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~42歳~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 妻と長女の手作りケーキ
妻と長女が作ってくれた手作りケーキ。42歳になりました。

 

本日12月2日は私の誕生日。42歳になりました

 

この年齢になるとあまり誕生日が嬉しくないのですが、『42歳』という年齢は大きな意味があります。

 

私が生まれた42年前の今日、父の年齢が42歳でした
私が誕生した当時の、父親の年齢になったのです

 

二人の娘の親になると、この年齢で男の子が生まれることがどれだけ大変で勇気のいる決断だったかが実感できます。私は、誕生日は当人はもちろん、生んでくれた母親のことまで想う日だと言っていますが、今年は父親のことまで考えてしまいます。

 

今ではお父さんが42歳で子どもが生まれるというのはさほど珍しいことではありません。都心部ではなおさらです。お母さんが42歳で出産することもそこまで稀なことでもないでしょう。
しかし、私の世代では親が42歳で子どもが生まれるということはとても珍しいことでした。保育園、小学校と保護者が集まる場では、幼心にもうちのお父さんは周りに比べて確実に年が上だと気づいていました。


物事ついた頃には父の髪は過疎化が進みおでこはかなり広がっていました。他のお父さんは20代後半から30代前半くらいだったでしょうから、40代後半に突入していた私の父は異彩を放っていました。


当時の父は単身赴任をしていて、平日は家にいませんでした。海外出張や忙しいときは週末も帰ってこないことが多々ありました。稀に訪れる授業参観に素足で下駄という装いで現れるので余計に目立っていました。
なお母親も小学校教諭だったため、勤務先の新宿区小学校は同じ日に授業参観となるためまず母親が来ることもありませんでした。

 

小学校の頃に父親の生年月日を知って、226事件があった時点で生まれていた故ジャイアント馬場氏よりも年上、ということに大きな衝撃を受けたものです。父親の幼少期の話を聞くと、満州に住んでいた天皇陛下は神様だと習っていた疎開をしていて小学校をたくさん転校した戦後食べ物がないから近所の川べりで野菜を育てていた、など他の同級生の親からは出てこないエピソードばかり。なぜ我が家はこれだけ年が離れているのだろうと、嫌な気持ちになったこともありました。

 

今では親の高齢化(40代での出産)、共働きというのは当たり前になりました。少なくとも私が住む東京都新宿区では。
我が家は時代の先を行っていたことがよく分かります。


だからこそ両親にとってその当時、世間の目もあっただろうし体力や金銭面で不安があったのではないか、と想像できます。42歳で生まれると、子どもが大学をストレートに卒業した時に64歳。当時60過ぎで働くことはほとんど考えらえなかったでしょうから、育てられるのか心配だったのではないでしょうか。

 

そして男の子が生まれること。男の子をこの歳で育てることになる。


私は娘二人で、それなりに子育てに苦労しています。それでも周りの娘の同級生の男の子たちを見ていると、男の子を育てるのは体力的に本当に大変だろうなと思います。
正直なところ、頭の成長も女の子より遅いので危険なことをするし、愚かなことをするし、無駄な動きを多々するし。私がこの年齢で息子ができたら気が滅入ることでしょう。
またおむつ交換、沐浴、夜泣き対応、病院に連れて行く、などを繰り返すのはきついでしょうし、こちらの体力が衰えていく中、どんどん暴れまわる息子を育てるなどできないと思います。うちの父親は相当頑張ったのだろうなと想像してしまうのです。

 

父親が私を生んだときの年齢になったということ。つまりそれは父親の半分の年齢になったことでもあります。84歳になりさすがに体の衰えが目立ってきました。それでもここまで元気でいることに驚きもあります。

 

私は実のおじいちゃんに会ったことがありません。父方も母方もおじいちゃんは生まれる前に亡くなってしまったからです。年老いていくおじいちゃんを知らないままここまできました。
これから父がどのようになっていくのか想像できません。


数年前から週2回、按摩指圧治療を父にしており、身体の状態を間近でみて、会話をしています。この年齢になると一般的に父と息子が接する機会はなくなるでしょうが、私の生業によって若い頃よりもずっと頻繁に会話をするようになりました。色々な意味で見守っています。

 

私が生まれたときの父の年齢にまで来たことで、新たな人生がスタートした気持ちになっています。偶然にもあとひと月足らずで厄年(後厄)が終わります。いまだ健在の父をみて、まだまだ始まったばかり、という思いが心に浮かびます。やっとここまで来たという気持ち。

 

年をとってしまったなあ、という消極的な考えを捨てて、新たな人生のステージに入ったと考えています。

 

甲野 功

 

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