開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~コンサルタント問題~

ハトマ。内原先生の資料より。
ハトマ。内原先生の資料より。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業して丸5年が経過しましたが、特に患者さんのことで困ったことはありません。ごくごく稀に嫌な思いをすることがありますが、誰も代わりがいない一人治療院であることを考えると驚くほど患者さんに恵まれているでしょう。


過去の雇われて勤務していた頃の経験では、とても嫌な思いをしたことが幾度もあります。今となっても修業とか良い経験だったと割り切れますが、当時は非常にストレスでした。

 

今現在のストレスの要因に営業電話があります

正直なところ9割5分が不快な迷惑電話です。開業当初は不安で話だけでも聞いてみようと営業を院に入れてひどい目に遭ったことが何度か。
今はどのような内容かも聞かずにすぐに切ってしまうようにしています。


だいたいがホームページを作成します(管理料が毎月かかる)、サイトに掲載しませんか(とにかく掲載件数を稼ぎたい)、雑誌の取材を受けてくれませんか(実際のところはこちらが広告費を払うことになる)などなど。
最近よくあるのでは、Googleの名前を語る会社。業界をよく知る人によればGoogleはそのような個人的営業はまず行わないといいます(当たり前ですよね)。単に取引がるだけなのにあかたも子会社のような関連会社であることに勘違いさせてアポイントを取ろうという。ほぼ詐欺ですよ。

 

他にもポータルサイト(いわゆる口コミサイト)に登録したらGoogleマイビジネスに掲載していたホームページのアドレスを書き換えられた、架空の予約が入り実績がないのに手数料を取られたという話もあります。これは業界で有名な話で開業していてしばらく経過している人だと、あああそこか、とすぐに頭に浮かぶところです。

 

先日行われた「ハリトヒト。マーケット」の講演。(まだ懲りずにこの話題に出してしまっています・・・)。
関東鍼灸専門学校副校長内原先生が提示した資料に鍼灸業界の相関図があります。こちらがとてもよくできており、一部の人間が絶賛しています。その一部に私も含みます。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ハトマ。講演をする内原先生
ハトマ。講演をする内原先生
ハトマ。内原先生の資料より
ハトマ。内原先生の資料より 業界相関図

 

その資料に【開業鍼灸師】に対して【広告宣伝営業、コンサル】の関与が示されていました。スーツで走る営業担当のようなイラストに迷惑電話と思われるイラスト。ここに触れていることに私は驚きました。専門学校の専任教員が現場のことをよく把握しているなと感心したものです。

 

 

ハトマ。内原先生の資料より。
ハトマ。内原先生の資料より。

 

 

開業鍼灸師に対するあくどいコンサルタントや営業が介入して不便を被っている。これは一部事実です。

 

現在、7回目まで続いている
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会
という厚生労働省の有識者会議があります。


これは我々鍼灸師が行える広告について今後どのようにするのかガイドライン作成をするために行っているものです。この会議において構成員からの発言に「コンサルタントの問題」が指摘されたことがあります。議事録にも残っており、厚生労働省のホームページに資料として残っています。それくらい無視できない問題なのです。

 

もちろんコンサルタント全てが悪いとは言いません。
基本的に鍼灸師は技術を磨き、知識を深め、目の前の患者さんに全力を尽くすものです。それはどの医療従事者も同じことでしょう。そこに開業権がある鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の場合は、開業したとなると自ずと経営も行わなければなりません。雇われ院長やオーナーが別という場合は除きますが、自ら施術所を開設するのならば避けては通れないことです。

 

当たり前のことですが、臨床の勉強はしても経営の勉強は専門学校では習いません。特別授業という形で行うこと場合もあるでしょうが厚生労働省から課せられる授業カリキュラムにはありません。そうなると専門外の経営面に対してプロの助言を得ることは悪いことではないのです。ただしその相手がきちんとしているかどうかは別の話で。

 

鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師は厚生労働省認可の資格免許で施術所を開設します。
医療人としての責任と任務を負った上での開業です。他の一般サービス業とは異なります。
専門の法律により色々と規制されることがあるのですが、主だったものの一つに広告規制があります。現行の法律では、ちょっと時代遅れでしょう、と呆れるくらい制限されています。それは病院、クリニックも同様です。

 

コンサルタントがきちんとそこのことを分かっていれば問題は無いのですが、場合によっては知識が乏しく「売り上げが上がればいいのでしょう」と言わんばかりに無茶な広告を出させることがあります。しかもきちんと関係法規や状況を把握していない鍼灸師だと、問題があることに気付かずに問題のある広告や表現をしてしまいます。責任を取るのは本人であるのに。


整体、リラクゼーションといった国家資格ではない業種はこの広告規制がありませんから、やりたい放題です。「癌が治ります」と書いても「医者がさじを投げた患者の最後に行きつくところです」と書いても保健所や厚生労働省の指導が入りません。どうみても医学的根拠がない広告をしても無視します(消費者庁は誇大広告に目を光らせていますが)。このようなやり方を法律を把握していないコンサルタントが我々国家資格免許持ちの施術所にも取りいれるように指導することがあります。

