開院時間
平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)
土: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)
休み:日曜、祝日
電話:070-6529-3668
mail:kouno.teate@gmail.com
住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202
go toキャンペーンが東京発着も適用されました。海外観光客を受け入れることができない現状では国内で経済を回さないといけないわけですから国内旅行やグルメは大きな刺激になります。台風が逸れるようなので明日も子どもを連れて箱根の方に日帰り旅行に行ってこようと思います。
ここ最近はとにかく観光地のお寺神社を紹介しております。今回はまたも鎌倉からです。
1285年に覚山志道尼が開創しております。覚山志道尼とは鎌倉幕府8代執権北条時宗の夫人。そう女性が開いたお寺なのです。もともと尼寺であったので当然といえば当然なのでしょうが鎌倉時代がから続くお寺で女性が開祖というのは珍しく思います。
現在では考えられませんが女性が簡単に離婚できなかった時代に、お寺に駆けこんで離婚を成立させることができるお寺。明治時代にまでの約600年間女性救済の寺としてやってきたとのこと。明治4年(1871年)に廃仏毀釈の影響により縁切り寺としの役目は終わり、明治35年(1902年)には尼寺の歴史も幕を閉じたといいます。明治38年(1905年)に新しく復興し現在に至ると。
日光の男体山のようにかつては女性が立ち入ることが禁止された場所は数多くありました。現在でも女性の立ち入りを禁止している場所はいくつか残っています。反対に男性禁止という場所が鎌倉時代からあったというのは意外な感じがします。お寺の管理、運営を全て女性が行っていたと考えると。
現在の東慶寺はもちろん男性も参拝することができます。
季節によりますが全体的に緑に覆われたお寺です。
趣のある門。
門をくぐると道が続きます。
門をくぐると道が続きます。
境内の奥にはお墓があります。山と一体化して高低差があります。都心部の墓地と違って自然と、そしてお寺と融合している感じがあります。
鎌倉の土地柄ですが山肌の斜面が存在感を出しています。境内を散策するのに登る下るという動作を繰り返すので運動になります。バリアフリーとはかけ離れた人間本来の能力が必要な。高齢者になると厳しいと思うので若いうちに行っておこう、そしていつまでも足腰が衰えないように鍛えておかないと、と自戒する場所です。
すぐお隣が浄智寺なのですが境内の雰囲気は異なります。浄智寺は建築物が目立ち、より手入れされている感じがします。東慶寺の方が人間の手が比較的加えられていなくて自然そのものが主張している印象を受けます。山登りの途中で迷い込んだような。見晴らしがいい場所があるわけでもありません。何か閉じられた世界にいるような感覚。
600年間、女性を守り男性の立ち入りを拒んできた東慶寺。今から100年くらい前までそれが続いていました。時代が違えば私が立ち入ることができなかった場所です。歴史を振り返りながら散策するとより味わい深いお寺です。
甲野 功
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