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~約三十の努力と工夫~

映画 約三十の嘘 大谷健太郎監督 ポスター 
映画 約三十の嘘 大谷健太郎監督 ポスター 

 

約三十の嘘」という邦画をご存知でしょうか?


2004年公開作品で大谷健太郎監督作品です。メインキャストが椎名桔平さん、中谷美紀さん、妻夫木聡さん、田辺誠一さん、八嶋智人さん、伴杏里さんの6名。なかなか豪華な布陣です。
映画館で邦画を手当たり次第に鑑賞していたときに出会った作品です。鍼灸マッサージ専門学校学生時代ですね。

 

内容はネタバレになるので詳しくは書きませんが、6名全員が詐欺師という設定です。大きな詐欺案件に成功して大金を手にした一行。仕事を終えて意気揚々と寝台列車で帰る道中、だまし取ったお金が消えてしまいます。なんせメンバー全員が詐欺師ですから、騙しあいをするわけです。


一見、無能に見えて実はやり手。
裏切りの連鎖。
実は結託していた。
最終的に大金を手にするのは誰?


という心理サスペンスのような作品。舞台は全編ほぼ列車内で密室劇の一種といいますか。

 

この作品の中で椎名桔平さん演じる役がこのような内容のセリフを言います。

 

一つの大きな嘘を成功させるには、約三十個の小さな嘘をしないといけない。

 

もうずいぶんと前に見た作品ですので細かい台詞回しまで覚えていないのですが、確かこのようなものでした。
このセリフが作品タイトル「約三十の嘘」に関わる重要なキーワードということですね。

 

この映画のことを思い出したのがひょんなことからでした。
ある心療内科のサイトで「マンガで分かる心療内科」という公開されているマンガ。ふんだんにギャグ要素が盛り込まれているのですが医師が監修しているだけあってなかなか勉強になります。一時期ずっと閲覧していたのですが、ある回で

繁盛しているレストランのオーナーに成功の秘訣を聞くと、大きなことから小さなことまで30個くらいお客さんが来る努力や工夫をしていると答えた

というエピソードがありました。
それを見た時に、これは映画「約三十の嘘」と一緒だ!と感心したわけです。

 

一つの大きな目標に向かって進むときに、30個の努力や工夫が必要なのだと。あるいは30個の施策を行えば大きな成功に達成しやすいということだと。

 

全く別の媒体から同じニュアンスのエピソードを知って、このように考えるようになったのです。
自らに置き換えると、仕事が順調に進むためには少なくとも30の努力や工夫が必要なのだと考えるようになりました。

 

この30という数字どう感じますか?例えばあじさい鍼灸マッサージ治療院に患者さんがたくさん来ていただくようにするために努力や工夫をしますが、30個あるでしょうか。
30という数字は結構大きくて10個くらいはまあ挙げられるでしょうが、30個となるとそう簡単ではありません。この投稿を読んでいる方で、仕事でもスポーツでも学業でもジャンルは問いませんので自ら掲げている大きな目標に対して30個の努力や工夫を挙げられますか?

 

ポイントは「大きなことから小さなこと」まで。目だったことだけなく些細なことまで注目することです。


例えば当院ですと

 

・ホームページがある
・看板を複数設置している
・リーフレットを作ってある
・Facebookに商業ページを作ってある
・LINE公式アカウントを用意している

 

といった広報活動ツールがあります。需要です。ただ30個挙げるとなると全然足りないわけで、もっと細かい些細なことまで見てきます。

 

・看板を拭く
・院内を掃除する
・SNSに何か投稿する
・ネットで有益になりそうな情報を探す
・近所の新しいお店をチェックする

 

それは当たり前でしょう、というものから治療院に関係あるの?というものまで。言い換えると些細なことまで意識して努力と工夫をしていくことが重要であります

 

この30個の努力や工夫をする、という考えを理論的に説明してくれる本に後に出会いました。


人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著


人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著 ダイアモンド社 
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著 ダイアモンド社 

 

この本には「錯覚資産」という概念で説明しています。

 

まず成功するかどうかは運です。絶対成功する、絶対失敗するとは言えないので成功する確率は限りなく0に近いパーセンテージから限りなく100に近いところまでの確率になります。当たり前ですね。


しかし何か別の成功があると、人はその成功がバイアス(偏見)となり、他の分野も優れていると錯覚すると言います。イケメンだと選挙に当選する確率が上がると。このような心理的バイアスを錯覚資産と定義し、錯覚資産を増やすことが成功の近道だといいます。

 

また運は自分の努力ではどうにもなりません。どうにもならないから運なのですね。例えば院のホームページを作ったとします。100万円をかけて業者が作成しても、自分で作成しても思い通りにいくかどうかは運です。業者が作成した方が成功する確率は当然高くなるでしょうが、絶対に人が来るとは言えません。反対に個人で作っても内容を充実させることでたくさん人が呼べるかもしれません。


そう、結局運しだいです

 

本書では運は操作できないが、運用はできるといいます。
どういうことかというと、成功しそうな施策をたくさんうって上手くいくものを増やす。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、どれかがはまるはず。理論上0%というものはありませんから。その小さくても構わない成功を錯覚資産として段々と膨らませていこうということです。

 

この本を読み、錯覚資産という概念を知ることで、「約三十の嘘」のことや、30の努力や工夫が大切ということが腑に落ちました。目立つことだけでなく細かいことでも努力や工夫をする。打つ鉄砲の数を増やす。小さな成功を雪だるま式に増やしていく。そのために30という数字が必要なのだと。

 

以前、この話を当院に訪れた鍼灸学生にしたところ、とても参考になったという反応がありました。

 

Twitterへの投稿より
Twitterへの投稿より

 

 

何がうけるか分からない。小さなこともコツコツとやっていくことが成功の秘訣なのだと思います。

 

甲野 功

 

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