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~SNSが業界を変えるツールに~

TIME誌 2006年パーソン・オブ・ザ・イヤー You
TIME誌 2006年パーソン・オブ・ザ・イヤー You

 

先日の関東鍼灸専門学校で行われた鍼灸業界のイベント「ハリトヒト。マーケット」。

 

 

ハトマ。集合写真 ハリトヒト。編集部より
ハトマ。集合写真 ハリトヒト。編集部より

 

この中の講演で会場となった関東鍼灸専門学校副校長の内原先生が講演したときのことでした。
ある鍼灸学生さんの質問で

他の科のメンバーと交流が無く縦も横も連携がないのでどうしたらよいでしょうか?

といった内容のものがありました。

内原先生の答えはTwitterをやろうというもの。


このやり取りに時代を変化を感じたのと、ヒントをもらいました。

 

私がTwitterを本格的にやり始めたのが約3年前でした。その前からTwitterは一応アカウントを持っていましたが、当時は何もしていない頃です。


あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業して資金がない中で自分を売るために、Facebookを主に使っていました。今もそれは変わりません。
しかし大学生くらいの若い世代はFacebookは使っていなくてTwitterが主流だと知り、そちらの層にアプローチするためにTwitterのより積極的に用いるようになったのです。当時は(今もそうでしょうが)Facebookは古くて落ち目、使っているのは中高年ばかりと言われていました。

 

Twitterを積極的に使うようになってから、鍼灸師同士の連携が加速して私自身も多くの出会いがありました。

ここで話題にしている内原先生ともTwitter経由で知り合いました。内原先生は学生さんにTwitterを積極的に活用するというアドバイスは本人の実体験が大きいことでしょう

しかし40代が若い学生さんにTwitterをやろうよ、と声を掛けるのも逆転していて面白いと思ったのです。私が数年前に若者に合わせるために積極運用しはじめたTwitter。同じ40代の内原先生が学生に勧めているという。

 

今の状況はというと、若い人(大学生くらいの年代)ではTwitterをしなくなっているそうです。Instagramが盛んで更に若い世代(中高生くらい)はTik Tokの利用が増えているそうです。他にも各種アプリケーション。匿名が多く意見が過激になりがちなTwitterを敬遠しているらしいのです。


私の知り合いの20代鍼灸師はTwitterはもはやSNSではなく自分を宣伝するツールだと言います。高校生の頃にTwitterを使った仲間はずれもあったそうで、あまり良いイメージが無いのだとか。SNSは本来仲間うちで仲良く楽しむもの、というのが知り合いの主張です。

確かにTwitterは今や政治家も用いる宣伝ツール。Twitter、Instagram、Facebook、LINEは4台SNSと言われ企業の宣伝広告に必要なものになっています。SNSマーケティングという言葉もあるくらいです。

 

 

Time(タイム)という雑誌をご存知でしょうか。
1923年に創刊したアメリカ合衆国のニュース雑誌です。私は読んだことも手に取ったこともありませんが、存在は知っています。それくらい有名です。
このタイム誌では『パーソン・オブ・ザ・イヤー』という企画があり、編集部がその年に最も活躍したり話題になったりした人物を決定して雑誌の表紙にします。そこには、ロシアのプーチン大統領、アメリカのトランプ大統領、ドイツのメルケル首相など錚々たるメンバーが名前を連ねます。


TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 米プーチン大統領
TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 米プーチン大統領
TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 米トランプ大統領
TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 米トランプ大統領
TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 独メルケル首相
TIME誌 パーソン・オブ・ザ・イヤー 独メルケル首相

 

 


そのパーソン・オブ・ザ・イヤーですが2006年はなんと「You」になりました。ブログやSNS、YouTubeなどに代表される個人情報発信が盛んとなり、今年最も活躍したのは著名な個人ではなく一般人の皆さんだというのです

 

 

TIME誌 2006年パーソン・オブ・ザ・イヤー You
TIME誌 2006年パーソン・オブ・ザ・イヤー You

 

2006年という13年前の時点でアメリカではSNSをはじめした個人が発信することが世界に影響を与えるとしていたのです

なお、世界最大のSNSであるFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグがパーソン・オブ・ザ・イヤーになるのは2010年のことです。

2010年から「アラブの春」と呼ばれるジャスミン革命を含めたアラブ諸国におけるデモや騒乱はSNSの役割が大きいと言われ、TwitterやFacebookで抗議活動に関する呼びかけが行われたと言われています。

 

このようにSNSは世界情勢すらも影響を及ぼすツールになりました。なってしまったと言いますか。元々は私の知り合いが語ったように身内にコミュニケーションツールで、学校の授業中に先生に隠れてまわした交換日記のような存在だったようなものだと予想します。そこから新しい出会いができる、主義主張が表に出せる、連絡が容易になる、など副次的な利用方法を自然と見出したように思います。

 

日本では、革命だとかデモ活動といった国際情勢に関係するところまでいかないまでも、SNS(特にTwitter)からニュースが巻き起こったり、企業の謝罪会見に至るくらいの問題に発展したりすることは珍しくなくなりました。テレビの報道番組がSNSをもとにニュースを作ることも当たり前に。国民全員がメディアに、発信者に、表現者に、有名人に、なり得ることをSNSが可能にしました。

 

 

話を最初に戻すと、かつては若者たちが匿名であることを利用した身内の遊びだったTwitterが、鍼灸師同士が連絡しあい、議論をし、接触するツールに変化していき、臨床歴が中堅からベテランといったそれまでTwitterを使ったことがなかった世代に普及していったと思います。

反対に10代最後から20代前半の鍼灸学生にはInstagramやLINEグループの方が主流になって遠ざかったTwitterをまた鍼灸師同士の連携のために使うように先輩に勧められたという逆転構造。

実際に「ハリトヒト。マーケット」というイベントで出会った大阪からやってきた鍼灸学生に30代、40代の開業鍼灸師達がTwitterの利用方法をレクチャーする場面があり、むしろ滑稽だなと私は思ってしまいました。

 

実際に閉塞感のあった(と個人的に感じていることであり、まだまだあるようにも思いますが)鍼灸業界に新しい繋がりや発展の兆しをSNSが後押ししていることを実感しています。先の「ハリトヒト。マーケット」での講演で、関東鍼灸専門学校副校長内原先生は「SNSは触媒のようなものだ」と語りました。SNSがあるからどうかするわけではないのですが、鍼灸専門学校に化学反応を起こすきっかけ、作用をするツールになっています。

 

そういったことを考え、その考えをまとめる時期になってきました。

 

甲野 功

 

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