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~2019年を振り返って~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 光にあたる紫陽花
陽の光を浴びる紫陽花

 

 

本年の営業も終了しました。今年は平成から令和に元号が変わりました。新時代が始まった感じがあります。


個人的には後厄。人生で一番大変な厄年、大厄の後厄。今年が終わることで少しホッとしています。

 

今年最後のブログで、年初に決めたテーマとこの1年を振り返ります。

 

まず今年の最初に立てた2019年のテーマは「願う」でした。患者さんの健康と幸せを願うこと


このようなテーマにしたのは、あるテレビ番組を視て感銘を受けたことに起因します。ドキュメンタリー番組で経営不振に陥ったある老舗旅館の再生を取材していました。オーナーが代わり、料理の質が低いことが不振の原因の一つだとして料理長を別の三ツ星日本料理店に再修業に出させます。そこで新人のように基本からやり直す料理長。しかし修業先の大将は料理長の不甲斐なさに嘆きます。

 

彼は本当に料理を食べてくれるお客さんの笑顔を願っているのか?

と。


この大将の態度に私は大いに感銘を受けたのです。料理技術ではなく、第一に料理を食べるお客さんの笑顔を願っているのかを問う。その気持ちがあってこその料理。三ツ星店だから技術の未熟さを気にするのかと思ったら、料理人としての根本的な姿勢に注視していた。

 

とても重要なことを思い出させてくれたのでした。

 

仕事の優先順位をどこに持っていくのかは経営上大切です。流行りの横文字を使えばKPIでしょうか。最重要課題となる数値は何にするのか。KPIを売上にした場合、売上を出すためには何をしても良いという思考になってしまいかねません。
公的機関でも社会主義国でもありませんから儲けることは悪いことではありません。むしろ利益を上げることは経営者として必須です。しかし売上第一にしたとしたらとても危険なことになると思うのです。


私の職種は専門職であり、資格免許により行っています。一般の方が素人とするならば私は玄人になります。身体のことや健康のことについては。知識面で大きなアドバンテージがあります。それこそ、医学用語を駆使して脅かして来院させることができます。

 

このまま放置しておけば将来ひどい目に遭いますよ。
週に1回は来ないといけません。
この体の状態では近いうちに動けなくなりますよ。

などのセリフが言えます。

 

はっきり言えば来院した方の半分以上は知識と話術を駆使して不安を煽り信じ込ませることが、やろうと思えばできることでしょう。現代医学的な話も東洋医学的な話も両方できますし。それなりの経験も勉強もしてきた自負がありますので。


しかし、それをやっては必ずあとで痛い目を受けることでしょう

 

悪評はすぐに広まります。SNSの力は普段使っているからよく理解しています。倫理に欠いたことをすればネットに晒されてしまいます。


何より、私の都合のために患者さんがいるわけではない私のために資格免許があるわけではない。
そのことをしっかりと心に刻んでおかないといけません。

 

本来他人の身体に鍼を刺すことは許されていません。傷害罪です。火傷を負わせる可能性があるお灸をすることも。押すことも触ることも。勉強して所定の試験に合格することで国から(厚生労働省から)許して免じてもらうから、免許です。そのことを業としてやる立場を得るから、資格です。本来やってはいけないことを特別にやることができるのが資格免許の本筋です。最低限の技術・知識があるのは当然のことであり、受ける患者さんの幸せを願うのは基本線だと思い返したものです。

 

本当に効くかはやってみないと分かりません。全員に効果が出るとは言い切れません。もしかしたら悪化させてしまうこともあるかもしれません。絶対にできます、は断言できません。


それでも患者さんが良くなることを願うことをしなかったら何になるのか

 

術者の利益のため?術者の練習台?術者の自己顕示欲を満たすための存在?


そのような目で患者さんを見ていては、患者さんが定期的に来てくれることはないでしょう。反対の立場なら絶対に行きません。私が営業電話に頭にくるのは、営業の都合しか考えていないのが電話口で察知できるからです。数少ない信用できる営業さんは、話していて、態度で、本当に私のためと思ってやっていることが分かります。

 

 

今年1年間、臨床に入る際には可能な限り目の前の患者さんが笑顔になるように頭の中で願っていました。
そうることで必然的に勉強することになります。良くなるように願えば具現化するためにもっとできることはないか、と考えて行動に移そうとするようになるからです。
開業してからたくさんの経営関係の書籍を読んできました。技術の勉強はそこに比べると少なかったです。鍼灸マッサージ、柔道整復、教員養成科と丸8年間専門学校に通い、民間資格から数えれば十数年に渡り学校に通い勉強してきた自信がありました。


よりよくしたいと願うことでまだまだ足りないと知ることにもなりました。経営ノウハウを学んだところで、患者さんが次も来てもらう以外に有効な手段はありません。それを実感した1年でもありました。

 

精神的なところをテーマしましたが、地に足をつける意味で良かったと思います。数字はシビアで分かりやすいのですが、気持ちの在り方は曖昧で分かりづらい。そこに注力したことで結果的に数字が延びたと分析しています。

 

2019年、今年1年間ありがとうございました。

 

甲野 功

 

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