はもう一つ大きなトピックがありました。


内原先生が大阪に行き「産後クライシス」について話すセミナーがありました。その様子をzoomという配信アプリで全国に配信したいという声があがります。そうなるとzoomを扱える岡野浩人先生が会場入りする必要があるのですが、そのための経費をpolca(個人クラウドファンディング)で募ることになりました。


目標金額38,000円に対してあっという間に174,750円が集まりました。金額は前年の「革命のファンファーレ」配布クラウドファンディングよりも多く、1年間で内原先生を含めて鍼灸師がSNSなどを通して繋がりが強化された結果でしょう。

~えみすけカテンセミナー~

 

またクラウドファンディングという方法ができたことによってもたらされた結果です。これは“変わる社会”を表しているでしょう。
新しい技術(ツール)を鍼灸師がどのように活用したのか。象徴的な出来事だったと私は思いましたし、もちろん授業で紹介した内原先生も同じでしょう。

 

ここから本題に入っていきます。

 

 

変わるか?鍼灸業界のコミュニティ構成


旧鍼灸界は各流派でバラバラになっていた、しかしここ数年でSNSにより水平的につながるようになっていると内原先生は言います。
内原先生が勤める関東鍼灸専門学校は積聚(しゃくじゅ)という東洋医学を扱う鍼灸の世界でも更に独特な伝統東洋医学を教える学校です。積聚は私も表面的な事しか知らずとっつきづらいイメージがあります。

 

このように旧鍼灸界は我が道を行くタイプの先生が多く、世間的には同じ「鍼灸師」であるのに、あいつと一緒にしてくれるな、うちは違うから、というような妙な緊張感があったものでした。それが最近のSNSの力により、流派・派閥・出身学校・年齢・勤務形態・地域などを飛び越えて意見交換・情報交換がされています

 

私もまさにその状況に身を置いているので、とても納得できる話であり、一番重要なテーマだと感じました。図も分かりやすかったです。

 

 

●社会状況の変動と鍼灸

 

SNSを利用した人の結びつきとアイディアの交換が急激に加速してきていると続きます。
一つ前に話したことの続きにあたるのでしょう。かつての鍼灸師同士の繋がりは卒業してしまうと、休みの日に学会・勉強会に参加する、懇親会に参加する、ということでしかできませんでした。個人的な集まりは別として。
そうなると似たような考え、立場の鍼灸師としか交流が生まれない仕組みです。
それが今やSNSによってスマートフォンがあれば関係が構築できる時代になりました

 

変わる社会として挙げたのがオンラインサロン。SNSが発達したおかげで実現した新しいコミュニティの形。具体例として日本最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を挙げていました。

 

鍼灸師の世界では「若手鍼灸師の会」というネット内で収まらず、現実に顔を合わせるイベントが開催されていることを紹介しました。


そして大きな出来事として粕谷大智先生のFacebookを挙げていました。

粕谷先生とは東京大学附属病院で常勤として働く鍼灸師で臨床も研究も一級の先生です。私も教員養成科時代に習いました。知る人ぞ知る鍼灸業界の大物なのですが、その粕谷先生がFacebookを始め、記事を投稿したところ600件以上のシェアがされたのです。Twitterよりも拡散力が低いFacebookにおいては異例です。

これほどの先生がSNSを始めたことは時代の変化であり、鍼灸師の変化を感じさせます。

 

 

●鍼灸学校


「基本的に変わりません!」。


このコメントは大胆で突き刺さりました。このスライドを目にして私は自分の発表内容を変えることにしました。

 

言われた作業をやっていればいいよ
授業だけやっていれば給料がもらえる
リスクは誰が取るの?余計なことをしないほうがいい

 

あまりにリアルな鍼灸専門学校専任教員の言葉でした。来年新任として先生になる生徒さんへの重要な言葉でした。
鍼灸師って、自由じゃん」というセミナーを関東鍼灸専門学校で行ったのですが、これもふざけているのかと結構怒られたそう。そのような声にもめげず、おそらく初の試みとして、他の鍼灸専門学校間でzoom配信をするというコンテンツを共有したのでした


本当に大きなチャレンジであり、どれだけ大変な事かは専任教員でなければ想像できないことでしょう。このことを未来の教員に伝えた意義は大きいでしょう。

 

 

ここからは具体的な生き残り戦略を述べていきます。

 

 

鍼灸師としての生き残り戦略1

 

希少性を持つ。100人の一人になる。それが3つあれば100×100×100で100万人に一人の人材になれる。内原先生は主夫・易・鍼灸で希少性を高めていると述べます。この姿勢は鍼灸師に限らずどのような分野でも応用できます。

 

 

●鍼灸師としての生き残り戦略2


人に認知されなきゃ存在していない。錯覚資産を持つ。錯覚資産とはハロー効果である。これは私も以前触れた錯覚資産のことです。実力よりも肩書、はったりで実力以上の存在にみせることで、真の実力が伸びるというもの。

 

 

●鍼灸師としての生き残り戦略3


人と人がお互いの脳をつないでいく。シナプスのように。
内原先生は普段解剖学を教えており、脳の生理機能にとても詳しいのです。シナプスとは脳神経細胞をつなぐルートのようなもの。シナプスにより脳神経を複雑に連携させることで高度な事ができるのです。
同じように一人では大したことができないことでも、複数の人が互いに助け合うことで素晴らしいことが実現できる。そのシナプスにあたるのがSNSということでしょう。

 

このような話が特別授業でありました。


年上で専任教員という私と異なる立場、バックボーンを持つ内原先生の授業は重要な事をたくさん教えてくれました。話す内容のいくつかは私も関わっていることがあり、内原先生の言葉から心境が語られ、新たな気づきもありました。

 

昨年に引き続き内原先生と一緒に授業をする機会に恵まれて大変光栄に思います。チャンスを与えてくれた東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科に感謝を申し上げます。

 

甲野 功

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