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~教員養成科特別授業を担当しました2019~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 教員養成科特別授業の様子
教員養成科特別授業の様子

 

昨日のことですが、母校にあたる東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科(以下、教員養成科と表記)の特別授業をしてきました。


2年前から関東鍼灸専門学校副校長であり教員養成科の先輩にあたる、内原拓宗先生と二人です。内容は「鍼灸師のSNS活用」をテーマにしています。

 

内原先生は専任教員の立場から主にTwitterというSNSを通じてここ数年で知った鍼灸業界を、俯瞰した視点で語っています。詳しくはまた別の機会に取り上げます。
私の方は開業鍼灸師として実用的なSNS活用について話をしました。前々回、前回とも違った刺激的な一日となりました。

 

まずは最初に行った2年前の特別授業のことを少し振り返ります。
当時は内原先生のことを存じ上げませんでした。Twitterで西野亮廣氏が書いた『革命のファンファーレ』というビジネス本を生徒に配るために、内原先生がクラウドファンディングに挑戦したことが目に入ってきました。その本を興味深く読んだ私は専門学校教員という立場でこのような行動を起こす姿に驚き、内原先生にメッセージを送りました。すると教員養成科の先輩にあたる人だと分かりました。しかも、鍼灸学生だけでなく将来教員になる人間にもこの本の存在を知らさないといけないと助言された内原先生は『革命のファンファーレ』を教員養成科に渡しに行くことを決めて、本を寄付してくれる人を募ったのです。


その取り組みに賛同した私も1冊寄付することにして、教員養成科に手渡しするところの場にいたいとお願いしたところ、二人で話をする時間を作ってくれることになりました。当日の教員養成科職員室で内原先生とお会いしました。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 内原先生の授業
内原先生の授業
あじさい鍼灸マッサージ治療院 2年前の教員養成科特別授業後に
2年前の教員養成科特別授業後に
あじさい鍼灸マッサージ治療院 授業後に学生さん達と
授業後に学生さん達と

 

それから、内原先生とはSNSを通して様々なイベントで一緒になることに。鍼灸専門学校の常識を打ち破るイベントを積極的に行っていきます。

 

そして昨年末にも教員養成科科長に向けて授業をしたいというお願いを内原先生が行い、2回目の特別授業が実施されました。


初回の勢いで乗り込んだ形とは違って、事前にテーマを内原先生と詰めて資料を作りこみました授業後は学科長と内原先生とランチをして情報交換を行いました。全員が東京医療専門学校の教員養成科を出ている共通点がありながら、臨床に出た者と、鍼灸師を育成する学校の副校長と、鍼灸専門学校の教員を育成する学校の学科長という三者三様の立場で。解散したあと、その当日のうちに次回の日程を打診されたと内原先生から連絡が入りました。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 昨年の特別授業の様子
昨年の特別授業の様子
あじさい鍼灸マッサージ治療院 昨年の内原先生
昨年の内原先生

 

 

 

今回の特別授業は1回目、2回目の内原先生が持ち込んだ企画に乗っかったという形ではなく、1年前からオファーを受けたものとなりました

ですから、昨年12月から今年の当日まで、発表する内容をずっと吟味してきました。この1年間に身近に起きたことのなかで、特別授業で学生に紹介できることはないか常に意識し、世間で起きている流れをチェックし続けていました。色々な人に会って話を聞いて情報収集をしました。自ら試して検証を加えたことも。


昨年のうちから11月14日に行うことが決まっていたので、「これは話すに値する内容か?」を考えていた1年でした。

 

当初は開業鍼灸師がSNSを使って何をしているのかというテーマでした。
2回目は当時すでに始まっていた「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」(以下、広告検討会と表記)の資料から、開業鍼灸師がホームページやサイトで書ける内容が大きく制限されそうだということに触れました。昨年からこの広告検討会は継続しており、今後大きな影響を与えるだろうと注目していました。


図らずも8回目の開催が延期となり、特別授業を行う11月14日に広告検討会8回目が開催することが1週間前に決定しました。更に直前にビジネス週刊誌が鍼灸を含めた治療院業界の裏側を特集する(しかも別々の2誌で連続して)という偶然。色々なことが重なり直前まで資料の手直しを加えながら準備を進めました

 

1年間の集大成のようなパワーポイント資料になってしまい、作っている自分自身が「これは多すぎだ」と感じるスライド枚数に。入れようと思って数ヵ月に渡って温めていたネタもいくつか削除しました。昨年の資料と照らし合わせて集中して紹介するポイントを変えて、何を伝えたら一番良いのか考え抜いての資料作成。これまで私が作成した中で一番長い資料になりました。
果たして45分で収まるのか?という葛藤でした。

 

そして11月14日の当日。諸事情により持ち時間が更に短くなる状況に。もう駆け足、早口で飛ばしまくって終わりました。消化不良を否めない部分もありましたが、見せたいと思っていたスライドは全て見せて、話せるだけ話して終わった感じです。皮肉なことに昨年よりも学生の反応が良かったのは幸いでした。

 

そして授業中にも強調した広告検討会。今回が山場になるというのは多くの人が考えていたことで、授業後にSNSを確認したところ想像以上に大きな動きがありました。議事録が出ていないし、現場にいなかったので正確なことは言えませんが、授業で話した内容の大半が役に立たないかもしれないということが判明。この広告検討会の後だったらもっと違った内容になったことでしょう。仕方ないこととはいえ悔やまれます。今一度、情報を精査して自分自身のためにもやり方を考え直さないといけません。

 

授業内容とは別に、トラブルがあったためとも言えますが、学科長と内原先生と長時間話をすることができました


私は教員免許を持つ専門学校側に近いとはいえ、臨床現場の人間です。学校側の話は知らないことが多くてとても驚きました。私が教員養成科にいた5年前と学校業界の状況が大きく変化していました。先月のハリトヒト。マーケットで臨床鍼灸師と専門学校との壁を感じたものですが、実際にはそれ以上に大きな隔たりがあることを知りました。ほとんど表に出てこない学校業界の苦悩を垣間見たのです。

 

また今回の授業は学科長も教室にいて話を聞くことに。かつての担任を前に授業をするのも不思議な気持ちでしたが、目の前で聞いてくれたからこそ、授業後の話に熱を帯びました。私の前に行った内原先生の授業内容も含めて社会全体の変化を感じるとともに、私自身が担う新しい役割が見えてきたような気がしました。もう今年も少なくなりましたが年内から動き出そうと決意するきっかけになりました。

 

 

本当にここ2~3年で私の周りで環境が大きく変わりました。この特別授業はその変化を見直し整理する機会になっています。SNSを使っていなかったら激変することにも気付かず時間だけだが過ぎていたことでしょう。もしくは過去の繋がりにすがって昔話ばかりしていたか。

 

平成30年度から鍼灸専門学校のカリキュラムが大幅変更となりました。教員養成科課程も変更されて私が在籍していた頃と事情が変わったそうです。その状況でチャンスをくれた学科長と内原先生には感謝しかありません。教員養成科を出た人間ならばあの教室に登壇することがどれだけ名誉なことか実感できます。
恩に応えるために、私ができることを考えて実行していきます。

 

甲野 功

 

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