 

なおコンサルタント業務には資格が要りません。
何なら私が今日から「鍼灸院専門コンサルタント」を名乗って活動しても法的問題はありません。できるかどうかは別として、やること自体は可能です。
しかし我が国には「中小企業診断士」という国家資格があります。その名の通り主に中小企業を対象に経営改善を手伝うコンサルタント業のひとです。

私は数年前に「商人大学校」という東京都中小企業振興公社主催のセミナーに参加したことがあります。このときの講師は全員が中小企業診断士を持つコンサルタントでした。話を聞くと資格を持っているから全員が優秀とは限らないそうですが、やはり国家資格を持った人間は地に足がついた感じがしました。

 

反対に私が勤務鍼灸師だった頃。職場に途中からコンサルタントが入るようになりました。とても有名な企業です。
そのコンサルタントが入ったことで、正直なところ、現場は随分と混乱しました。詳細な患者さんのデータ作成を求められたり課題を出されたりして、それらを作成するために時間を随分費やされました。営業時間外の会議も山のようにありました。しかしその取り組みの結果、はっきりと数字が良くなったという実感はありません。むしろ職場の経営データや院長の集客テクニックを盗まれて、他院へのコンサルタント情報として流用されたり、担当コンサルタントが書いた本のネタにされたり、取られるだけという感じでした。一度あまりに私のことを舐めた態度をとったので猛烈に抗議をしたことがありました(即座に相手は謝罪してきましたが)。

 

私は一般企業に勤めた経験があり、企業への営業活動についてそれなりに現場を踏みました。企業同士のやり取りを経験しました。そこから比較しても、コンサルタントはどうも高卒の鍼灸師や柔道整復師たちをバカにしているような感覚があり、不信感がありました。言い換えるとなぜスタッフはみんな言いくるめられているか?と思ったものです。現場で働いているのは我々ではないか?なぜいいように作業をやらされているのか、という不満。もうずいぶん前の話ですが。

 

開業してから、代表として営業電話を取ると「相手は鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師だからバカにしていないか?」と感じることがしばしあります。少なくとも一般企業相手にその電話の仕方はないだろう、という感じです。実際に何人か会って話を聞いてみてもこちらが得したことは一度たりともありませんでした。

 

最近、増えているのがホームページ作成業者のコンサルタント化です


先日ある縁があってWEBデザイナーさんと会話する機会がありました。曰く、「ホームページを作って集客しますよ」という提案では顧客がつかなくなっており、サイト作成・運営も含めて経営全般のアドバイスをする方向にシフトしているところが増えているそうです。
SNSが普及してポータルサイト(口コミサイト)よりもSNSの方を信用する人が増えています。サイト側が操作しているかもしれない口コミなど信用ならないという空気になりつつあります。


実際にポータルサイトが好きなように口コミを採用したり、削除したり、お金を払った院の評価を上げるように操作したりしている話を耳にします。それが発覚すれば信用が無くなるので結局誰も得をしないのですが。

 

また商品券やサービスを対価に利用者に口コミを入れされるやり方がありますが、今後広告違反に問われることになっていきます。それは行った施術所だけでなくサイト側にも罰則が課せられることになります。

法律を理解しないで我々の業界にコンサルタントをしても結果的に違法でしたということになります。更にそのことに当事者である鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師が気付かず業界の評判を落とす結果に。
残念ながら悪いと分かっていても儲かるなら何でもいいだろうと積極的に倫理的に逸脱したやり方に手を染める鍼灸師もいるのです。

 

WEBデザイナーさんにサイト作成側の話を聞かせてもらって、向こう側の実情がよく分かりました。お金になればいいだろうという業者もいれば、きちんと法に則りまっとうなやり方で進めようとするところもあると。同業者からも眉をひそめられるギリギリのやり方をする業者もいるそうです。

 

話をしてくれたWEBデザイナーさんに何が一番大切なのですかと聞くと、「倫理と景品表示法」との答えでした。景品表示法は実務面で重要なのはもちろんですが、なにより誠実であるという綺麗ごとが実はWEBの世界では重要なのだとおっしゃっていました。

 

鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師。
社会への責任があります。医者ではありませんが厚生労働省認可の資格免許を持つ以上、プロフェッショナルとして立ち振る舞いが求められます。
何故ならば、健康や医療に対する知識は一般の方にはとても取っつきづらく、理解することが困難です。悪い言い方をすれば「一般の方を騙しやすい」のです。そして誰もが体の不調は起こりうることです。全国民が対象者になり得るわけです。

 

儲かるからとおかしなコンサルタントの話に乗ってしまい社会からの責任を果たせなくなってしまうのはよくありません。開業している人間にはついてまわる問題なのです。

 

甲野 功

 

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